見出し画像

今までの人生52(悪夢からの現実2)

母の戸籍謄本には
やはり私の名前だけなかった・・・

正夢・・・?
私は床に崩れ落ち号泣した。
なぜ第一子で長女の私の名前だけないのか・・・

うつ病真っただ中の私には
冷静に物事を考える余裕などなかったのだ。

母も不思議がっていた。
なぜ弟二人の名前があるのに私の名前がないのか

私が取り乱しているので
書類作業は手が止まり、母も私の号泣に困り果て
なぜ私の名前がないのか
悩んでいるようだった。

どのくらい時間が経っていただろう・・・
母はずっと私の背中をさすり
私も少しずつグスグス泣きに変わっていた。

少し落ち着きを取り戻し
椅子に座りグズグズまだ泣いている私に
母はハッとしたように私に言った。

「お姉ちゃん結婚したことあるから
 その時に戸籍が抜けて当時の結婚相手の戸籍に
 移ったから名前がないだけじゃない?」

私も
そうかそうかもしれない!
・・・
・・・
・・・
と思った瞬間

だったら弟たちは?
弟たちだって結婚して家庭を持っている。

「おかしくない?弟たちはどうして残ってるの?」

また母を困らせる。

また泣き始める私に母も本当に困り果てただろう。
母も私を慰めるため
何とか納得させる為に悩んでいた。
・・・
・・・
・・・
「お兄ちゃん(弟)たちは、お父さんの苗字を
 そのまま名乗ってるけど、
 お姉ちゃんは結婚して苗字が変わってるから!」

母はひらめいた!という感じで明るく答えた。

「そうか・・・私は23歳の時、一度結婚している。
 苗字も変わったね。
 だから戸籍謄本から抜けてるんだ。」

アホな私は、その時はそれでなんとなく
納得していた。

その日はそれで納得し、提出書類の続きをし
夜は年末の楽しいバラエティ番組を観て過ごした。

父の仏壇に手をあわせ

(私はお父さんとお母さんの子供だよね?
 私はお父さんにそっくりだもんね!
 母子手帳ちゃんともあるしね!)

と心で父の遺影に話しかけ布団に入った。

明日は大晦日。
父が亡くなったのでいつもの大晦日とは違うけど
買い出しにはいかなくちゃね。
と話しているうちに眠りについていた。


今日はここまで


現在の外気温マイナス7℃
寒い・・・
明日はクリスマスイヴかぁ
父がクリスマスに亡くなってから
これといって特にイベントとしては
機能していないクリスマス。
朝から洗濯をし
年末に実家に帰るまで少しでも大掃除的な事を
(私は掃除がとても苦手だ)
少しずつしていこう。

30代後半でうつ病になり、 病気になった原因や、 51歳を機に第二の人生を歩もうと未来を望むことを決めた、 これからのことを綴っていきたいと思います。