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~思考の枠を超えて~無意識の力でアイデアを引き出すノート術

新しいアイデアは、しばしば予期せぬ瞬間に訪れます。

シャワーを浴びているとき、散歩をしているとき、夢の中。

では、私たちはどうやってこれらのひらめきを、
形にすることができるのでしょうか?

無意識の力を活用し、
日常の枠組みを超えたアイデアを
ノートに記録する技術を紹介します。

この方法を使えば、
あなたの中に眠る創造性が目覚め、
新たな発想が無限に湧き出てくるでしょう。

人は「出来なかったことに」意識が向く

毎月の日課の1つに、
部下とのシンプル面談があります。

シンプル面談とは、
部下が1か月の振り返りと今後の目標を
紙に書くことで、
仕事について気づきを得る面談です。

私が作った専用のフォーマットに、
私がコーチングケー形式でサポートしながら、
1枚の紙を埋めていきます。

シンプル面談の中で、
私が一番大切にしているのが、
「出来たこと」を書き出してもらうことです。

1か月も仕事をしていれば、
「出来たこと」なんていっぱいあるだろう。

そう思っている人も多いと思うが、
初めのうちは部下の口から出来たことは
ほどんと出てきません。

それとは反対に、
出来なかったことを
次から次に話し始めたりします。

日々の出来たことは、
小さな事が多いので、
記憶に残りにくいです。

でも、どんなに小さなことでも、
出来たことは、
その1つ1つがとても素晴らしいことです。

忙しい日々を過ごしていると、
小さな出来たことに
達成感を感じることはないでしょう。

だからこそ、シンプル面談の場では、
どんなに小さなことでもいいので、
出来たことを思い出してもらい、
自分で自分のことを褒めてもらいたいんです。

でも、頭の中で考えていても、
なかなか「出来たこと」は出てきません。

だから、紙に書いてもらうことで、
「出来たこと」を
思い出してもらっています。

「出来たこと」こそ、ノートに書き出せ

そこで、私がシンプル面談で用紙いているのが、
8マスのフレームです。

8マスのフレームと書くと格好よく聞こえますが、
要は、四角に線を引いて、
8個の空欄のマスを作っています。

そして、部下には、
「今月出来たことを
 頑張って8個書いてみましょう!」
と伝えます。

どんなことでも良いんです。

どんなに小さいことでも良いんです。

自分で、自分が出来たことを
きちんと認識することが大切なんです。

私が「頑張って8個書いて」と言うので、
部下たちは、
何とか8個出そうと頭を振り絞って書いていきます。

8個出せない人には、
私の方から簡単な質問をしていき、
なんとか8個出せるように頑張ってもらいます。

それでも、2,3か月続けていくと、
「出来たことなんてないですよ」
と、言っていた部下も、
8個書けるようになっていきます。

そして、いつも思うんですが、
どんなに小さなことでも
「出来たこと」を書いている時、
「出来たこと」を話してくれる時の
部下の顔は輝いているんですよね。

そんな部下の顔を見ていると、
どんなに忙しくても、
月に一回「出来たこと」の振り返りを
部下とすることは大切だなと思うわけです。

なぜ「出来たこと」をノートに書き出すのか?

「出来たこと」を考えてもらうことは、
頭の中で考えていても絶対に出てこないし、
普通の罫線のノートに書いていても
「出来たこと」は出てこないと思うんです。

なぜ、シンプル面談のフレームだと、
「出来たこと」が出てくるのかというと、
それは、「枠」があるからです。

人間の脳は、
空白(わからないこと)が嫌いです。

例えば、パズルのピースが、
あと1ピースで完成なのに、
1ピースだけはまっていなかったら、
その1ピースの部分が気になりませんか。

これは、人間の脳が、
空白が嫌いなので、
欠けているピースが気になってしまうんです。

そして、人間の脳が空白を嫌うことは、
意識的にやっているかというと、
意識しておらず、無意識に気になってしまいます。

実は、この「無意識」を活用することが
とても大切になります。

人間は無意識が95%を支配していると
言われています。

例えば、
髪の毛が生えてくるのも無意識ですし、
呼吸も無意識にしていますよね。

実は、私たちが意識的にしていることは
5%に過ぎなく、
ほとんどが無意識が支配しているんです。

そして、もしそうだとしたら、
無意識の力を使わないのは、
もったいないですよね。

「枠」を使うことで、
空白を埋めたいという無意識の力を使て
アイデアを出すことが出来ます。

また、無意識は冒頭で書いたように、
一度脳にインプットさせると、
私たちが意識的に考えていないときにも
考えてくれます。

シャワーを浴びえているときに、
フッと思い出すのは、
無意識が考え続けていてくれて、
またまたシャワーを浴びえているときに、
答えにたどり着いただけなんです。

ノートに枠を加えるだけで、
簡単に無意識の力を使い
ノートを書くことが出来るようになります。

シンプル面談や16分割メモは、
無意識の力を使っているので、
アイデアや成果が出るんです。

無意識の力を活用する方法は
色々とあります。

私たちがすでに持っている、
ものすごい力ですので、
ぜひ、その力を活用して
物事を考えていきましょう。

そうすることで、
皆様の仕事や私生活が大きく変わります。

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