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小学校の先生の一日 【後編】

みなさん、こんにちは、旅人先生Xです。

今日は、小学校の先生の一日の後編を書いていきたいと思います。

他業種の仕事はある程度の流れは想像がつきますが、意外と知らないことが多いと思います。

ざっくりまとめてみましたので、この機にぜひ、小学校の先生の一日の仕事の流れを知ってもらえたら嬉しいです。

ぜひ、前編も合わせてお読みください。こちら↓↓↓


後編の目次は、以下の通りです。

⑥ 【一日の流れ】掃除

掃除の指導では、子どもたちと掃除しつつ、チームワークや工夫する力を伸ばしていきます。

みなさんは、掃除をした記憶はありますか?

私は、箒二本でやったほうが早いだろうと思って、二刀流して、先生に𠮟られた記憶があります。

あと、牛乳を拭いた後、ゆすがなかった雑巾が掃除用具入れに入っていて、臭かったという記憶。

この2つが強すぎて、もはや他の記憶がありません。

箒二刀流に関しては、自分なりの工夫だったため、認めてほしかったのですが、叱られて残念だった思いがあります。(笑)

先生の一日 4

さて、掃除というと「綺麗にするため」や「自分達の使うところを自分達で維持するため」のようなイメージが強いと思います。

確かにその通りですし、快適に生活するためにも、これからの子どもたちの生活力のためにもとても大切なことだと思います。

それに加えて、せっかくの共同作業の機会なので、私は、子どもたちにチームワークややり方の工夫をするという学びも得てほしいと思いながら、指導しています。

基本的な清掃の仕方や道具の使い方は、ベースとして教えますが、子どもたちに任せてみると色々なアイディアを出してくれます。

友達と一緒になって考えたり、実行したりする力やよりよくするために試行錯誤しながら工夫する姿は、まさに、これからの彼らに必要なことではないかと思うのです。

工夫が成功すると綺麗になるし、効率よくできるしで達成感も味わえます。

時には、感謝されることもあります。

仕事のやりがいといいますか、なんだかそれに似ていると思うのです。

厚かましいかもしれませんが、ぜひ、子どものうちからそういうことを自分なりに味わってほしいと思っています。

子どもには、なんでも工夫して楽しくしてしまうポテンシャルがあります。

※私もかなり良い刺激を受けさせてもらっているというのが正直な所です。

ぜひ、そうした工夫する力を色々な方面で伸ばしたり、生かしてもらったりしたいものです。

掃除は、そのための一つの良い機会だと私は考えています。

子どもたちが掃除という仕事を楽しみながら、これからに繋がる学びをしてほしいと願っています。

このようなことを思いながら、日々の掃除の時間を子どもと過ごしています。

⑦ 【一日の流れ】放課後

掃除の後は、1~2時間勉強して、下校になります。

授業が終わったら、帰りの準備や整理整頓を子どもと行います。

子どもたちには、机やロッカーを確認してもらいます。

その間、私は、自分の机の周りをチェックして、配り忘れているものや連絡漏れがないかの最終確認を行います。

また、ケガをした子や心配なことがあった子へのアフターケアもここで、再確認します。

不安や心配の気持ちがあると笑顔で帰れませんし、翌日が憂鬱になりますから、ここは特に大切にしています。

そして、出発前に、翌日の日程を確認して、可視化しています。

このひと手間をすることで、翌日、登校後から時間を持て余しすぎることなく過ごすことができますし、登校が楽しみになると思いますので、外さずに行っています。

あいさつをしたら、一人ひとりに声を掛けながら、教室から送り出します。

ここから、下校指導開始です。

低学年ですと、下校指導に毎日のようについていって、安全に帰れるように支援を行います。

まだ、注意力や危険察知能力が十分とは言えないため、かなり配慮が必要です。

そのため、危険と思われる個所は、ボランティアの方と見守りを行っています。

正直、低学年の下校はかなり心配です。

3学期とかになっても、やはり心配してしまいます。

逆に上級生くらいになるとあまり下校指導にはついていかず、定期的な通学路のチェックなどの行う程度の場合が多いです。

子どもたちが、毎日笑顔で登下校できることを願いながら、見送る日々です。

先生の一日 見送り

⑧ 【一日の流れ】放課後~

子どもが下校すると45分間の休憩があります。
休憩が終わると4時くらいです。
休憩の前後で、会議や事務作業、授業準備を行います。

勤務時間開始後、約7時間くらいして、ようやく休憩時間が訪れます。

休憩時間の後、45分くらいで、退勤時間なので、「この休憩は何…」「残業のための休憩?」と感じてしまいますが、現行のシステム上、どうしてもここになってしまうようです。

思い切って、休むのもいいと思いますが、この休憩時間の話題については、長くなりますので今回は、置いておきます。

話を戻します。

会議は、休憩の前もしくは後に位置していることが多いです。

会議のある日は、基本、会議後がもう退勤時間なイメージです。

会議自体は、近頃は、どこも減少傾向にあるかなと感じています。

それでも、全体の会議や研修が週に1回、学年の打ち合わせが週に1~2回あるので、実質、放課後が自分の業務に充てられる勤務時間は、週に2~3回くらいです。

慣れないうちは、授業の準備等が、なかなか終わらないため、結構残業に突入してしまうことが多かったです。

朝、30分~1時間くらい早く出ているので、毎日6時くらいまでにまとめられれば、月40時間くらいの時間外労働で済むイメージです。

またしても話がそれましたが、会議では、行事の詳細や調査の情報共有、各委員会の取組などが話し合われます。

伝達チックな会議が多いため、正直かなり見直しが必要だと思いますが、なかなか改善が難しいようです。

また、学年の会議では、授業の進め方の相談や各クラスの情報共有、各担任の困ったことや心配なことの相互ケア、行事の準備等を行っています。

また、複数クラスある場合は、ずれが少なくなるように、定期的に評価の話合いなども行っています。

学校の先生の放課後の様子は、あまりイメージがない方も多いのではないでしょうか。

かなりざっくりですが、この機に、少し知ってもらえたら嬉しいです。

先生の一日 放課後

⑨ 【一日の流れ】旅人先生Xの小話

書いているとやることは、多そうに見えますが、朝から子どもたちに元気をもらえてとても楽しい気持ちで一日をスタートできます。

これは、教育業界や人と接する機会の多い仕事の素敵な点ではないかと私は思います。

色々と述べた細かい業務は、作業のみを行うだけなら意外と時間は掛からないと思っています。

しかし、子どもたちとコミュニケーションをしたり、トラブルの対応をしたりしながらですとなかなか進まないこともあります。

ただ…

子どもたちとのコミュニケーションは、学校の中でもとても大切でかけがえのないものだと私は思っています。

トラブルも含めて、授業以外でも多くのことを子どもは学んでいるはずです。

そうした時間や機会を設けることは、子どもたちの心の成長には欠かせないことだと思います。

そのため、私は、その時間や機会を如何に生み出すかを考えて日々、試行錯誤をしています。

時短や先生の働き方、学校の指導のあり方に注目が集まる昨今、子どもたちを取りまく環境も10数年前と比べて大きく変化してきました。

個人的な意見ではありますが、そうした大きな変化の中でも、先生方が子どもたちを大切に思う気持ちは、変わらないでいてほしいなと願うばかりです。

私もそうあり続けたいなと思いながら、過ごす日々です。


以上、かなりざっくりでしたが、小学校の先生の一日でした。

大体ではありますが、小学校の先生の一日の仕事の流れを多くの人に知ってもらえたら、とても嬉しいです。

詳しくは、またそれぞれ書いていこうと思います。

色々書きましたが、私は、小学校の先生という仕事が大好きですし、やりがいも魅力もあると強く思っています。

これから教職に就くという方がもしもいましたら、ぜひ、サポートしますので、ご連絡ください。

今回もお読みいただきありがとうございました。


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