シロクマのリバウンド効果
みなさん、こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、シロクマのリバウンド効果について思うことを書いていきたいと思います。
目次は以下の通りです。
① シロクマのリバウンド効果とは?
シロクマのリバウンド効果は、心理学者ダニエル・ウェグナーは提唱した「シロクマ効果」、「シロクマ実験」とも呼ばれるものです。
どんなものかざっくり説明します。
「今から5分間、シロクマのことは、考えないでください。頭の中で、何を考えてもいいですが、シロクマの事だけは、考えないでください」
と言われると
ついついシロクマの事を考えてしまうというものです。
このシロクマじゃあないですよ。
クマさんの方です。
ちょっとやってみてください。
私は、1分と持たずに、脳内でシロクマと目があいました。
旅「シロクマのことは、考えないぜ!!」
数十秒後、旅人先生X脳内某所
シロクマ「や、やぁ」
みなさんもほんの少しの時間でいいので、やってみてください。‘
いかがでしたでしょうか。
この実験から何が分かるか。
それは、現実から目をそらそうとすればするほど、否定的な感情をより強く認識してしまうということです。
何かがあって、それを忘れたいときに、別の事を考えて、忘れたいことを考えないようにするとますます強く意識してしまうという感じです。
なんと…
私もしばしばやっていて実感のあることだったので、知ったときは、なるほどなぁと思いました。
みなさんは、シロクマのリバウンド効果、身に覚えはありませんか?
シロクマ「今、また僕の事かんがえてなかった?」
先ほどから、私は、脳内からなシロクマが離れません。
② ポジティブ思考だけが素晴らしいものではない?
シロクマのリバウンド効果を知って、ちょっと気になっていることがあります。
それは、ポジティブ思考に置き換えて、ネガティブなことを考えないようにするのって、ほんとにいいのかな?ということです。
ある実験があるので、ご紹介します。(記憶と記録があいまいで実験名が出せずに、根拠が弱くて申し訳ないです)
その実験は、カリフォルニア大学で、勉強を題材に研究を行ったというもの。
2つのグループを作って行った実験です。
1 中間テストでいい点をとった姿をイメージさせるグループ
2 今まで通り過ごしてもらうグループ
この2つのグループでテストまでの経過を見た所、「いい点数を取るイメージをさせたグループは次第に勉強しなくなり、テストの結果も悪くなる傾向が出た」というのです。
実に不思議。
ポジティブ思考の欠点もあるのかもしれないですね。
心理学者ガブリエル・エッティンゲンによるとポジティブ思考の失敗ルートなるものがあるようです。
それは、
・ポジティブに考える
・現実と想像の区別があいまいになり、脳が目標をやり遂げたと勘違いする。
・行動を起こす前にモチベーションが下がっていく
・現実でのトラブルや逆境を乗り越えようとする行動力も低下する
・計画通りに物事が進まず、目標の実現が失敗に終わる
うーん。なんか身に覚えがあるような気がします。
この失敗ルートをみてみると、ポジティブ思考が悪いというより、ポジティブな思い込みがすごい危ないという気がします。
なんといいますか、思い込むことで、落とし穴に入ってしまったことにも気付けなくなるような感じですかね。
シロクマのリバウンド効果に話を戻したいと思います。
勉強でいい点が取れるはず!とポジティブなことを考えて、ネガティブなことを考えないようにすると、逆に不安な気持ちが強くなるのがシロクマのリバウンド効果です。
不安な気持ちが強くなりすぎては、メンタルに毒です。
そして、ポジティブな思い込みをし過ぎると先の例のように、やった気になってしまう現象に陥り、ポジティブ思考の失敗ルートに突入すると言います。
「先生!詰んでませんか?」
oh、no…
「一体目標を達成するには、どうすればいいねん。」となりそうですが、落ち着いて考えたら、詰んでいるということはないですね。
③ 私が感じた2つのこと
1 自然体でいることで意図しないシロクマのリバウンド効果を防げる
2 思考のバランスをとることが大事
1つ目、自然体でいることで意図しないシロクマのリバウンド効果を防げるということ。
ここで私の言う自然体でいるというのは、「こうしちゃだめだ。」とか「こうなったらどうしよう。」という気持ちから目を背けるのではなく、「そう思うのもだわな」とネガティブな気持ちを受け入れるということです。
これで、意図しないシロクマのリバウンド効果を防ぐことができそうです。
意図をもって、何かをしたい場合は、シロクマのリバウンド効果のような思考の落とし穴に注意しながら、自分のモチベーションを管理していくことが大切だなぁと思いました。
もう1つは、一般の人の場合(色々な面で以上に突き抜けられる鬼メンタルがない方)は、思考のバランスをとることが大事なのではないかということ。
思考のバランスとは、ポジティブ思考な思考で自分を前向きにしたり、ネガティブで後ろ向きな自分と向き合ったりするバランスです。
1つ目でも書きましたが、ネガティブな思考と向き合うことから逃げないのって大事ではないかと。
ネガティブな思考に自分なりに対策を打って行動するというのは、ポジティブ思考をより現実に近づけるためにも大切だと思いました。
「自然体」と「思考のバランス」どちらも似たようなことですが、この2つのことに配慮していけば、モチベーションを損なう可能性を減らしつつ、自分なりのやりたいことに向かって行動を起こしていけそうです。
④ 最後に…
ちょっと、ふと思ってやってみたことを最後に書いておきます。
シロクマのリバウンド効果を知ったとき、私は、「考えないようにすると逆に考えちゃうなら、考えたいことを考えないようにするといいのでは?」と思いました。
名付けて、シロクマの逆リバウンド効果です(笑)
実際にやってみた例を挙げておきます。
私が授業のアイディアを考えたいとします。
授業のアイディアだけは、考えないようにしようとするとシロクマのリバウンド効果がはたらいて、結果的に目的である授業のアイディアのことだけ考えちゃう。
こんな感じです。
やってみたんですが、まぁ、好奇心散漫の私は毎回上手くとまではいかなかったです。(実証の感想)
しかし、効果がないわけではなく、この逆リバウンド効果が上手くいったことがあることもまた事実です。
知らなかった時は、意図してこの逆リバウンドを生かすこともできなかったので、知ってよかったなと思っています。
このシロクマのリバウンド効果、知っておくとちょっと便利ですので、ぜひ頭の片隅にでも置いておいてください。
いや、やっぱり、このシロクマのリバウンド効果のことはもう二度と考えないでください。
きっと、そうすることで、頭の中にシロクマのリバウンド効果が残ってくれると思いますよ。(笑)
シロクマ「や、やぁ」
以上、シロクマのリバウンド効果についてでした。
この記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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