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3.具体的なメンター活動

メンターが新人(メンティと言う)に対して行う活動は、組織によって多少異なれど、以下のようなものが挙げられるのではないでしょうか。

■具体的なメンター活動の内容

・1カ月に1度、メンティとの面談を行う

・面談の中では、メンティに悩みや困っていることがないかを訊く

・面談の中を通じて、メンティが求めるアドバイスを与える

・面談を通じて、メンティをサポートする

・面談は1年間通じて、実施し続ける

・面談で得た情報は、必要に応じて、人事やメンター事務局に報告する

要するに、定期的に、「最近どう?」「困っていることはない?」と新人に声をかける存在がメンター。そして、その声をかける活動が、メンター活動、ということになります。

定期的にメンティに「最近どう?」「困っていることはない?」と声をかけるのがメンター

■別部署にいる先輩にだからこそ、メンティが話せることがある

メンターとメンティは、同じ部署で働く関係ではないからこそ、メンティは職場の人間関係や仕事の進め方について相談しやすい、といったメリットがあります。「OJT指導者の山本さんとの関係に悩んでいる」ということも率直に話せるでしょう。「上司の指示が曖昧で困っている」と不満を口にするかもしれません。

もちろん、メンターとメンティの関係性によりますが、プライベートの話をすることもあるに違いありません。「公私混同は良くない」とは言っても、プライベートで悩みを抱えていれば、それが仕事に影響を及ぼすことはよくあること。私生活のもやもやが晴れることで、仕事に精を出せるようになるならば、早いところ相談してスッキリしてしまった方が良いでしょう。

すっきりして仕事に向き合えたら、いいですよね!


■こんな会話と関係性ができたらいいですよね

というわけで、新人の田中さんは、月に1度、別部署の先輩の佐藤さんと会い、話すことになります。

「最近、どう?」

「んー、ちょっと〇〇について、悩んでいるっていうか…モヤモヤしてて…」

「話、聞くよー」

「実は…」

といった会話が繰り広げられて、1時間の面談を経た後に、

「先輩、ありがとうございました。なんか、スッキリしました」

「本当にー? 良かった良かった。また1カ月、仕事頑張ってよー」

「はい、がんばります」

「じゃ、また来月ねー」

となれば、人事も安心できますよね。

まぁ、こんなにドラマのように晴れやかに面談が進み、終わるとは限らないのが現実ではありますが…(苦笑)。

メンター制度事務局の皆さんの役割はとても大きいんです!

つづいての記事はこちら↓
4.制度導入前に事務局がすべきこと(総合)

動画での解説は・・・


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