100人を超えた今、会社のメンバー全員に伝えたいこと
創業当初は当然1人だったTSUIDEだが、4年目を迎えて、ついにメンバーが100人を超えてきた。
当然、今と昔ではメンバーに伝えたいことも大きく違うので、今日は、「今、伝えたいこと」をあらためて書いておきたい。
大きくは、「矛盾への挑戦」が大事だという話。
その中でも、
1.組織が大きくなっても、スピードを保つ
2.組織が大きくなっても、凡事徹底を貫く
この2つについてだ。
「矛盾に挑戦しろ」
これは、大学でラグビー部の時代、ラグビー日本代表にも関わっている、チーフトレーナーに言われたことだ。
卒業して経営者となった今、何度もこの言葉を思い出している。
1.組織が大きくなっても、スピードを保つ
基本的に、組織というものは大きくなればなるほど、遅くなっていく。
ここで、ラグビーを例に挙げるのだが、ラグビーというスポーツは、「体重を増やさなければならないが、足も早くしなければいけないスポーツ」なのだ。
「体重を5kg増やせ!」という命令と、「50m走のタイムを上げろ!」という命令を両立させなければならない。
この矛盾する命令に従う方法は1つ。
脂肪を増やすのではなく、筋量を増やすのである。
これは、組織も同じだ。
余計な仕事を削ぎ、本質的な仕事だけで固めていくことが重要。
(ちなみに、ラグビー部時代には80kgから99kgまで体重を上げたが、スピードも速くなった。笑)
「即断・即決・即実行」で知られるファーストリテイリング(FAST RETAILING)のFASTは、そのまま「早い」という意味。どれだけスピードを重視しているかが伺える。
しかも、
①毎週、月曜の午前中に前週の課題を集約した会議を実行
②月曜午後には議事録が全世界の店舗スタッフに共有される
③月曜中に議事録の内容が反映されている
というサイクルを徹底しているらしい。
このスピードを維持するために、英語を社内公用語化しているのだから、凄まじい。翻訳の時間すら惜しいのだろう。
この話から学べることは、組織の筋量も大事だが、誰でも筋量を増やせる仕組みを作ることが、重要ということだ。
2.組織が大きくなっても、凡事徹底を貫く
スピードの話とも被るが、組織というものは、大きくなればなるほど、凡事が疎かになっていく。
売上を上げるための様々な施策や、本質的な話はもちろん大事だが、人数がどんなに増えてもケアレスミスはしないことや、挨拶の徹底など、細かいことをしっかりやらなければならない。
これも例を挙げると、SHIFTという会社がある。
創業20年弱で時価総額 約5000億円と、常にバリューを出し続けている会社だ。
メンバーも優秀で、効率化を重視している印象なのだが、先日面白い記事を発見した。
詳しくは内容を読んでほしいが、この引用が凡事の重要さを物語っている。
成長し続けている会社ほど、パッと見無駄だと思えることでも、意味があれば続けているのだ。
TSUIDEでいうと、レスの速さは何よりも重要視している。
他にも、例えば、明けましておめでとうございますメッセージ。
通常の企業であれば、一斉送信かもしれないが、僕は今年、2500人、1人1人個別にメッセージを送った。
やったほうが良いことは、どんなに小さいことでも、やり続けるべきだし、やらなくてもいいことでもやり続けられる組織は強い。
矛盾への挑戦のために、僕が大事にしていくこと
とは言っても、矛盾への挑戦と言っているくらいなので、生半可なことではない。
ここで、これから矛盾に挑戦していくために、僕が大事にしていくことについて3つ記しておきたい。
1つは、採用。
2つ目はTSUIDEカルチャーの徹底
3つ目は、KPIの細分化である。
1.採用はやっぱり大事
多くの経営者が口すっぱく言っているように、組織は「人」。
そして、「人」を強くするには、「採用」を強くするしかない。
僕が採用で一番見ているのは、「筋肉がつきやすいか」である。
つまり、こちらで正しいトレーニング=仕事のやり方を教えてあげれば、優秀に育っていくか。どうすれば優秀になれるかを、自ら思考できるかということ。
言うまでもないが、素直な人、レスの早い人は、筋肉がつきやすい。
あとは、若さも大事な要素になるだろう。
思うに、今は、あらゆる企業において「考えなくても売れる」仕組みがもてはやされており、分業化が進んだ弊害で、個人が考えないようになってしまっている。
マーケティングの進歩も同じ。いかに無思考でクリックさせるかを重視してきたため、無思考人間が増えてきている。
組織としては正解かもしれないが、個人としては、この状況に危機感を持たなければならない。
筋トレをただするのではなく、「どうすれば筋肉がつくのだろう?」「なんで今、腕の筋トレをしているのだろう?」と思える人の方が強いことは、明白だ。
「なぜ、僕の給料は500万円なんだろう?」と思わない人を雇っている方が組織としては楽だが、人としては、その疑問を掘り下げられる方が伸びる。
TSUIDEは、今後も、疑問を持つ人を排除するのではなく、何よりも大切にしていく。
2.TSUIDEのカルチャーを徹底する
実は、TSUIDEには創業当初からTSUIDE CULTUREという、会社として大事にしていることを明文化したものがある。
これらの考えを、今までは全て僕がマイクロディレクションすることにより浸透させていた。しかし、今後は規模が大きくなり、面接ですら会わずにジョインする人も増えてくるだろう。
そこで、今後は、僕の発言やこだわりを、より丁寧に発信していく。
このnoteも、その1つだと思ってほしい。
3.KPIの細分化
これも、今進めていることの1つだ。
今までは、「10億円目指そう!」と言ったら、メンバー全員一丸となり、その目的を追えてきた実感がある。
しかし、組織が大きくなると、中間管理職のような人も出てきて、どうしても売上への関与度に差が出てくるはずだ。決定権を持っていない人が指示を出すと、ヘイトも生まれる。
また、今までは全員がエースのような感覚だったが、エースになれない人も出てくるはず。そんな中でも「矛盾に挑戦し続けられる人材」を増やしていくために大事なことが、KPIの細分化である。
KPIを細分化するということは、各々にとっての、満点を変えるということ。自分で目標を持てるようにするということだ。
学習塾でも、東大・一橋大コース、早慶コース、MARCHコースがある。
これは、全員が東大の合格点を狙っていると、確実にやる気が削がれるし、本来の目的とも逸れるので、それぞれの目的に応じて、到達度の評価制度そのものを変えているのだ。
これと同じように、今後はTSUIDEでも、会社としてだけでなく、個人としての売上目標も設定していこうと思っている。また、Cチームで結果を出せばBチーム、Bチームで結果を出せばAチームというように、独自のキャリアパスも作る予定だ。
TSUIDEは、今後もどんどん大きくなっていく。
でも、「関係者全員が幸せになっていく会社」にするという想いは、変わらず持っているつもりだ。
どうか、それだけは忘れないでいてほしい。
仕事の依頼はこちら。
https://to.tsuide.jp/l/967003/2022-10-13/2rfm2
TSUIDEで働きたいと思った方はこちら。
https://to.tsuide.jp/l/967003/2022-10-13/2rfm5
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