📰教育“ICT元年”へ向けて

みなさん、こんにちは、旅人先生Xです。

今日は、NHKニュースを見て思ったことについて書いていきたいと思います。

この記事は、教育に興味のある方向けの記事です。

目次は、以下の通りです。

1⃣教育“ICT元年”について

✅令和３年度は、教育“ICT元年”になるといわれています💡

教育現場のICT活用をめぐって、国は、当初2023年度までの実施を予定していた、小中学生1人1台の端末配備を今年度中に前倒しして進めるため4610億円を計上し、3月末までに完了する見通し

こちらは、NHKニュースからの引用ですが、かなりお金を掛けて小中学生に一人一台の端末を導入していることがわかります。

どの学校にも、３月末までには、一人一台の端末が入る見通しのようです。

私の勤務している学校でも、急ピッチで作業が進められています。

また、NHKニュースの記事では、

すべての子どもたちの可能性を引き出すための、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現には、ICTは必要不可欠で、子どもたち自身がICTを「文房具」として自由な発想で活用できる環境整備が重要

といった記載もありました。

子どもたちが文房具感覚で端末を使いこなすには、環境の整備と合わせて、それなりの経験を積むことがが必要だと思います。

✅「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現とありますが、そうした学びを実際に行っていくためには、筆箱と同じくらい自由に扱えるようにしていくように環境を整備していく必要があると感じています。

そのためには、自由なタイミングで、自由に活用できるようにしたい。

ですが、それを学校の現状で行うには、ＩＣＴのリテラシーや使用に関するマナーが不可欠です。

✅学校と家庭が今まで以上に、力を合わせて、支え合いながら、動いていかなければいけないなと私は感じています。

2⃣教える側の準備について

当然ですが、突如一人一台の端末を持つわけですから、それに応じて教科や生活へのアプローチも自ずと変わってきます。

それに対応するためには、教員もまた、環境と同じように大きく変化する必要があるのではないでしょうか❓

NHKニュースでは、

教員自身が必要な能力を身につけるため、効果的に活用した指導のノウハウをもとに教員養成モデルを構築し、現職教員に対する国によるコンテンツの提供や都道府県による研修の充実が急務

と記述がありました。

また、

一方で、ICTの活用自体が目的化しないよう注意が必要だとしていて、これまで培ってきた指導とICTを適切に組み合わせていくことが重要

とも述べられています。

研修の充実をしていただけるのはありがたいことですが、新しい指導方法、変わる子どもの環境への対応などが現行の業務に加算されるわけです。

単純に考えて、今、かなりの余力がないと難しいくらいですが、当然そこまでの余裕は現場にはないです。

✅GIGAスクールを導入する変わりに何かを削らないとキャパオーバーになる場所が増えてしまうのではないかと少々心配しております💦

大体、

端末の導入で浮く時間≦端末の導入によって増える対応の時間

と私は予想しています。

よって、大きな指針が出ない以上、それぞれの学校単位で、現行の業務の効率化やスリム化を行う必要があると思います。

✅教育ＩＣＴ元年を有意義なものにしていくためにも、来年度までに、上記のような対策をしっかりと練って実行していくことが大事かなと考えています。

3⃣堀田龍也教授の話で感じたこと

ＮＨＫニュースの中で、ICT教育に詳しい東北大学大学院の堀田龍也教授は、

「自転車のように、ある時期に集中的に取り組むことで基礎的なスキルを身につけられるので、しばらくは学校ぐるみで試行錯誤を続ける期間が必要かと思う。より本質的には、ICT端末は手段で、目的はこれからの時代に必要な学力を身につけることにある。みずから情報をみつけ、精査し、友達と共有しながら新たな疑問を持つための道具にできるよう、教員は腐心するべきだ」

その上で、

「学びに向かう力がある子は多くの情報を得て知的好奇心が満たされるが、その力がなければ端末は置きっぱなしになる。1人1台配備されることで格差が是正される面と広がる面があると思うので、学校では、授業の在り方や、学びに向かう力を身につけさせる努力が重要になる。どんな仕事でもICTを使えなければ立ちゆかなくなる時代を生きていく人を育てる中で指導も変わっていくが、教員も保護者も気持ちを切り替え、未来を支える子どもたちを応援してもらいたい」

ICT端末は手段で、目的はこれからの時代に必要な学力を身につけることとありますが、まさしくその通りだと思います💡

端末の活用ばかりを考えていては、目的からそれてしまったり、手段の目的化が起こったりしてしまいます😇

学校では、授業の在り方や、学びに向かう力を身につけさせる努力が重要という主張に関しても全くその通りです。

✅これからの学校では、授業のあり方も学びに向かう力を身に付けさせる努力をするという側面が強くなると思います。

しかし、各教科の基礎的・基本的な力を身に付けるということも大事。

あれもこれも大事。

ということは、あれもこれもやるということ。

先ほども書きましたが、理想と合わせて、そこに現状を近づけるために、リソースが有限であることを前提に積み重ねを考えていく必要もあると私は思います。

無制限に要望だけくるとパンクして、結果的に子どもにも良くない影響が波及してしまいます😭

教員に対して、「研修を行う」という曖昧なものではなく、具体的に、何をどれくらいできるようにするとか、何を削減してどんなことを行うかを検討して共有していく必要がありそうです。

保護者の方々も何をどう子どもに話したり教えたりしたらいいものかと悩まれる方もいらっしゃると思いますので、そちらについても同様の支援が必要かなと思います。

✅「これからの時代に必要な学力を身につける」ために、子どもを支える側についても、考えていくとより有意義な教育ＩＣＴ元年になっていくと私は考えています。

私も、授業の工夫や学級指導での活用等、自分なりにできることを模索して発信していきたいと思います。

💌読んで下さった方々へ

最後までお読みいただきありがとうございます。

ニュースについて思ったことや考えたことを書いてみました。

私は、環境整備が実現してとても嬉しく思っています。

そして、一人一台の端末で、これまでよりも活動の幅が広がり、眠らせていた案が実現可能になることもすごーーーーーーーーーーーーーーく楽しみです。

早くやりたい🔥

しかし、業務が純粋にかなり増える上に、子ども同士の関係等も変わっていくかもしれません。

そうしたことへの対応は、不安はあります。

子どもたちの力を伸ばす手伝いに力を注ぐためにも、できる準備等はしっかりとやっていきたいという気持ちがあります。

学校のあり方が少しずつ変わるこの時代に、働けて楽しいです。

素敵な教育ＩＣＴ元年になるように、不安要素にしっかり向き合いつつも、行動は前向きにしていきたいと思います🔥

今回引用したNHKニュースはこちらです👇👇👇

新年度 教育“ICT元年”へ 新たな学びへの模索始まる | NHKニュース