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「知ってる」から「できる」へ。でも「できる」って、本当に「できる」の?

(写真は米国イリノイ州の湿地:2017年5月撮影)

「知ってる」だけではダメ。「知ってる」から「できる」に向かうように、書籍、ブログ、メルマガやSNSでも、勧められているのを見かけます。

でも「できる」っていろんな意味を含んでいるような気がするんですよね。

「できる」ってどのレベルまで?
どんな状況でも「できる」の?

だから、「できる」ようになったとしても、続いていない、そして成果が上がらないまま、もう「やらない」という人を多く見かけます。

そして、環境のせいや、他人のせいにする人さえいるような...

「知ってる」し、「できる」ことを実際に「やる」ことが「できる」ようになるために「できる」再考をします。

「できる」の状態

「できる」ということは、この場合「〜をすることができる」と言う意味ですね。「〜を行い得る」ということです。

「〜ことができる」の「〜」の部分に様々な言葉を入れてみると...

  • 「セールスのクロージングをする」ことができる

  • 「スマホを使ってプレゼンをする」ことができる

  • 「FXで利益をあげる」ことができる

  • 「A4一枚の書式に企画書をつくる」ことができる

  • 「SNSでフォロワーを増やす」ことができる

  • 「noteでブログを配信する」ことができる

すぐに「できる」ってどのレベルのこと?ってなりますよね。

どのレベルで、どんな条件かを問わなければ全部「できる」で問題ないんですよね。

どのレベルで、どんな条件で、自分は「できる」と言っているのかを自覚しているなら良いのですが、下手をすると自分自身が「できる」を明確にしていないために、最高のパフォーマンスが「できない」こともあるのです。

まさかこれを読んでいる皆さんは、「知ってる」だけなのに「できる」と思い込んでいるなんてことはないでしょうから、「できる」をもう少し掘り下げてみましょう。

「できる」のレベル

ただ単に「泳げる?」と聞かれた時に、あなたは「はい、泳げます!」と答えますか?

私は多分間違いなく、そう答えると思います。自分では泳げると認識しているんです。(小学校の時に黒線が帽子に5本ついてたんだから当然〜笑)

でも、条件がつくと私の答えは変わってきます。

  • 「淡路島から神戸まで泳げる?」「えっ!泳げません。」

  • 「バタフライで100m泳げる?」「う〜ん、泳げません。」

  • 「50mを30秒以内で泳げる?」「泳げるかなぁ、飛び込みあり?」

  • 「背泳ぎのお手本になって泳げる?」「誰の手本?自信ないです。」

「泳げる」って言ったじゃん、と言われてしまいそうな答えになってしまいましたよね。

「できる」は、最低限の段階まで、一回やってみてうまくいった経験があれば、「できる」って言っても良いくらい緩やかな言葉だと思います。

このように「できる」といっても、実際に「やる」となると、様々な条件がありますから、漫然と「できる」と思っているだけでは、あまり役に立たないことが分かります。

実際には、ほとんどの条件で「できる」と思っている、いや、思い込んでいることが多いのではないでしょうか。

かつてできたけれど、今でも「できる」だろうか?
前の会社ではできたけれど、独立した今は「できる」か?
以前のチームではできたけれど、今のチームで「できる」のか?

こうなってくると「できる」(と実感する)ことを目標にしても余り意味がないように思えてきます。

ところが、大体の成長目標は「〜ができるようになる」ってのが多いんですよね。

「〜ができる」ようになっても、それを実際に「やる」かは別問題です。

でも能力を持っていても、実際に使わないなら「宝の持ち腐れ」なんです。

最たるものが「資格」ではないでしょうか。

資格を取得するためには、知識、場合によっては、技能も「基準」が定められていて、その「基準」に達している場合に「資格」がもらえます。

でも、「資格」をもっているから、それを実際に使って望む結果を出せるかどうかは、全く別の話です。

「○○大学○○学部卒」だって単なる資格。もちろん、卒業「できる」だけのことをしてきたのでしょうけれど。

「できる」を「やる」に変えるために

それじゃ、「できる」ことを考えたり認識する意味がないのでしょうか?

そんなことはありません。

私は「できる」ことを明確にすることが必要だと思うのです。

いくつかの理由を見てみましょう。

理由1:良いパフォーマンスのため

その時々の「最高の自分」が出せるために、自分がどこまで「できる」のかを明確にしておくことは大切です。

闇雲に「頑張って」みたところで、良いパフォーマンスは生まれません。

「あたって砕けろ!」的な根性が、ビジネスで継続的な成果をあげるために通用しないことは明らかです。

日頃の実践を通して、自分の「できる」がどのレベルのものなのか、どのような条件下で、良いパフォーマンスを発揮することができるのかを知っておく必要があるのです。

理由2:自分の成長のため

自分の「できる」がどのような組み合わせで、どのように、どのくらい「できる」のかを知っておくと、次のステージに成長するためには、何をどうしたら良いかが見えてきます。

成長目標に「できる」をぼんやりと据えるべきではないのでご注意を!

特に「できる」が一緒に仕事をする仲間の平均値より下回っているなら、その「できる」を成長目標にするべきではありません。

自分の「できる」が最も高いレベルで「できる」のを、更に上げることを考えましょう。

理由3:自分がやらないことを明確にするため

自分の「できる」が、仲間より「できる」でなければどうするべきでしょう。

まずは、「やらない」ことにしましょう。最低でも自分は「やらない」という決断をしましょう。

個人事業者やひとり会社なら、どうしてもやらなければならない事は、アウトソースや自動化を考えましょう。

自分の「できる」を最高レベルにするために、「できる」のレベルアップを図るべきです。

そのためには、「自己投資」が必要です。

時間とエネルギーとお金を一番の「できる」に注いで、望む成果をあげましょう!


みなさんが「できる」を「やる」に変えて、最高の自分で成果を出し続けますように!



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