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Clubhouseから教わる「雑談」の重要性

こんにちは。フリーランスで編集・ライターをしている河越です。


今日はいまSNSを中心に話題になっているClubhouseについて、実際に今週1週間使ってみて気づいた「雑談の重要性」について書いてみました。

すでにたくさんの方が「Clubhouseの使い方」や「Clubhouseの攻略法」などの記事を書かれているので、このnoteではあえて書きません。

音声版Twitterとも呼ばれているClubhouseの概要についてはこちらの記事がわかりやすくまとめていたので、ご参考までに。



コロナ禍が引き起こした「雑談不足」

2020年3月ごろから、新型コロナウイルスが日本でも流行りだし、社会人は在宅でのリモートワークが推進され、大学などの学校でもオンラインによる授業に移行していきました。

現在も東京をはじめとした各地域で緊急事態宣言が出ており、夜20時以降は飲食店が空いていないため、仕事終わりに「雑談」をするために集まる機会も激減したのも事実です。

コロナ禍前はというと、普段は会社のオフィスに毎日出勤し、会社の同僚と顔を合わせたり、仕事終わりに友人と飲みに行ったりするのが当たり前だったので、「雑談」というと「中身のない会話」といったどちらかというとネガティブなイメージすらあったと認識しています。

しかし、コロナ禍になり、以前は日常生活において当たり前のように無意識的に行われていた「雑談」の機会がなくなりました。これにより人々は「雑談不足」という状態になってしまったのです。


「雑談」が持つ隠れたチカラとは

これまではネガティブなイメージで捉えられていた「雑談」ですが、私は「雑談」には隠されたチカラがあると思っています。

一つ目としては、「ストレス解消」の効果です。

人間は誰でもストレスを抱えています、ストレスを抱えていない人間などこの世には存在していないと私は思っています。ただ、傍から見るとストレスを抱えていないように見える人もいますが、そのような人は、ストレス量が少ないだけで、必ずどこかにストレスを感じているポイントはあるはずです。

ストレスの解消法はたくさんあり、人によってその人に合った方法がありまが、その中でも「雑談」は史上最強のストレス解消法だと思います。なぜかというと、「雑談」は人間であれば誰にでも可能であり、行動に移すハードルがとても低いからです。


二つ目としては、「雑談」から生まれる化学反応です。

広辞苑によると、雑談は以下のように定義されています。

『ざつだん【雑談】』
これという目的や話題を決めずに、いろいろなことを気楽に話しあうこと。
(出典:広辞苑)

ポイントとなるのは、「これという目的を決めずに」という部分です。


普段の生活の中では、仕事をする時間が1日の大半を占めており、仕事中の会話では常に目的があるため、「雑談」に費やす時間はありません。

しかし、コロナ前では、仕事をしている時間でも、例えば同僚の人とランチに行く時間、先輩を喫煙所でタバコを吸う時間や、オフィスの廊下で部下とすれ違った時など、「これという目的を決めない会話」をする機会がありました。

おもしろいのが、仕事の合間で発生する「雑談」から新しい事業のアイデアが生まれたり、行きたかったポジションの枠がちょうど空いた情報を聞けたりと、奇跡の化学反応が起きることがありました。(頻度としては少ないかもしれませんが)


Twitter・Zoomにはない「雑談」の特性

Clubhouseの使い方は様々で、人によって使い方が異なっている印象です。その背景には、Clubhouseアプリの機能性が影響していると思うので、詳細はこちらのnoteでとてもわかりやすくまとめられていたので、ご参考にしてください。

Clubhouseがバズった要因はいろいろありますが、その一つに新しい雑談の機会の提供があると思います。音声版Twitterと呼ばれたり、LINEのグループ通話ではダメなの?といった意見も散見されますが、「雑談」の特性がそれらのアプリとは違います。

LINEのグループ通話やZoom飲みはクローズドなコミュニケーションである上に、参加者のスケジュールを事前に確認したり、部屋を作ってURLを送って招待したりと、開催するのにハードルがいくつかあり、手軽さに欠けます。仲間内での「雑談」において、開催・参加のハードルが低いことが、Clubhouseにしかない良さなのです。

また、LINEのグループ通話やZoom飲みと、Clubhouseの大きな相違点として、「SNSかどうか」があると思っています。あくまでもLINEのグループ通話やZoom飲みは、知り合い同士のみのコミュニケーションであり、Clubhouseは知り合いだけでなく、不特定多数の人とのコミュニケーションができる部分が特徴です。

不特定多数の人とのコミュニケーションツールの代表がTwitterですが、Twitterは「文字」がコミュニケーション手段なので、その人の人柄が伝わりにくい、誰でも簡単に書けて(発信できて)しまうため内容に責任が問われない、といった一面があります。

一方でClubhouseはリアルタイムな「音声」でのコミュニケーションなので、人柄がより顕著に出ますし、リアルタイムならではの、発信する内容への責任が問われます。そういう意味でClubhouseは、不特定多数の人とコミュニケーションをすることによる「雑談による化学反応」が生まれる可能性があると言えます。


Clubhouseが与えてくれたのは「雑談」の機会

コロナが流行り、人々は「雑談」に飢えていました。SNSが異常に発達したこともあり、ネット上での繋がりによる承認欲求は満たせていたものの、やはりリアルタイムでの人と人との関わり合いの機会を求めていたのです。

そこに、SNS上での繋がりという流行の波に乗るように現れたClubhouseが、「雑談」という本来人間が無意識的に日々行っていた営みを、再びできることのできる機会を与えてきたので、ここまで話題になっているのだと思います。

まだまだ、ユーザーの層は限定的なので、今後さらにいろいろな層のユーザーが流入してくることが予想されるので、どんなトレンドを作るのか、私も楽しみに見届けようと思ってます。

この1週間でClubhouseに入り浸りすぎて、可処分時間をかなり持っていかれてしまったので、いつまで自分の中でバズっているのかも、同時に見届けたい次第です。

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