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書き記すだけではなく、宣言してみると...
(写真はスリランカ山岳地帯:2016年1月撮影)
将来の夢はなんですか?
目標にしていることは?
何を目指しているのですか?
やりたいことは何ですか?
どんな自分になりたいですか?
こんな質問を出会った人に必ずといって良いほど投げかけます。
小学生から80代の高齢者の方にもお尋ねします。海外で研修をさせて頂く時にも必ずといって良いほど質問します。
今までに何万人の人にお訪ねしたでしょうか。
人によっては、「夢はない」「今を大事にしてる」「やりたいことが見つからない」「ケセラセラ」などと答える人もいます。
でも、そんな人でも質問に答えるかたちで、私に開示したくないだけの事が多いのです。じっくりとお話しを聞いていると、お話しくださることがほとんどです。
皆さん何かしらの将来に対する方向性を持っていらっしゃいます。
人間が本来持つ本能的なものなのではないでしょうか。
思考の中に芽生える将来への思い
将来の夢、ビジョン、ミッション、ゴール、目標、目的、パーパスなど。
自分自身のアイデンティティーを実現したいとの欲求です。
「最高の自分」になりたいと願う思いです。
これをマズローは人間の持つ5段階の欲求の最上位において「自己実現欲求」と呼びました。
このような将来に対する自分の願いや希求というものは、私たちの内側、それも思考の中に芽生えるわけです。
しかし、その思いは一人ひとりの頭の中で、ことばや文章になっているわけではないことが多いのです。
思いの中で「景色」のようなものとして描かれているかもしれませんし、わくわくするような「感情」や「エネルギー」のようなものとして捉えられていることもあるでしょう。
また、「動き」として思考の中にある場合もあるでしょう。
「モヤモヤ」としたものの場合もあるかもしれません。
誰にでも将来に対する希求というものがあったとしても、それは一人ひとり異なる内容であるだけではなく、その形態も千差万別であるのです。
思考の中にあるものを表出させる
冒頭のような質問をすると、それら様々な形態で私たちの思考の中にある思いは、ことばとして表出することになります。
ことばとして私たちの思考の中に納められていれば、比較的簡単に表出させることもできるでしょうが、「暗黙知」のようにそれを言葉で表現することが困難な場合もあります。
しかし、「ことば」として表出させることによって、それを実現しやすくなるという働きがあるのです。それも、ただ質問に口頭で答えるだけでなく、書き記すことが有益です。
自分の思考の中にあることを、ノートに書き出すことの有益性が多方面で推奨されているように、将来への思いも言葉にする、実際に書き出すことが助けになるわけです。
将来の目標を実際に書き出すことで、実現する可能性が20〜40%も高まると言われています。
しかしながら、少し古い調査ではありますが、ある大学の調査によると「実現したいこと」を持っていても、実際に書き出してある人は、わずか3%に満たなかったというのです。
実際に書き出すことで思考が整理されるという効果と書いたものを見ることで記憶されるというダブル効果があるようです。
表出したものを共有する
さらに、書きだしたものを他の誰かと共有することによって、実現する可能性は更に高まるのです。
誰かと共有することで、実現する可能性は6割を超えるそうです。
ですから、対面集合研修を行う際には、研修が終わるまでに得たい成果を書き出していただいた後に、実際に隣の方や立ち上がった3名の方と共有し合う時間をとるわけです。
そして、共有するだけではなく、同じ人と報告し合う時間を予め設定しておくと、実現率がなんと76%にまで上がるという調査があります。
これはなにか魔法のように不思議な力にみなぎって実現するということではありません。
私たちの日々の行動がひとつの方向性を持つときに、力を発揮するということです。
あなたは将来の方向について
1.書き出してありますか?
2.他の誰かと共有していますか?
3.進捗状況について予め決めた時間に報告し合っていますか?
死を目前にした方々2000人に「自分の人生で思い残すことはありますか?」という質問をしたそうです。
一番多かった答えは「自分がやりたいと思ったことをやれば良かった」だったそうです。
私にいつその時が来るのかはわかりませんが、同じ後悔をしないようにしたいと思っています。
最後までお読みくださってありがとうございます。
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