山下拓也

会社員、管理職。「現在の肩書がなくなっても、自分の値段を自分で選べる」ようになるための…

山下拓也

会社員、管理職。「現在の肩書がなくなっても、自分の値段を自分で選べる」ようになるための準備をしています。考えたことの言語化・発信(アウトプット)の習慣化・将来の素材ストックのため、また、初めましての後のプロフィール代わりにお知らせできることを想定して、noteを書いています。

マガジン

  • 学びシリーズ。

    読んだ本、それを元に聴きにいった著者、その主催される研修から得た知識。またそれを実地で試した結果など、学び・スキルに関する記事のマガジンです。

  • 就活支援・新社会人

    学生さんの就活支援に携わった経験、新社会人、新入社員向けに話した内容などをもとにメモ整理していきます。

  • 管理職のお仕事。

    管理職として培った体験をもとに、やや踏み込んで書きます。言いきる訓練を兼ねています。

最近の記事

  • 固定された記事

vol.090「教科書や研修では教えてもらえない?試行錯誤の産物『管理職の、これだけはやる』集」

あるひとつの能力について、違うコミュニティの別々の人から、具体的な表現で評価されるか褒められるかして、 「あ、これ、もしかすると『お金の取れる技術』なのだな」 と気づく、ということが何度かありました。 または、管理職を十数年やってきて、 「この視点って、めちゃ重要なわりに研修でも教えてくれないよな」 「このスキルは、どうやら自分が、ほかの管理職より得意らしいぞ」 と思ったことが、いくつかあります。 これまでに何度か、記事に書いてきたテーマ群を、いちど体系的に整理しておきた

    • vol.177「プロフェッショナルとは何か:人を釣りあげる名人、コアマン社 泉裕文さん【後編】」

      惜しげもなく開示する、フラットに接する/ステージ上と降りたあとで態度が変わらない、人の悪口を言わない(興味がない)、精神論を問わない、は、分野を超えて、好きになる先生の共通点です。 後編ではビジネスパーソンとして、経営者としての泉さんの側面を書き出してみます。 ◆リーダーとは「見せられる人」。(2017年3月)泉さんのイベント「コアマンカフェ」が、自宅最寄りの釣具店(※)にやってくることを知り、覗いてきました。 (※東京在住当時。自転車で2分くらいの距離。神戸本社→年数回

      • vol.176「プロフェッショナルとは何か:『釣れるには理由(わけ)がある』。コアマン社 泉裕文さん【前編】」

        「趣味は?」と聞かれて「えーっと、、、仕事と勉強です」と答えそうな無趣味男。「実益がない道楽」を趣味と呼ぶなら、釣りはほぼ唯一の趣味です。 ※余談ですが、釣り・映画・読書・異業界テーマの勉強・料理、、、とすべて一人でできるもの限定。友だちがいなくても困らない。 ◆プロフェッショナルとの出会い。(2015年8月)いわゆるビジネス書で「有益な本」の条件を、 「試行錯誤のすえに体得した成功手法を、細かく具体的な How+背景 Why付きで、惜しげなく開示している」 だと考えていま

        • vol.175「学ぶならはじめから上質を。『あなたは何者か』という重厚な問い。」

          矢野香さん新著『世界のトップリーダーが話す1分前までに行っていること』、拝読しました。 「本当の自分」と「役割の自分」を切り離し、「役割の自分(リーダーとしての自分)のセルフ・パペット」の一挙手一投足を【意図的に】操るための心理学的手法を徹底解説した一冊です(Introduction より抜粋要約)。「一挙手一投足を意図的に」という一語に矢野さんの意思が込められている。口から出る言葉、身ぶり、動き、一つひとつ、意図・計画をもって行いなさい、が「矢野香式」。 セミナーでは必ず

        • 固定された記事

        vol.090「教科書や研修では教えてもらえない?試行錯誤の産物『管理職の、これだけはやる』集」

        • vol.177「プロフェッショナルとは何か:人を釣りあげる名人、コアマン社 泉裕文さん【後編】」

        • vol.176「プロフェッショナルとは何か:『釣れるには理由(わけ)がある』。コアマン社 泉裕文さん【前編】」

        • vol.175「学ぶならはじめから上質を。『あなたは何者か』という重厚な問い。」

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        • 学びシリーズ。
          54本
        • 就活支援・新社会人
          7本
        • 管理職のお仕事。
          20本

        記事

          vol.174「自分はいま、どんなゲームに参加しているのか、と考える(2)『対称か非線対称か』問題。」

          「自分はいま 何のゲームに参加しているのか」「そこにはどんなルールが存在してて、どんな特質があるのか」と考えることがすごく重要だと思ってる、というお話、続きです。 ここでいう「ゲーム」とは、「遊び(遊び半分・ふまじめ)」を意味しなくて、「プレイヤーが2人以上いて、全員を支配するルールが存在して、かならず何らかの結果 または状態変化が起こる」「平等(等確率)ではないけども、とにかく参加プレイヤー全員に成功なり勝つ可能性がある」なんらかのシステム全般を指します。 ◆なぜ野球だ

          vol.174「自分はいま、どんなゲームに参加しているのか、と考える(2)『対称か非線対称か』問題。」

          vol.173「自分はいま、どんなゲームに参加しているのか、と考える(1)『攻守が混じるか分かれるか』問題」

          「自分はいま 何のゲームに参加しているのか」「そこにはどんなルールが存在してて、どんな特質があるのか」と考えることがすごく重要だと思ってる、というお話をします。 ここでいう「ゲーム」とは、「遊び(遊び半分・ふまじめ)」を意味しなくて、 「プレイヤーが2人以上いて、全員を支配するルールが存在して、かならず何らかの結果 または状態変化が起こる」「平等(等確率)ではないけども、とにかく参加プレイヤー全員に成功なり勝つ可能性がある」 なんらかのシステム全般を指します。 ◆「定石」

          vol.173「自分はいま、どんなゲームに参加しているのか、と考える(1)『攻守が混じるか分かれるか』問題」

          vol.172「上司の仕事の一つめは『行動についての約束を守れること』。」

          何年か前の「夏休みの読書」から、引き続き。 現代の、軍隊とかではない普通の「組織」に置き換えられるか、考えてみました。 ◆メンバーから最低限信用される条件。当時の読後メモより抜粋。 上司が、部下(組織の構成員で、指揮命令系統の下位側にいるメンバー)から、信用されるポイントを単純化すると、 1.状況を把握できること 2.交渉ができること の二つだと考えました。 ここでいう「信用される」は、「信頼される」や「人望を得る」の下位互換、ぐらいのニュアンスです。 ◆状況を把握

          vol.172「上司の仕事の一つめは『行動についての約束を守れること』。」

          vol.171「死地への出立を見送った人たち。話はそこから先に進まなかった。」

          終戦の日、変わらず晴れて、変わらず暑い一日でした。東日本では相次ぐ台風接近、大きな被害の出ないよう願います。 数年前の「夏休みの読書」から、引き続き。 ◆人間の心を失くさなかった人たち。かならず検閲されるはずの内容が、どうして残っているのかと不思議だったけど、地元の人々が、当局の目を盗んでひそかに預かっていたのだ。 ひそかに受け取り、持ち帰って発送してやるため、夕ぐれの兵舎の隅でじっと座って待ち続けた、「ながくてつらい時間でした」という証言が記されている。 形見を預かっ

          vol.171「死地への出立を見送った人たち。話はそこから先に進まなかった。」

          vol.170「かわいげのない男たち。最後の教育者。」

          8月15日。終戦の日です。 何年か前、「夏休みの読書」的に手に取ったら引き込まれ、読みふけった本たちから。 ◆勝ち目のない戦い。2014年、山本五十六が認めた書簡や極秘資料が公開された。資料を保存していたのは、海軍兵学校の同期で「一人の友を得」たと言われた堀悌吉だ。 「巨大戦艦を造るなんてもったいない」の正しさはレイテ沖海戦や坊ノ岬沖海戦で明らかになりました。一方、全てのリソースを航空機に投じていたら戦争に勝っていたかというと疑問で、おそらく負けたと想像します。 B29を

          vol.170「かわいげのない男たち。最後の教育者。」

          vol.169「存在しなかった価値を創り出す人。」

          政近準子さんの主催する学校「メタファッションジャパン(通称MFJ)」での最近の授業から、いくつか紹介しました。 こういう一流のプロフェッショナルの人たちは、「どういう人?」「何がいいの?」と聞かれて、効率よく説明するのに苦慮する。提供する価値が複合的で、同時多発的に発生するために、短く一言でいうことがとても難しいのです。 それでもしいて言うなら「存在しなかった価値を創り出す人」。「意味を変えてしまう人」と言ってもいいかと思います。 ◆「変われないよ」と指摘する学校。政近さ

          vol.169「存在しなかった価値を創り出す人。」

          vol.168「ナガサキの話つづき:時間を制限されるとテキパキ行動する現象。『一流と二流の違い?』」

          ちょうど十二支で一旬前の夏、ヒロシマ(8月6日)→ナガサキ(8月9日)、と平和きねん式典※会場をはしごしました。特に長崎会場では、原爆投下時刻(黙祷)に間に合ったこと、ラジオ地方局の取材を受けて生放送に出演したのが、思い出に残っています。 ※いま気づいたけど、広島では記念式典、長崎では祈念式典、字が違いますね。 ◆相応にしたくなる性分。ラジオ出演(も大げさだが)を終えて、リポーターと2ショットの記念写真を撮らせて頂いた。当時まだガラケーだったけど、いわゆる自撮り集合写真の

          vol.168「ナガサキの話つづき:時間を制限されるとテキパキ行動する現象。『一流と二流の違い?』」

          vol.167「『運がいい』とはなにか。」

          「私は運がいい」と言う人には、共通点があります。また「いい運」は偏ります。 ということに気づいて、整理したときのメモです。 ◆「運がいい」とはなにか。1.運動量が多い。 運動量、行動する回数が多い。総走行距離、踏破距離が長い。 カバーする範囲が広い。つなぐノードの数が多い。 通過する階層の数が多い。 一つひとつの挑戦の幅が大きい。 または、振れ幅、不確かさが大きい。 母数が多いから、面積が大きいから、「運の良いこと」にもその分、遭遇しやすい。 2.悪いことを苦にしな

          vol.167「『運がいい』とはなにか。」

          vol.166「行動原理と『自分がどう見られたいか』は密接に関わっていること。

          この数年、自分を構成する要素の棚卸みたいなことを考える機会が多い。すきま時間に考えたり、書きとめたりしている。 そういう要素を含んだ教室を、純粋に知識を得るための講座よりも、重要だと思って参加している。 ◆この十年ぐらいで取り組んだこと。「無記名アンケート」 自分のマネジメントに、どうにかして客観的チェックをもらいたいと考えて、当時のメンバーに「無記名での意見出し(ここは改善してほしい)」を頼んだことがある。面倒くさい依頼を受けてくれ、不在の日にブレスト的に洗い出してくれた

          vol.166「行動原理と『自分がどう見られたいか』は密接に関わっていること。

          vol.165「『自発的なムダ』だから遊びになる。『強制された効率』は仕事である。」

          『トム・ソーヤーの冒険』で、トムが壁塗りの仕事をさせられる場面があります。 ポリーおばさんからの罰なのだけど、どうにかしてこの状況を脱却したい。 一計を案じたトムは、「大人にしか許されないことを、特別にやらせてもらってる」という演技をする。通りかかった友人たちが、最初はからかうのだけど、やがて羨ましくなり、手持ちのおもちゃや宝物を差し出して、順を争って手伝う(手伝わされる)。 こうしてトムは、「言いつけられた苦行から手を放し」かつ「大量のとっておきのお宝を手に入れる」ことに

          vol.165「『自発的なムダ』だから遊びになる。『強制された効率』は仕事である。」

          vol.164「ヒロシマ、ナガサキをはしごした夏。とっさに『原稿』を書いた話。

          1945年7月25日 原爆投下指令書。「8月3日頃以降、天候が許し次第、広島、小倉、新潟、長崎のうちの一つに、最初の特殊爆弾を目視攻撃により投下することとする」 8月2日 グアムの航空軍指定部から発令。「第20航空軍は8月6日に日本の目標を攻撃する。第1目標:広島、第2目標:小倉、第3目標:長崎」 8月5日21時20分 観測用B-29が広島上空を飛び「翌日の天候は良好」と報告。 8月6日 0時37分 気象観測用のB-29が3機、先発隊として離陸。広島、小倉、長崎へ向かう。

          vol.164「ヒロシマ、ナガサキをはしごした夏。とっさに『原稿』を書いた話。

          vol.163「人は、訓練していることしかできない。」

          政近準子さんの主催する学校「メタファッションジャパン(通称MFJ)」で学んでいます。2021年1月の「0期」から、通算4回めの受講です。 今回のテーマは「オリンピック」でした。 ※表紙写真は男子バレー日本代表・準々決勝を見てエキサイトするところ。 ◆「本物の教師」はなんでも教材にする。テーマ「ハリー・ポッター」に続いて「オリンピック観戦」。いったい何をしてる学校なの?と感じることと思います。 授業の数日前に課題が提示され、課題に沿って装い、その格好でショートプレゼンを行

          vol.163「人は、訓練していることしかできない。」