食べる支援プロジェクト(たべぷろ)

「災害時の食と栄養」の問題解決を目指して2019年に発足した、栄養学者、防災研究者、専…

食べる支援プロジェクト(たべぷろ)

「災害時の食と栄養」の問題解決を目指して2019年に発足した、栄養学者、防災研究者、専門職団体、災害支援NPO、国連機関、民間企業などが集まるプラットフォームです。 https://jvoad.jp/committee-out-cat/tabepro/

マガジン

  • たべぷろメンバー紹介

    多職種多組織連携プラットフォームである「食べる支援プロジェクト(たべぷろ)」には、栄養学者、防災研究者、専門職団体、災害支援NPO、国連機関、民間企業などが集まり、それぞれの強みを活かした連携で「災害時の食と栄養」にまつわる問題の解決を目指しています。たべぷろの中心的な存在として活動を後押ししているメンバーたちを、定期的に紹介していきます。

  • 「災害時の食と栄養 支援の手引き」ダイジェスト版

    災害時、避難所では菓子パンやおにぎりなど、栄養バランスの偏った食事が何カ月も続くのはなぜなのか?それらの問題について、私たちがどう関わっていけるのか? 1人ひとりで、あるいは所属する組織や地域でみんなで一緒に考えて、いざというときに動けるように一緒に仕組みを作っていくための手引きです。 ぜひご活用ください!

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「災害時の食と栄養 支援の手引き」をぜひご活用ください

たべぷろでは、各メンバーの専門性を持ち寄り、議論を重ねながら「災害時の食と栄養」に関わる複雑な問題の構造化と体系化を行い、「災害時の食と栄養 支援の手引き」を発刊しています。 一人ひとりが、また所属する組織や地域の人たちが一緒に考えて、いざというときに動けるよう仕組みを創っていくための手引きです。 被災地で食と栄養について、どんな問題が起きているか? それらの問題について、私たちがどう関わっていけるのか? 「いつも」から連携し、「もしも」のときに試してみて足りないとこ

    • たべぷろメンバー紹介!#3 ピースボート災害支援センター(PBV)上島安裕さん

      人こそが人を支援できる。強い信念を携えて災害現場に立つプロフェッショナル 国内外で災害支援に取り組むピースボート災害支援センター(以下PBV)で、2015年から事務局長を務める上島安裕(うえしま・やすひろ)さん。世話役メンバーのなかでは最年少ながら、災害現場での存在感際立つ推進力にメンバー皆が一目置く存在です。多くの現場に立ってこられた経験則を活かして災害支援に取り組む上島さんは、何を考え、どのような課題解決に挑んできたのでしょうか?貴重な話を伺いました。 ――災害支援の

      • 埼玉県主催「防災×アウトドア×大学」イベントREPORT:立教大学学生による政策提言をきっかけに開催が実現!

        埼玉県新座市にある立教大学新座キャンパスで、地域住民や学生を対象とした防災イベントが開催されました。たべぷろは主催する埼玉県庁や大学側と連携して、災害時の食をテーマにした講話を担当しました。35度近い猛暑になった当日。夏休み中の子ども達を連れたファミリー層を中心に、約40名が参加したイベントの様子をレポートします。 本イベントは2023年11月、同大学コミュニティ福祉学部 原田峻准教授のゼミ生たちが、埼玉県知事との意見交換会で提言した内容を具現化したもの。 学生たちは、若

        • 輪島市門前地区研修会REPORT:料理教室運営を通じたコミュニティ再生を目指して

          能登半島地震がおきて半年以上が経過した7月半ば。少しずつ復興への歩みを進めている輪島市門前地区を訪問し、味の素ファンデーション(以下TAF)による料理教室運営を通じたコミュニティ再生支援の取り組みを見学しました。東日本大震災以降に東北3県で重ねてきたノウハウが詰め込まれた研修会の様子をレポートします。 ふれあいの赤いエプロンプロジェクトとは? 今回の取り組みは、TAFが東日本大震災後に岩手、宮城、福島の3県で8年半に渡り展開してきた被災地復興応援事業 ふれあいの赤いエプロ

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        「災害時の食と栄養 支援の手引き」をぜひご活用ください

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        • たべぷろメンバー紹介
          3本
        • 「災害時の食と栄養 支援の手引き」ダイジェスト版
          16本

        記事

          世話役会議REPORTー連携力を活かした食支援を目指してー(6/17開催)

          参画するメンバーたち相互の情報共有、議論の場として隔月で開催している世話役会議の様子を残していきます。 復旧・復興期における「食と栄養」支援能登半島地震が発生してから半年が経過。各メンバーが中長期的な視野に立ち、それぞれの専門性を踏まえた支援に関わっています。今回は相互のネットワークと知見を活かし合って前進している活動を中心にレポートします。 食を通じたコミュニティづくりを目指して 味の素ファンデーション(以下TAF)は、地域コミュニティ再生を目的とする後方支援を輪島、

          世話役会議REPORTー連携力を活かした食支援を目指してー(6/17開催)

          CIRTYイベントREPORT:フェーズフリーで描く食のBOSAIデザイン

          2023年10月より代官山を拠点とするCIRTY は、「都市=CITY」から「循環=CIRCULAR」や「コミュニティ=COMMUNITY」、「持続可能性=SUSTAINABILITY」についてみんなで考え、日常生活に落とし込んでいくきっかけをつくるための情報発信と場づくりを目指す活動体。今回は、CIRTYとのコラボレーションで「災害と食」をテーマに開催した小さなワークショップの様子をレポートします。 本ワークショップでは3つのパートに分けて進行。 まずは「災害時の食の問題

          CIRTYイベントREPORT:フェーズフリーで描く食のBOSAIデザイン

          たべぷろメンバー紹介!#2 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)明城徹也さん

          (TOP写真:JVOAD提供 ©Social Good Photography. Inc.) もれ・むらがない支援体制を目指すプロフェッショナル 食べる支援プロジェクト(たべぷろ)は、2019年5月に開催された第4回JVOAD全国連携フォーラム分科会「“いざ”という時どうなる? あなたの食と栄養」を契機に発足しました。本フォーラムで初めて【食・栄養】をテーマに掲げて課題認識を図ったセッションに登壇したメンバーたちこそがたべぷろを引っ張る官民学各方面のプロフェッショナルなの

          たべぷろメンバー紹介!#2 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)明城徹也さん

          「災害時の食と栄養 支援の手引き」~更新情報(2024年5月)

          手引き第1章のテーマは「被災地での食と栄養の問題」。栄養バランスのよい食事の重要性を理解していただくことを目指して、長年繰り返される問題の構造を紐解きながら、その解決に向けた支援の在り方について問題提起を行っています。 被災者の声を通じて見える健康上のリスク 1カ月以上おにぎりとパンだけ・・・* 冷えて硬いおにぎり、揚げ物ばかり・・・* とにかく温かい味噌汁が飲みたい・・・* 食にまつわる被災者のこうした吐露に並んで聴こえてくるのは、「1週間以上便秘をしている」*という

          「災害時の食と栄養 支援の手引き」~更新情報(2024年5月)

          世話役会議REPORTー連携力を活かした食支援を目指してー(4/9開催)

          参画するメンバーたち相互の情報共有、議論の場として隔月で開催している世話役会議の様子を残していきます。 前回に引き続き、能登半島地震での災害支援における各団体の活動状況の共有を中心に意見交換を重ね、各立場から捉えた課題感と長期的な視野にたった連携の可能性について話し合っています。 地域差はありながらも、少しずつ進む「食と栄養」支援 今回は、発災直後から能登の被災現場に入り、休みなく支援活動を続けている全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(以下JVOAD)およびピース

          世話役会議REPORTー連携力を活かした食支援を目指してー(4/9開催)

          千葉県銚子市OSUSOWAKEシンポジウムREPORT:フェーズフリーな食で未来を!

          災害に強いまちづくりを目指す国内様々な地域の方々と連携した啓発活動。昨年度ご一緒した千葉県銚子市では、地域ぐるみでローリングストックを実装するユニークな取組み「共助の備蓄OSUSOWAKE(おすそわけ)」が進められていました。 地域ぐるみ&地域を越えて助け合うあたたかな支援 地域ぐるみで災害に備え、地域を超えて助け合えるようになることを目指す「OSUSOWAKE」の一番の特長は、備蓄期間中、パートナーシップ登録地域にもし災害が発生し、支援の要請があった場合、備蓄品が”支援

          千葉県銚子市OSUSOWAKEシンポジウムREPORT:フェーズフリーな食で未来を!

          静岡県磐田市見付地区・研修会REPORT :「いつもの私」が「もしもの自分」を守る~「いつも」からできること~

          食べる支援プロジェクト(たべぷろ)では、災害に強いまちづくりを目指した自助互助領域での啓発活動を、国内様々な地域の方々と連携しながら進めています。 昨年度の取組みですが、フェーズフリーの考え方を礎にして対話の場を持った地域での研修会の様子をレポートします。 静岡県磐田市見付地区 地域づくり協議会のみなさまとは、研修会開催からさかのぼること半年前から議論を重ね、地域防災に携わる関係者内での課題感を共有しながら、「平時=いつも」に軸足を置いて「食」に対する意識を変えていくための

          静岡県磐田市見付地区・研修会REPORT :「いつもの私」が「もしもの自分」を守る~「いつも」からできること~

          世話役会議REPORTー連携力を活かした食支援を目指してー(2/13開催)

          たべぷろでは、参画するメンバーたち相互の情報共有、議論の場として隔月で会議を開催しています。今回は、2024年最初の会議の様子を簡潔にお届けします。私たちの活動の一端を、ぜひのぞいてみてください。 会議では、能登半島地震での災害支援における各団体の活動状況や、各立場から捉えた課題感を共有しながら、たべぷろ連携での支援の可能性について話し合いました。 能登半島地震での「食と栄養」支援状況と課題2024年に入って初の会議ではあるものの、発災後の急性期から連日にわたりメールなど

          世話役会議REPORTー連携力を活かした食支援を目指してー(2/13開催)

          たべぷろメンバー紹介!#1 味の素ファンデーション 原裕樹さん

          トップバッターは、公益財団法人味の素ファンデーションの原裕樹さん! にこやかな笑顔とスピーディに会議を進めていくキリっとした姿が印象的な、たべぷろの縁の下の力持ち!です。神戸出身の原さんは、学生時代に阪神淡路大震災で被災された経験も。食業界に長く携わってきた経験を活かして、#たべぷろ を牽引する原さんにお話を聞きました。 ――担われているお仕事について教えてください。 東日本大震災で被災した東北3県への復興応援事業で学んだことを礎にして、食の力を活かして強靭な人づくり、ま

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          食生活を戻すキッカケをつくることで、心と体の健康につなげる大事な支援

          ダイジェストでお届けしてきた「支援の手引き」も、今回が最終回となります。被災地では、避難所から移った後も問題が続きます。 被災地の問題は福祉的な問題と深く関係しています。災害が起きる前は自立していたけれども、被災して家を失ったり、生業を失ったりして、生活に困窮される方も多く発生してしまいます。そして法律を根拠にした行政支援では、生活再建に限界があり、一番切り詰めやすい食にまつわる費用を削り、十分な食事ができない生活を続けてしまう方も存在します。 本編では、被災によって失った

          食生活を戻すキッカケをつくることで、心と体の健康につなげる大事な支援

          在宅避難者への支援のポイント #2

          在宅避難者の把握には1軒1軒の訪問が必要で、被災状況が分かりにくいという問題があります。また時間的、物理的、経済的に買い物や調理ができず食事ができない・・・ということも。 本編では、このような問題の解決例をご紹介しています。

          在宅避難者への支援のポイント #2

          在宅避難者への支援のポイント #1

          避難所での避難生活と比べて、在宅避難をされている方々の生活状況、健康状態などの把握は難しくなります。また被災された方自身も、避難所にいる場合と比べると支援情報が得にくい状況があり(制度支援、物資配布、炊き出し情報など)、支援が届くのが遅れがちになります。 本編では、在宅避難者への支援のポイントを解説しています。

          在宅避難者への支援のポイント #1