HSPと期待、そして知。

期待しない。

HSP気質を持つ人は「過剰である」と、自身に言い聞かせること。
それは、非HSPとは感覚が違うんだと自分で知っていることで、結果自分に安心を与え、守ることとなるからです。
HSPは気質であり、病気や障がいでも無いと言われるのは、そのためだと思っています。
病気でもなければ、障がいでも無い。それなのに、困りごとが起こるのは、その気質ゆえ。ならば、そうだと理解と自覚することで、人生はある程度創造出来るということ。
それも難しいのは、感情との付き合い方がとても難しいからです。
刺激に弱いという自覚で、俯瞰さえできれば、結構しんどさの回避ってできたりもするのですが、感情優位になりがちなHSPは、自分の感情に「やられている」ようなところがあるわけです。

HSP気質の人は、とても細やかに気が付きますし、慮るあまり、他者への負担を背負おうとして「潰れる」人も多いです。
でも、それ、非HSPの大半は気づきません。
非HSPの大半・恐らく世の中の「大きな声」たちは、それを踏み台にすらするでしょう。
それに対して、不満を抱くなら、「自分の感情や居た堪れなさなんかに負ける事勿れ。」
でも、難しい。
じゃ、どうするか。
まあ、期待しないこと。これが一番ですね。

HSPは本当に微細なエネルギーをも「強く」察知する能力です。
人は自分を基準に考えるモノですから、それを他者にも求めてしまう傾向がある。
期待です。
自分と他者には「温度差」があること。
そして、自分の想いはヒトへは通じないと留意する。そうだという前提って実はすごく大事。
ある種、自分から放った「想い」は、手を離れた瞬間に手放すこと。
やっぱり、コントロールできないものにアレコレ思うは、傲慢だと。
コントロール出来るのは、自分の行動だと、そこに集中すること。

私自身は、期待しない人間です。
初めからそうだったわけではありません。
割とヘヴィな経験を積んで、そこに心を寄せなくなっただけです。
ですので、人からしたら情が薄いだの、物足りない人間かもしれない。
だけど、繊細ゆえに、要らん刺激は避けたい、それだけです。
これが難儀なのは、対人コミュニケーションの場。
片っ端から、他者への期待を弾くので、どこか情が薄いと感じさせるのだと思います。
お気づきかもしれませんが、、、
自分の他者への期待を弾くので、相手の期待も「カワシ」ます。
するっと抜ける。そんなイメージで。
目の端のほうでは、他者の感情なんて易々と「わかって」います。
こちらへの期待も、或いは強要も。
でも、受け取りません。
刺激としてはほとんど「全部」受け取っていながら、自分の感情を完全に動かさない。
ですから、敏感で刺激を受けながらも、生きづらさの半分は掌握したようなもの。
これは、訓練でどうともなるんですよ。

HSPって怖がりなのに、押しの強い相手や強烈な刺激を「受け入れて」しまうことがあります。
怖がりだからこそ、無条件に降伏するのかな。
でも、感情の向きをコントロールする術や、刺激から発した感情の暴走を止められるのは、あなた自身です。
感情を大切にするなんてのは、必ずしも大切なことではありません。
どうしても集中してしまいます、HSP気質の人は「傷」に。
でもね、繊細な人が本当にすべきは、目の前や今、此処。そして、五感です。

HSPは自分軸が危ういのは結構あると思います。
それは繊細であり、微細なエネルギーや刺激に対しても過剰に感じ取る性質ゆえに、他者やものごととの境界線が曖昧・敷居が低いことも関係すると思います。
相手の感情と同化させるのは、それが自分のものと一緒だと、錯覚しているだけ。そう、自覚することはとても大事。
そのために、今自分しか得られないもの、それが今。此処。五感なんです。
これを都度確認する事で、自分と他者との乖離がしやすくなります。自分と相手は別のもの。これね。
するとね、依存も随分としにくくなる。

HSP気質の絶対的に身につけてほしいスキルって、教養だと思います。
理性と知性を活用するために。
これらが鍛えられると、感情との付き合い方もかなり変わります。
バランスの取り方や塩梅を知っていることは、とても強い武器となります。
心がぐらついたら、他人に縋るのでは無く、論理的な教えを乞う事。これは揺るぎない軸。決して、自分に甘い言葉で無くとも、自分の感情を「カタチ」として見て、整理していく。
期待するなら、自分と知恵。

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