多様性の科学を読み終えました。
小説みたいでとても面白かったです。

自分が老人になった時にもう一度読みたい本ですね。
反対意見を取り入れられるようになっているのか。
自分の知識の限界を把握し、老害になっていないか。
自分で自分を戒められる本な気がします。

ただ、統計学をきちんと学んだ人間としては気になるところがありました。

正規分布の左端と右端を比較して
「同じグループとして考えているけど、全然違う!一人ひとり全然違うんだ!」
みたいな書き方をしているところがありますが
統計学はちゃんと
「同じグループとして良いか。分散(ばらつき)はおかしくないか。」
を見てから、同じグループとしてまとめて、統計解析します。

なので、なんか「平均だけで見るのはおかしい!データにを鵜吞みにするな!」
みたいな論調が書いてありましたが
統計学ではちゃんと「平均だけ見るのはおかしいよね。ばらつきはどうなの?一つのグループとしてみて良いの?極端な値はない?そのデータは外した方が良い?含めた方が良い?」などなど、ちゃんと考慮してから解析します。

高名な先生らしいですが、一般大衆に分かるように、わざと書いているんですかね。

そこだけ気になりました。

もしよければ皆様も是非お読みください。

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