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物語の横話:サン=ラザール駅 (la gare de Saint-Lazare)

「Lecture de l’après-midi:昼下がりの朗読会」10月のテーマは、エミール・ゾラの「ボーヌル・デ・ダム百貨店」です。

物語の舞台となる、産業革命時代のパリ。本日ご紹介するのは、華やかな都の入り口、サン=ラザール駅です。

物語の横話 ドゥニーズたちの着いた駅

物語は主人公の少女ドゥニーズが、二人の弟たちを連れ、ノルマンディのシェルブールから3等列車に乗り、サン=ラザール駅に到着する場面から始まります。

当時のパリの活気と、大都会ぶりに3人は驚きます。
1868年に描かれたサン=ラザール駅の絵からもその大きさは伺えます。ドゥニーズたちは、馬車ではなく、パリの中心地でおじさんの家のあるオペラ座近くのガイヨン広場まで歩いて行きます。

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1868年に描かれたサン=ラザール駅
Saint-Lazare 1868 -Public domain, via Wikimedia Commons

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1867年 サン=ラザール駅の中庭からの景色
Vue de la cour intérieure de l'ancienne gare Saint-Lazare, vue de 1867 -Durandelle, Louis-Emile, photographe, via Wikimedia

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現代のサン=ラザール駅、ローマ広場の南側のファサード
Façade sud côté Cour de Rome de la Gare de Paris-Saint-Lazare, -Public domain, via Wikimedia Commons

夢と野望を抱く主人公は、この駅に降り立ち、どんな活躍を見せてくれるのでしょうか?

次回の更新は、10/23(土)です。

どうぞお楽しみに🇫🇷


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