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雪と光|140字小説

雪が街灯の光を跳ね返し、ぼうっと淡く浮かび上がらせる。

雪が降ると、寒さと雪かきでヒーヒー言うくせに、やっぱりこの景色が好きだ。

「早く春が来ないかなぁ」と言う割には、解けていく雪に寂しさを重ねる。

着々と移ろい、めぐる季節の中で、冬は終わりと始まりが同居しているようで、変な気分だ。

【140字小説】


オンライン文芸コミュニティ「星々」さんが主催する140字の小説コンテスト、「十月の星々」に応募したものです。

毎月テーマが異なり、今月のテーマは「着」。
文中に最低1回は「着」の文字を使うことになっています。

ありがとうございます!(・∀・) 大切に使わせて頂きます!