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スキを制限しない。

トマト、ピーマン、玉葱、茄子……
この夏、食卓に並ぶ野菜は全てじいじの畑から。
中でも毎日出るきゅうりの漬物は、ばあばのもの。
五歳息子が「めっちゃ美味しかった」と伝えたもんだから、毎週持ってきてくれた。
その気にさせて~と非難めいたら、「ほんとに好きなんだよ」とポリポリ。失礼しました。

夕食時――
話題は今日で保育園を移るサオリちゃんのことに。
お別れ会でお手紙を渡したそう。
「何て書いたの?」とママは興味津々。
以前、聞いた「好きな子7人(←多)」の一人だったから。

「忘れた」とつれない息子。
「さよなら言えた?」「寂しかった?」と食い下がる。
息子は「うーん」と、きゅうりをポリポリ。

繊細な気持ちを言語化するのはまだ難しいよな。

話題を変えようとしたら、つと
「今日、二人でお当番さんだったの。机ふきを一緒に事務所に返したときにバイバイって言えたから……」
それだけ言ってまたポリポリ。

うんうん。伝わったよ。


真つ直ぐの思いは内に胡瓜噛む

(まっすぐのおもいはうちにきうりかむ)

季語(晩夏): 胡瓜(きうり)


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