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vol.142「得意不得意を知る、続き:『不得意』の要因を書き出してみる。」

前回の記事、為末大さんのnoteをもとに、(1)自分の得意不得意を把握、要因を棚卸ししておくことは意味がある (2)考えるための「視点」は、自分より賢い人から仕入れるのがいい、というお話でした。

続きで、今度は「不得意」の要因を考えてみます。


◆苦手なコミュニケーション、「スピーチ」。

私が苦手なのが範囲の大きい場、スピーチ/プレゼンです。かなり準備をしないと失敗します。
起きる現象としては、
・長くなりすぎる:文節が増える、一文(句点。から句点。まで)が長くなる。トータルで長くなる。
・予定にないことを話す:考えてもなかったことが口から出る。さもそれらしく喋っているけど、頭の中では「あ、違う違う」と思っている。
の2つです。

要因に分解してみます。いっぱいありますね。

・舞い上がる。
大人数の前に立った瞬間に緊張して舞い上がる。緊張をごまかすために喋ろうとする。変なテンションになって=高揚して口数が増える。

・頭の中が整理できていない。
言いたいことが整理できていない。話すカタマリにまとまっていない。また話す順序が決まっていない。

・頭の中が情緒的にできている。
もともと(素)が文学少年で、物語が好き。好きだった小説やマンガの「好きな場面」を今でも読み返すことがある。頭の中が情緒的。

・気の利いたことを言おうとする。
情緒的、物語好きとつながるけど、気の利いたことを言おうとする。劇的なセリフを言いたくなる。

・全部言おうとする。
言いたいことを全部言おうとする。あれもこれも盛り込もうとして、長くなる。

・「先攻」が苦手。
先攻、つまり相手の出方に関係なくプレゼンしきる、が苦手。持てる能力「後攻」「受動的」と真逆。※だから「1対1」「話を聴いて質問する」は得意。

・「観察」が活きない。
同じく、1対1や少人数で使っている「観察する能力」「呼吸や表情の微調節」が活きない。(注:プレゼンだろうとコンサートだろうと使える人は使える能力です)

大まかにまとめると、
1.頭の中が整理できてないから、緊張で余計に混乱したたま、言葉をつないでしまう
2.「受動的・後攻」型の能力だから「相手への質問」はできても「自分の発信」が苦手
ということだと思います。

◆対策案。とりあえず書き出してみる。

対策を考えてみました。当たりまえだけど、要因の裏返し。強化するか、回避するかになります。

・緊張に慣れる。
大怪我しない状況で練習する。たとえば職場の全体朝礼のような場で、前に出てなにか話す。

・話す練習をする。
話す、書くは場数で上達する。一定の時間のかたまりで一方的に喋る訓練をする。(現在、StandFMで試行中)

・原稿を用意する。
スピーチやプレゼンでは必ず原稿を書く。箇条書きレベルでなく「話すセリフの原稿」のレベルで書く。(公私に関わらず重要なスピーチでは原稿を書くようにしている)

・「話すネタ」を用意しておく。
予定になく指名されたとき等に備えて「人前で話すネタ」を書きためて、ストックを増やしておく。(現在のnote記事がこれにあたる)

・コンパクトに話す。
「気の利いたこと」「全部言う」をやめる。話す練習・話すネタ・原稿書き出しの際、それらの点に留意して最初から省いて書く。

・プレゼンの場に立たない。
プレゼンやスピートの場に立たないようにする。断る。上手な人に依頼する。苦手を避け、得意に集中する。※これはこれで一つの戦略だと思う。

突き詰めると「あきらめず訓練する」か「場に立たない」の二択です。
仕事上の立場役割でも、個人としてこれから食べていくことを考えても、後者=逃げ続けるのは得策じゃないから、訓練するしかない。

◆「組み合わせ」で考える。

上で挙げた、
・スピーチ/プレゼンは避けて通れない
・得意なのは1対1で聴くこと
・得意なのは後攻。真似・複製・分解と再組み立て
・本来は自分より上手な人に頼りたい
・原稿に書いて、練習すればなんとかなる
を、並べて読み返すと、取れそうな対策がわかってきます。

つまり、
「上手な人に先に手本を見せてもらい、コツを質問して教わり、真似できる部分を取り入れて、自分の型で準備・練習する」
です。
これなら各パートが"得意な手法"だから、実行可能。効果も大きそう。

ということで、
「プレゼンの上手な人=かならずしも流暢流麗ではなく、伝わる人・響く人に、質問してみて、意識していることを教わる」(意識せず出来ています、も有効な情報)
を、機会を捉えて試してみます。



目的が定まってなくても、「書き出してみる」のは有効です。というより、まだ定まってないときこそ書き出してみて考えるのだと思う。書いて並べて眺めると、前後関係や大小、順序性がだんだん見えてきます。「手書き=心がこもってる」ではなくて、パソコンでもスマホでも、書き出す(箇条書きにする)ことが大事。
あとで順番を入れ替えたり、整えたりが簡単にできるのがデジタルのいいところです。録音(音声テキスト化ソフト)も同じく。だけど、「整理してから喋らなければ」「目的が明確になったら書こう」と思ってしまう。手を動かすのが先、頭に入る/整えるのは後。と自分に言い聞かせています。

最後までお読みくださりありがとうございます。


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