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連載「差押えコラム。未払金を取り返せ!⑯」 ー 役所の言うことは絶対?まずは試したい交渉術 ー

※当記事は連載「差押えコラム」の第16回です。第1回から読む方はこちらです。

こんにちは!筆者の渡邉です。このコラムは、私がある会社から、未払いとなった業務委託料を回収するまでの軌跡を記録したものです。初noteでいきなり生々しい体験談ですが、記憶が新しいうちに共有できたらと思い、筆を取らせていただきました。
私のように「会社から給料が払われない」「クライアントがギャラを振り込まない」といった被害にあわれている方にとって、少しでも問題解決の手助けになればという思いで執筆します。
現在は無事に未払金を回収し、元同僚と新たに「合同会社Mauve(モーヴ)」という会社を立ち上げ、アプリケーションやWEBサイトの受託開発を行っています。
※Mauveでもnoteにてコラムを掲載しておりますので、よろしければご覧ください。
https://note.com/mauve_0210/

登場人物の紹介

私は2020年末から、アプリケーション等の制作会社(以下、A社)で、バックオフィスの仕事を業務委託で請け負っていました。

登場人物2

2021年6月10日 ― 公務員だって人間だもの ―

前回、A社社長が現在住んでいる住所を特定した私は、あらためて支払督促を送りました。

そして、約2週間。案の定、本人が不在のため支払督促は届かないまま、郵便物の保管期間が過ぎてしまったと裁判所から電話で連絡がありました。

驚きはしません。むしろ、最初からわかっていたことです。
この社長がほとんど家に帰らず、会社で寝泊まりしてるということは、住所探しを始める前からわかっていたんですから。

わかっていて、でも、それをしないと次のステップに進めないから、無駄を承知で送ったのです。誰も、いない、家に!

裁判所は、あらためて休日に同じ住所へ再発送するよう指示してきましたが、もはやそれは無意味。なぜなら、平日だろうと休日だろうと、そこにはいないから...!(何度目)

とはいえ、そこで電話口の担当者に「無意味!無意味!」と声を荒げても、彼らは法と規則に則って指示しているだけなので、それこそ何の意味もありません。

そこで私は、2つの提案をしました。


ここからは実際の裁判所とのやり取りと、提案を通すために私が行った交渉を具体的にお伝えいたします。

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