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CIRTYイベントREPORT:フェーズフリーで描く食のBOSAIデザイン

2023年10月より代官山を拠点とするCIRTY は、「都市=CITY」から「循環=CIRCULAR」や「コミュニティ=COMMUNITY」、「持続可能性=SUSTAINABILITY」についてみんなで考え、日常生活に落とし込んでいくきっかけをつくるための情報発信と場づくりを目指す活動体。今回は、CIRTYとのコラボレーションで「災害と食」をテーマに開催した小さなワークショップの様子をレポートします。

フェーズフリーで描く食のBOSAIデザイン
~「いつも」と「もしも」を心地よくつないで、災害に強くなる~

日時:2024年4月16日(火)17:00~19:00
会場:フォレストゲート代官山内 CIRTY CAFE
Part1 インプットセッション  
   ✓「災害」って何だろう?
   ✓災害時に私たちが直面する食の問題 平時を起点に解決していく
   ✓備えない防災:「いつも」と「もしも」を隔てないフェーズフリー
Part 2 ワークセッション 
   ✓気づきのシェア
   ✓自分にとってのフェーズフリーな食を考えるグループワーク
Part 3 ミニデモンストレーション &試食 

会場のCIRTY CAFEは、グリーンに光が射してとても気持ち良い空間

本ワークショップでは3つのパートに分けて進行。
まずは「災害時の食の問題」について学び、フェーズフリーの考え方とあわせて日常が備えにつながっていくヒントをご紹介。
「備えよう」ではなく「災害時だけでなく、日常から役立つものやサービスを身の回りに増やしていこう!」という「いつも」と「もしも」を隔てない提案――それが「フェーズフリー」ですが、都市型の生活をおくる人々が集うCIRTYが掲げる循環やコミュニティというテーマにおいても、フェーズフリーのメガネをかけてみると新たなことが見えてきました。

都市ならではの脆弱性を「いつも」から改善していくことで、減災につなげられるのではないか?という問いを立て、参加者とともにディスカッション
今年もまた水害が心配される季節に突入。WSでは参加者のみなさんと近年の水害を振り返る

フェーズフリーは、形あるモノだけでなく、空間やサービスでも取り入れることができる柔軟なアプローチであることもご紹介。

AKASHIROポンせんは話題のフェーズフリー食材
官民連携で描くフェーズフリーデザインとして先進的な取組み「うわじまグランマ」


みんなにとってのフェーズフリー、自分にとってのフェーズフリーともに大切

フェーズフリーについての理解が少しずつ深まったところで、グループワークを実施。「フェーズフリーな食」・・・といっても、いろいろとあるはず。誰かにとってはフェーズフリーであっても、自分にとってはそうではないかもしれない・・・まずは”自分にとってのフェーズフリーな食”を探り、今日から日常にフェーズフリーを取り入れるきっかけづくりになるよう進めました。

”自分にとってフェーズフリーな食”を探るために大切なのは、普段、自分が何を食べると元気がでるのか?食べ続けたいほっとする料理は何だろう?を考えることです。

簡単な調理と試食を通じてフェーズフリーを体感しながら、災害に強くなるための気づきを皆で共有しました。

ストック食材とお皿と調理を兼ね備えたデザイン性にすぐれたアウトドア用品でデモ調理も。
(会場の都合でIHを活用。電源がないことを想定することも大切)

参加者からは「とてもわかりやすかった!」「難しく考えなくていいんだ!」「あらためて保存しているものを見直したい」など楽しく学べた感想をいただいています。個々人にとってのフェーズフリーがあることへの気づきを得ていただけた時間となりました。

お土産にお渡しした「どんなときも♪レシピ」はまさにフェーズフリーな食材と調理法で「いつも」も「もしも」も「おいしい!」を実現する画期的でテキスト。みなさんに喜んでいただきました。



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