マガジンのカバー画像

140字小説&54字の物語

152
140字小説&54字の物語です。
運営しているクリエイター

#小説

今年の目標|54字の物語

今年の目標はにシンプルに 「一日一日を生きる」 これだけ。 あとは小説を書いてたまにピア…

トガシテツヤ
5か月前
46

深海列車|140字小説

「快速『深海』は間もなく海に入ります。えら呼吸の準備をしてください」 アナウンスと同時…

トガシテツヤ
7か月前
43

未来|140字小説

遠くで小さな女の子がシャボン玉を飛ばしている。 ふよふよと風に乗って流れて来たシャボン玉…

トガシテツヤ
10か月前
29

知らない町|140字小説

引っ越し先で荷物を片付けていると、いつの間にか夕方になった。 知らない町のコンビニで買っ…

トガシテツヤ
10か月前
38

生き写しバトル|毎週ショートショートnote(140字編)

駅で自分そっくりの人と会った。目が合った。 コンビニで自分そっくりの人と会った。目が合っ…

トガシテツヤ
11か月前
42

レジスタンス|140字小説

雲が太陽を隠した。 地面の上を影が走って行く。 明暗の分かれた模様が不細工なパッチワーク…

38

月のかけら|140字小説

今日は月明かりがない。 光を使い切ったのだろう。 私は海に落ちた月のかけらを黙々と集め、両手に乗せて「ふぅ」と息を吹きかけた。 するとかけらの1つ1つが羽のようにふわりと舞い上がり、ゆらゆらと漂いながら夜空に吸い込まれて行った。 月に光が戻ると、私は月明かりが届かないところへ身を隠した。 【140字小説】 オンライン文芸コミュニティ「星々」さんが主催する140字小説コンテスト、「春の星々」に応募したものです。 今回のテーマは「明」。 こちらもどうぞ。

暗闇に触れる|140字小説

明るい場所にいると、暗い部分が一層気になる。 暗闇から何かが飛び出して、自分を覆ってしま…

50

桜の花びらを集めよう|140字小説

桜の花びらを集めよう。 たくさんたくさん集めて、空を覆い尽くすくらい舞い上げよう。 数百…

40

余分なもの|140字小説

「両手が塞がっていたら、大事なものを取りこぼすよ?みんな心と体に余分なものをくっつけ過ぎ…

36

地獄極楽査定|140字小説

「あのね、今年度から自分でポイ捨てしたゴミを拾っても、善行にはカウントされないんだわ」 …

36

無賃乗車|140字小説

タクシー運転手の同僚がパソコンでドライブレコーダーの映像を見ていた。 顔が青ざめている。 …

36

バトン|140字小説

「長い間ご愛読頂き、ありがとうございます」。 定期購読している雑誌の廃刊が決まった。 残…

49

2022年13月|140字小説

「やり残したことがあるなら、1か月だけチャンスをやろう」 そう言って神様は、僕に2022年13月をくれた。 やり残したこと……たくさんあり過ぎて分からない。 いや、例えやり残したことがあっても、みんなと同じ2023年からスタートしたいんだ! ――ん? 目が覚めると、1月2日になっていた。 【140字小説】 たらはかにさんのTweetに「2022年は明けません。 2022年13月が始まります」と書き込んだのがきっかけです。 この私の書き込みに、たらはかにさんと秋田