ポップコーンは買わない派です。vol.43
劇場版 おいしい給食 Final Battle
おいしい料理をさらに美味しく食べることってもはやカルチャーですよね。
予告編
あらすじ
市原隼人演じる給食マニアの中学教師が主人公のコメディドラマ「おいしい給食」の劇場版。1984年のとある中学校。給食を愛しすぎるゆえに、給食を愛せないヤツを許せない「給食絶対主義者」である給食マニアの教師・甘利田幸男は、学校から給食がなくなるという信じがたい報せに衝撃を受ける。一方、甘利田最大のライバルで「どちらがよりおいしく給食を食べるか」という超絶給食バトルを繰り広げている生徒の神野ゴウは、「給食革命」を目指して生徒会選挙への出馬を宣言。愛する給食を守るため、甘利田は奮闘するが……。
この映画をみた時に衝撃を受けたのは既存の料理にアレンジを加えることでさらに美味しく食べようという行為の走りがこの映画に詰まっているなと感じた。
この作品に出てくる甘利田という先生は既存のものはそのままで食べることが最もおいしいことであると考えて給食を強く愛している姿が印象的だった。
一方その対抗馬として登場するのが生徒の神野ゴウ。彼も給食をこよなく愛する生徒の1人、愛するが余りに自分なりのアレンジを加えておいしい給食をさらに美味しく食べている姿が甘利田先生とは対照的の姿である。
その姿をみて甘利田先生は強く嫉妬とも取れるとして
なんだその食べ方は。。。。!!
そんなことしちゃっていいのかかあああああ!!!!
心の声が周りにも聞こえてるんじゃないないかってくらい興奮している。
食事の時の心の声シリーズは孤独のグルメに代表されると思う。最近で言うと絶メシロード。
実にゆったりとした雰囲気で心地よく観てられる素敵な映像作品たちだ。
一方この「おいしい給食」は "Final Battle" というネーミングというだけあって実際には無言であるであろう状況なのにありえないくらいでかい声が劇場に響き渡る。まさにバトル感…!
そしてこのポーズw
途中に入り込んでくる恋愛シーンが余計に思えるくらい給食シーンは見ものだ。1984年当時の給食を知ってる人たちには強く刺さることでしょう。ステンレスの容器が出てきます。
アレンジして食べるということとは。
話は冒頭に戻りますがこれは食べ物のアレンジの原点を観たように思えます。みなさんも一度は自分なりに料理に調味料を加えたりペヤングの焼きそばにマヨネーズかけたりするわけですよね。
なんならその新しい味を求めて探すことに楽しみを覚えてさえする。しかしながらそれに関して反対意見の方がいることもよくわかります。
もともとの味を崩してしまってはその食材の良さがわからないじゃないか。
うん、よおおくわかる。
特に自分は海鮮はシンプルに食うのが一番だと思う。
ポン酢なんてかけようもんならポン酢食ってるようなもんだからな。
なんだか海鮮や山の幸、地の野菜ほどシンプルであるべきだなとは思います。かけても塩や醤油。それで完成してる。
でもどうなんでしょう。本来なら完成しているはずの料理やカップ麺などの加工食品など手が加わっているほどアレンジが美味しく感じるというある種の矛盾は。謎ですね。。
アレンジして食べるってある種のエンタメに近いと思っていて、Twitterでもたびたび話題に上がってくるしめちゃくちゃクリエイティブなことだなって思うわけです。
合うはずのないものが実はすごいマリアージュを醸し出したりして。
食の豊かさというトピックスの中でも多様化している中で生まれた良き文化だと思う。それによってこれまでスポットライトを浴びることのなかった食材が輝き出したりするのはとても面白いなと思うよね。
僕はペヤングには大量のタバスコとセブンのポテトサラダを合わせるのが最高にうまいと思ってるから試してみて。
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