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交差点|140字小説

交差点の信号が青になり、誰もが一斉に歩き出す。

どうしてみんな、そんなに迷いなく歩き出せるの?

行き先が決まっていない私は、その場に留まるしかなかった。

「右でも左でも、好きな方へ行けばいいさ」

誰かが言う。

「だったら、前に進んでみる」

青信号の点滅と同時に、私は走り出す。

足取りは軽い。

(140字小説)


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