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仕事デトックス~不要なものを捨てて、生産性を高める技術~

日々の忙しさの中で、
私たちは、
しばしば無数のタスクや物に埋もれがちです。

デスクの上は書類であふれ、
メールボックスは未読の通知で溢れています。

部下のそんな状態を見ていて、
思うことがあります。

仕事で本当に大切なのは、
何を掴むかではなく、
何を手放すかなんだなということです。

仕事を手放せない葛西さん

私の部下の葛西さんは、
とても優秀で、責任感があります。

それなので、
みんなに頼りにされており、
周りのついつい彼に頼ってしまいます。

頼られると嫌とは言えない性格なので、
葛西さんは、
いつも多くの仕事を抱えています。

先日のことです、
急ぎの案件の返事が来てないと、
取引先から葛西さんにメールがありました。

葛西さんの机の上をみると、
色々な書類が積まれており、
それを見ただけで
仕事が溜まっているのが想像できました。

不安になった私は、
葛西さんにメールの件を訪ねると、
別の件の対応をしていて、
この件について調整が済んでいないとのことでした。

それなので、
葛西さんには現在対応している案件を
引き続き対応してもらい、
メールが来た案件は私が調整をして、
葛西さんから取引先にメールしてもらいました。

仕事が溜まってしまうと、
日頃は優秀な人でも、
優先順位をきちんときちんとつけられなかったり、
同時へ並行でせざるを得なくなってしまいます。

だから、社会人として、
仕事量の調整は、
とても大切だと思うんです。

仕事が出来る人の足し算思考

葛西さんのように、
仕事を抱えてしまう人の特徴は、
「足し算思考」で考えていることです。

足し算思考は、
単にタスクをこなすという意味では
ありません。

目の前の仕事に対して、
次々と解決策を見出し、
成果を積み上げていく能力です。

しかし、この能力が高い人は、
仕事の量を増やすことにも長けており、
結果として残業が増えてしまうのです。

たとえば、
プロジェクトのデッドラインが迫っている時、
足し算思考が得意な人は、
追加のタスクを引き受けることが多くなります。

彼らは、自分の能力に自信を持っており、
仕事を速く、
そして効率的にこなすことができると考えています。

しかし、これが原因で、仕事の量が増え、
結果として残業時間も増加してしまいます。

仕事が出来る人の引き算思考

それに対して、
成功する人の思考法が「引き算思考」です。

目の前のタスクに追われることなく、
本質的な目標に集中する能力です。

仕事をする上での選択と集中を意味し、
効率的な成果を生み出すためには
欠かせないスキルとなります。

たとえば、プロジェクトマネージャーが
計画を立てる際には、
重要でない会議や報告を減らすことで、
チームの生産性を高めます。

このように、引き算思考は、
仕事のあらゆる面で効率を高めるために
用いられます。

しかし、
引き算思考は単に物理的なものを
減らすだけではありません。

それは、時間の使い方、
情報の取捨選択にも関わってきます。

仕事ができる人は、この引き算思考を駆使して、
仕事の質を高め、
生活の質を向上させることができるのです。

道具を使いデトックス

「足し算思考」で考えていた人が、
明日から「引き算思考」で考えようとしても、
無理があります。

思考の習慣というのは、
無意識に日頃の思考をしているので、
すぐに元の思考に戻ってしまうからです。

では、思考を変えるために、
どうしたらいいかと言いますと、
「道具」を使うと、
無理なく思考を変えることができます。

私が使っているのは、
1冊のノートです。

16分割メモという
フレームワークを使うことで、
「引き算思考」で物事を考えています。

16分割メモで決めるのは、
1つの問いに対し1つの答えです。

9割のアイデアを捨てて、
スッキリ、シンプルに、
仕事を組み立てていきます。

物やアイデアを捨てることで、
私たちの仕事は大きく変わります。

そして、物やアイデアを捨てることで、
時間の余裕が生まれ、
その時間を重要な仕事に振り分けることで、
仕事の精度を上げることができます。

「最近、残業が多くて困っています」

そういう人こそ、
仕事のデトックスをしてみてはいかがですか?

人に任せてもいいし、
重要度の低い仕事は捨ててしまえばいいです。

そうすることで、
皆様の仕事は大きく変わります。


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