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TABLE FOR TWOは今年で設立15周年 - これからも新しいカタチの社会貢献

TABLE FOR TWOは、飢餓と飽食という世界規模で起こっている相反する食の不均衡を同時に解決することをミッションに掲げ、2007年に日本で立ち上がったNPO法人です。以来、多くの法人・個人の皆さまにお力添えをいただき、今年の10月に設立15周年を迎えます。
15周年を記念して、TABLE FOR TWOとして初となるnoteの公式アカウントを開設しました。2022年9月~12月の間、設立後15年を振り返り、TABLE FOR TWOが歩んできた道のり、現在、そして今後について発信してまいります。

TFTのコンセプトがダボス会議の場で生まれて15年。今では約700の企業・団体が参加し、9.000万食を届けられる(※)NPOに成長したTABLE FOR TWOの活動は、設立当初、他団体のオフィスの隅に間借りしたスペースに2つデスクを並べたところからのスタートでした。
(※)2022年7月末時点

TABLE FOR TWOのコンセプトが生まれた「ヤング・グローバル・リーダーズ会議」

TABLE FOR TWOのコンセプトが生まれたのは、2006年の夏、カナダ・バンクーバーで行われた「ヤング・グローバル・リーダーズ会議」の席上でした。

世界中のトップリーダーが一堂に会するダボス会議の主催者である「世界経済フォーラム」では、さまざまな分野で実績を上げ、さらに将来にわたって活躍が期待できる40歳以下の若手を「ヤング・グローバル・リーダー」として認定しています。世界中から毎年200~300人が選出されるこのリーダーに、TFT創設者を含む数人の日本人が選ばれました。

その年の会議のテーマは「世界の飢餓と飽食」。
「世界をうならせる国際貢献のアイデアを日本人が出そう」と必死で知恵を絞り、その結果生まれたのがTFTのコンセプトでした。

創業初期のストーリーもぜひご覧ください。)

「TABLE FOR TWO」を直訳すると「2人のための食卓」。
"先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合う"

世界の約75億人のうち、約8億人が飢餓や栄養失調の問題で苦しむ一方で、20億人近くが肥満など食に起因する生活習慣病をかかえています。
TABLE FOR TWOは、世界規模で起きているこの食の不均衡を解消し、 開発途上国と先進国双方の人々の健康を同時に改善することをミッションに活動しています。

主なプログラムとして、企業の社員食堂にカロリーを抑えたヘルシーメニューを加えていただくと、その代金のうち20円が開発途上国の子どもたちの学校給食1食分として寄付される「TABLE FOR TWOプログラム」があります。
先進国でヘルシーな食事を1食とるごとに、開発途上国に温かい学校給食が1食が贈られるという仕組みです。

日本発の社会貢献活動、アイディア次第で広がるさまざまな形のプログラム

社員食堂でのヘルシーメニュー提供が寄付につながるプログラムから始まった日本発の社会貢献活動は、現在では外食店や小売、スポーツなど様々なシーンに広がっています。TABLE FOR TWOの仕組みはアイデア次第で応用でき、これまでも数多くのユニークな取り組みが生まれています。

<主な参加事例>
■社員食堂
社員食堂では、TFTメニューガイドラインに沿った寄付つきヘルシーメニューが提供されています。定食に加えて、ワンプレート、丼もの、お弁当、小鉢・デザート、など、アイデア次第で様々なメニューが考案されています。

■自動販売機
社内外に設置されている自動販売機や、社内カフェ・売店にて、寄付つきヘルシードリンクが販売されています。企業におけるSDGsへの取り組みの第一歩として、また従業員への周知を目的に導入される事例もあります。

■従業員の心と体の健康増進
コロナ禍でこれまで以上に管理が大切になっている従業員の健康増進と社会貢献を掛け合わせた取り組みが増えています。心の健康面ではお互いを褒め合う「褒め活」、体の健康面では「ウォーキング」など各社が定める基準をクリアすると寄付につながる仕組みです。

■外食店や小売店、ネット通販
全国各地で、レストランでTFT寄付つきメニューが提供されています。
また、スーパーなどの小売店、ネット通販でTFT寄付つき対象商品が販売されています。野菜・果物やドリンク、ごはんのお供まで、商品ジャンルも様々に広がっています。

■商品やサービス
食にまつわる商品・サービスやイベントでのご参加事例も数多くあります。
生活の中での様々な “もったいない” を寄付につなげる、環境にも社会にも優しい取り組みが増えてきています。

■おにぎりアクション
国連が定めた10月16日「世界食料デー」(世界中の人が食べ物や食料問題について考える日)を記念し、おにぎりの写真投稿がアフリカ・アジアの子どもたちの給食になるキャンペーン「おにぎりアクション」を毎年秋に開催しています。1枚の写真投稿につき、協賛企業が給食5食分を寄付する仕組みで、2015年~2021年の累計で約125万枚のおにぎり写真が集まり、約680万食の給食を届けました。

■カロリーオフセットプログラム
減らしたカロリー数に応じた寄付金を菜園の設置や農業技術指導に充てる取り組みを行っています。これまでに累計399ヵ所の菜園を設置してきました。

■教育現場
SDGsを学ぶ中で、教育現場でTFTの取り組みについて取り上げていただく事例が増えています。また、全国各地の学生が所属する「TABLE FOR TWO大学連合」は学生が主体となり、大学食堂へのTFTプログラム導入や学内外での啓発活動を行っています。

参加者一人ひとりがチェンジメーカー。自由な発想力と企画力で共感の輪を広げたい

TABLE FOR TWOが取り組む「世界の食の不均衡」は世界的にも大きな課題で、国連機関やNPO・NGOだけの力では解決は難しい状況です。
解決に向けては、社会全体で更に大きなうねりをつくっていく必要性を感じています。
これまでも志をともにするたくさんの法人・個人の方が、企画を立ち上げ、活動を大きくしてくださいましたが、今後もTABLE FOR TWO職員だけでなく参加してくださる皆さんの自由な発想力と企画力ともに共感の輪を広げていきたいです。

TFTのプログラムは、自分自身が健康になれる、楽しめる活動、気軽に参加することの出来る社会貢献活動であり、アイデア次第で応用できることが特長です。

ぜひ、まずは既存のプログラムに参加してみていただいて、その上で、皆さんの職場や学校、身の回りで応用できる可能性を考え、行動してみていただけたらとても嬉しいです。


月500円のご寄付で、子ども1人に1ヵ月分の学校給食を届けることのできる「マンスリーサポートプログラム」もぜひご検討いただけますと嬉しいです。 http://jp.tablefor2.org/donate/ (TABLE FOR TWOは寄付金控除の対象です)