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[5]原住民文化、旅の締めくくり珈琲と花蓮グルメ/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。


[5]原住民文化を知る街歩き

最終日の花蓮は小雨。高雄にいると滅多に雨に出会わないため久しぶりの雨に少しウキウキした。これまでの滞在で気になる場所は全て行き尽くしたので、最終日は気分に任せてフラフラと。

花蓮車站にて。

今回台湾東部へ初めて訪れ、原住民文化を垣間見る機会が多々あった。もっと知りたい、そんな気持ちを抱えて向かった先は、花蓮縣原住民文化館

原住民族とは17世紀初頭に漢民族が中国大陸から台湾に移住し始める以前の大昔から、すでに台湾に住んでいた先住民の子孫。現在58万人ほど(台湾人口の2.5%)。政府が認定している原住民族は16部族

着いた時刻は11:45。本来は12時から昼休憩だったのだが、「気にしなくていいよ」と、ゆっくり展示を見学させてもらえた。しかも貸切で受付の阿美族おばちゃんの特別ガイド付き。どの装飾も精巧で目を奪われるものばかり。

先日の太魯閣ツアーでは、発電所や橋、学校など通るたびに「ここは日本人が建設したよ〜」と幾つも紹介されていた。おそらく技術や教育が日本からもたらされた点は親日の基本としてあるのだろうけど、歴史は綺麗事ばかりでもない。支配、抑圧、抗日事件。実際、ここには恐々しい日本兵士と悲しい表情の原住民達を彫った展示があった。

あいにく心がどう感じたかを言葉にする文章力を持ち合わせていない。ただ、どの国においても現地の人たちに対する敬意は忘れずにいたい。


[6]旅の締めくくりの珈琲

Welcome Hostelにて。

街歩きの途中で一軒のカフェを見つけそのまま通りすぎたのだが、帰る間際になって後ろ髪を引かれている。「あのカフェに寄らずして帰れない」なんて都合よく解釈する。

バスで40分かけて戻った

「心地よい」をそのまま体現したような空間。優しい店主、落ち着いた音楽、客席に挨拶に行く可愛い猫、美味しい咖啡、繊細な點心(デザート)。

金木犀ラテとアールグレイバスチー

今まで味わったどの珈琲より美味しかった。昔から大好きな金木犀の香り。夏と別れる寂しさも、秋を歩める嬉しい気持ちも、今しかない切なさも、要するに終わりと始まりを感じる香り。限られた期間の台湾ワーホリだからこそ、この味に何かを感じたのかもしれない。

香りや味わいをどこかに記録しておきたいと切実に思った。忘れたくない味、写真がそれさえも閉じ込めるツールだったらどれだけ幸せだろう、なんて思った。

車窓の景色に見惚れ、自転車で風を浴び、文化を知り、美食に舌を唸らせ、大自然の絶景に何度も圧倒され、各地で沢山の人の親切を受け取った。

本当に素晴らしい旅をした。
またさらに台湾のことが好きになった。

<旅のスケジュール> 2024年3月
1日目:太麻里の海風を浴びて自転車を駆ける
    台東の美食に舌を唸らせる
2日目:米どころ池上の田園風景に心を休める
    花蓮の七星潭で太平洋の音を聴く
3日目:太魯閣の壮大な絶景に心を包まれる
4日目:雨の花蓮で原住民文化に耳を傾ける

今回の旅はこれで終わり。

[+α]花蓮のおすすめグルメ

さて、花蓮には二日半ほど滞在したので、市内でたくさんのグルメを食べ歩いた。このNoteは自分のための備忘録、についても記録する。

山東豆漿大王の餡餅

今回訪れた早餐店は2つ。まず一番有名な公正包子はフワフワ生地に包まれた小籠包が絶品。山東豆漿大王は、餡餅と豆漿が予想以上に美味しくて感動した。今まで飲んだ豆漿史上一位、ここはリピートしたい。

花蓮の小籠包はもはや小肉包(小さい肉まん)である。同じ宿に泊まっていたフィリピン人が周家蒸餃で小籠包2つ買おうとしたら2籠で伝わり、小さい肉まんを10個以上購入してしまったらしく、みんなでシェアした。

肉まんではなく小籠包

あとこちらも有名店、廟口紅茶。紅茶が甘すぎず美味しい。台湾のマカロンこと小西點は一度食べると満足かな、という味。

このパイプを通って紅茶が出てくる

小腹が空いたなら、炸弾葱油餅黄車がおすすめ。半熟卵が入っててめちゃくちゃ美味しい、絶対誰しもが好きな味。

花蓮を代表する夜市、東大門夜市には原住民料理エリアがあって様々な原住民料理を楽しめる。見たことのない山菜が並べられているので面白い。

どこの屋台も複数人で行くのが良さそうな印象。今回はこちらのお店で炒飯とホタテのチーズバター焼きをいただいた。

夜食が食べたくなったら、陳家食堂。具沢山の炒麵が絶品。

最後に紹介するのは日本人建築家が設計したスターバックス。こちらはアクセスが不便なので、時間が有り余ってる人、建築もしくは写真に興味がある人にだけおすすめしたい。

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