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意図に合わせて「具体的」を工夫する

こんにちは、旅人先生Xです。

今日は、相手に伝えたいことがある場合のアプローチについて「具体的」に焦点を当てて、書いていこうと思います。

小学校の現場のみならず、どこの職場、日常生活でも活用できることだと思いますので、ぜひお読みください。

目次は、以下の通りです。

① 意図とは

意図の意味をデジタル大辞泉で調べてみると下記のように載っています。

1 何かをしようとすること。「早期開催を意図する」
2 何かをしようと考えている事柄。おもわく。もくろみ。「相手の意図をくむ」

何かをしようとすることやしようと考えていることを意図というようです。

この記事では、「何かをしようとする」という意味で意図という言葉を使っていきたいと思います。

相手に伝えたい、気付かせたいという意図をもって行動する際には、私は「具体的にすること」が効果的な工夫だと思っています。

具体的

まずは、具体的にすることのよさについて考えてみます。

② 具体的にすることのよさ

具体的にすることのよさは大きく2つあると思います。
1 相手がイメージしやすくなる
2 相手と自分のイメージのずれがなくなる
この2点です。

1 相手がイメージしやすくなる

相手に伝えたい、気付かせたいという意図をもってアプローチをかけるのですが、その内容が相手に伝わらなければ、あまり意味がありません。

具体的にすることによって、相手が何を伝えられているのかイメージしやすくなるというメリットが生まれます。

ちょっと例を挙げます。

みなさんは、「それとって。」と言われて「それってどれのこと??」となった経験はありませんか。

疑問

きっと多くの人が経験していることだと思います。

「それとって。」のそれを具体的に、「机の上にあるペンをとって」にすると相手に伝わりやすくなりますよね。

本当に身近な例ではありますが、具体的にすることでイメージがしやすくなるということを感じると思います。

具体的にすることで、相手に伝わりやすくなるというイメージを具体例から改めて感じていただけたのではないでしょうか。

2 相手と自分の考えていることのずれがなくなる

先ほどの例で、「それとって。」のそれを具体的に、「机の上にあるペンをとって」にすると相手に伝わりやすくなると書きました。

具体的にすればするほど、ずれがでることを防ぐことができるというのがもう1つのメリットです。

「机の上にあるペンをとって」を「机の上にある赤のボールペンをとって」と具体的にしたらどうでしょうか。

きっと、頼まれた人は、適当なペンを手に取るのではなく、赤のボールペンを手に取ることでしょう。

もしも、「それとって」と依頼する時に、赤のボールペンをとってもらいたいという意図があるのでしたら、具体的に「机の上にある赤のボールペンをとって」という方が、相手にちゃんと伝わりますよね。

微笑み

当たり前のことですが、相手に何かを伝える際には、具体的にしたほうが、ズレが減ります。

何でもかんでも具体的にしていたら大変ですので、意図に合わせてバランスよく使い分けていくとより効果的だと思います。

意図に合わせた「具体的」の工夫について考えてみようと思います。

③ 意図に合わせた「具体的」の工夫

今回は、主に下の3つの場面をとりあげてみます。
1 相手にしっかりと伝えたい時
※相手に合わせてできるだけ具体的に
2 相手の思考に余白をもたせたい時
※あえて具体的にしない
3 文書などで間接的に伝えたい時
※具体的にして、複数の捉え方ができる表現を避ける 

1 相手にしっかりと伝えたい時

私は、学校で子どもに何かを伝えたいときは、できるだけ、子どもが想像できそうなことや知っている言葉を使って、具体的にして伝えるように気を付けています。

特に、言葉は要注意で、意外と意味がよく分かっていなかったり、ぼんやりとしたイメージしかもっていなかったりするので、イメージのずれがでないように、時には確認しながら話をします。

大人でしたら、言葉の心配はあまりいりませんので、具体的にするということに気を付ければ大丈夫な場合が多いです。

しっかりと意図を伝えたいときに大切なことは、相手に合わせてできるだけ具体的にするということだと思います。

限度というものがありますが、お互いのイメージのずれがなくなるように、より具体的にするという感じです。

具体的にするという作業を抜いてしまうと意図がちゃんと伝わらず、思わぬ結果に繋がってしまう事もあります。

しっかりと伝えたいことがある場合は、特に、具体的にするということに気を使うと良いのではないかと思います。

だけど好き

2 相手の思考に余白をもたせたい時

具体的にするとイメージのずれがなくなると書いてきましたが、相手の思考に余白をもってほしいとき、つまり、自分の想定していること以外もイメージしてほしいという場合は、あえて具体的にしないという手が有効です。

具体的に伝えれば伝えるほど、思考は狭まります。

「赤いもの、果物、丸いもの」と伝えられたら、リンゴと想像する人が多いと思います。

赤い果物を連想してほしいという意図があるなら、「赤いもの、果物」といった方が、イチゴやらクランベリーなども出てきますよね。

私が言いたいのは、具体的にすると思考が狭まるということで、それが時にデメリットにもなりうるということです。

伝えたいことをしっかりと伝えたり、ずれをなくしたりしたりする面ではとても有効ですが、具体的にするとイメージがせばまります。

相手の思考に余白を持たせたい場合などは、意図に合わせて思考の大枠を決めるイメージで「具体的」をコントロールするのが良いと思います。

むやみやたらに具体的にしまくるだけが、相手にとっていいとは限りません。

特に子どもは、とても頭が柔らかいですから、子どもの頭の柔らかさから学べ姿勢をもって、余白を楽しむ心の余白をもっていたいと常日頃思っています。

濃さ

3 文書などで間接的に伝えたい時

これはあるあるなのですが、文書などで連絡が書いてあるときに、複数の捉え方ができるような書き方を見ると「これどっちの意味??」となることがあります。

みなさんも似たような経験はありませんか。

しばしば遭遇するので、1と2に合わせて追記させていただきました。

文書等、一方通行で伝わるものこそ、具体的にして、複数の捉え方をされることを避けるということが大切だと思います。

文書では、説明ばかり書くと長くなってしまうのですが、しっかりと伝えたい連絡の場合は、最低限、捉え方のずれをなくすという観点をもって書くのが良いと私は考えています。

文書の連絡は、特に、具体的にすることが大切になるので、自分自身、気を付ければと思う日々です。

真面目さ1

以上、意図に合わせて「具体的」を工夫するについてでした。

今回もお読みいただきありがとうございました。


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