山下拓也

会社員、管理職。「現在の肩書がなくなっても、自分の値段を自分で選べる」ようになるための…

山下拓也

会社員、管理職。「現在の肩書がなくなっても、自分の値段を自分で選べる」ようになるための準備をしています。考えたことの言語化・発信(アウトプット)の習慣化・将来の素材ストックのため、また、初めましての後のプロフィール代わりにお知らせできることを想定して、noteを書いています。

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vol.090「教科書や研修では教えてもらえない?試行錯誤の産物『管理職の、これだけはやる』集」

あるひとつの能力について、違うコミュニティの別々の人から、具体的な表現で評価されるか褒められるかして、 「あ、これ、もしかすると『お金の取れる技術』なのだな」 と気づく、ということが何度かありました。 または、管理職を十数年やってきて、 「この視点って、めちゃ重要なわりに研修でも教えてくれないよな」 「このスキルは、どうやら自分が、ほかの管理職より得意らしいぞ」 と思ったことが、いくつかあります。 これまでに何度か、記事に書いてきたテーマ群を、いちど体系的に整理しておきた

    • vol.148「何かに取り組むときはまず『要素に分解』する。『成功』に関する残酷な法則。」

      以前住んでいた東京で、一時期 釣りをやり込んだことがあります。 「シーバス(スズキ)ルアー釣り、電車or 徒歩/自転車で気軽に行ける場所限定」で研究と実験を繰り返していました。 設定した目標は、コストをかけず・必死でやらず・成果を出す。正確にいうと、「釣れた魚の数を、投じた費用で割るとトップレベルを目指す」。たぶん東京港湾エリアの陸(おか)釣りの一般人で、いちばん釣ってたと思います。 他のルアーマンに「いくらぐらいお金をかけて、何匹釣れてますか」とインタビューしたわけではない

      • vol.147「学びは 変革を促す『苦い良薬』:問いとフィードバックのある学校」

        政近準子さんの主催する学校「メタファッションジャパン(通称MFJ)」で学んでいます。 2021年1月の「0期」から、通算4回めの受講です。 ゼロ期、とは、コース創設のための試行・試運転を兼ねた準備期。グランドオープン前のコース、という命名だったのだと思うけど、本気さ温度感は以降のコースと変わらなかった。逆に、以降の各コースも毎回実験と変化がある。ほかに似た講座を知らない。 ◆タテ:深く高く追求する人。政近さんがFacebookで「フラッシュバックという恐ろしさ。皆さんはそん

        • vol.146「後付で正しいことが言えるのは当たり前。仕事をしたことにはならない。」

          前に、「あなたの会社は社員に『感情労働手当て』を払っていますか?」という視点について触れました。 ほとんどの会社で、部下に「感情労働手当」が払われて、管理職より社員のほうが給料が高い、なんてことはない。 ということは、歩み寄る/我慢する/話を最後まで聴く などの義務を負っているのは「給料を多くもらっている上司(管理職)だ。映画やテレビ番組とちがって、部下は途中で席を立ったり音声を消したりできないのだから。 なのに勘違いを起こすのは「自分には役職が付いてる」→「それだけ立場(

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        vol.090「教科書や研修では教えてもらえない?試行錯誤の産物『管理職の、これだけはやる』集」

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        • vol.147「学びは 変革を促す『苦い良薬』:問いとフィードバックのある学校」

        • vol.146「後付で正しいことが言えるのは当たり前。仕事をしたことにはならない。」

          vol.145「ルールは自分で【勝手に】決めると楽しくなる。」

          前回は、同じ「ルールが秘匿されている」状況で、意欲を増す場合と、意欲を低下させる場合がある、という話をしました。 原則として、ゲームの面白さを担保するのが「思い通りにいかないこと」「ルール(攻略法)がすべては解明されてないこと」である。ただし例外があって、会社の上司がハラスメント、かつその発生する法則性がわからないとき、人の意欲は低下する。 前者は、ルールを司っているのが市場や自然界。つまりフェアさ公平さが保たれている。後者は、ルールを握っているのが生身の人間で身内であるは

          vol.145「ルールは自分で【勝手に】決めると楽しくなる。」

          vol.144「ルールを秘匿されてやる気が出る場合、出ない場合。ちがいは何か。」

          前回の、仕事でも遊びでも「自分が何というゲームに参加していて、そこにはどんなルールがあるのか」を把握しておこう、というお話。 参加しているゲーム(勝負事)はどんなルールで動いているのか、自分自身はどんなときに「面白い」と思えるのか、理解して言語化しておくことはとても重要だと思っている。 私の場合は、①行動次第で結果が変わる、②リターンの上限が決まってない、③思い通りにいかない、④同じことが起こらない、の4つぐらいに集約できる。 特に「思い通りにいかない」は、ゲームに必須の共

          vol.144「ルールを秘匿されてやる気が出る場合、出ない場合。ちがいは何か。」

          vol.143「いま参加しているゲームはどんなルールで動いているか?と考える。」

          仕事でも遊びでも、「自分が何というゲームに参加していて、そこにはどんなルールがあるのか」を把握することは、とても大切だと思っています。 ◆はまらなかった「ゲーム」。競艇場に、一度だけ行ったことがあります。 「そういえば、中はどんなことになってるんだろう」と、暇な週末に、一人で偵察。 ルールがよく分からず、適当に100円(最小単位)で買ってみた投票権が的中。それが30番人気の券であると、当たってから知った。 競艇のレースは6艇で行われ、1位と2位を当てる。順列だから6×5で

          vol.143「いま参加しているゲームはどんなルールで動いているか?と考える。」

          vol.142「得意不得意を知る、続き:『不得意』の要因を書き出してみる。」

          前回の記事、為末大さんのnoteをもとに、(1)自分の得意不得意を把握、要因を棚卸ししておくことは意味がある (2)考えるための「視点」は、自分より賢い人から仕入れるのがいい、というお話でした。 続きで、今度は「不得意」の要因を考えてみます。 ◆苦手なコミュニケーション、「スピーチ」。私が苦手なのが範囲の大きい場、スピーチ/プレゼンです。かなり準備をしないと失敗します。 起きる現象としては、 ・長くなりすぎる:文節が増える、一文(句点。から句点。まで)が長くなる。トータル

          vol.142「得意不得意を知る、続き:『不得意』の要因を書き出してみる。」

          vol.141「自分の得意不得意と『なぜそうなのか』を知っておくこと。」

          為末大さんの記事より、「人数におけるコミュニケーションスタイルの違い」。 対象人数(範囲)によってコミュニケーションに求められる能力が変わるよ、というお話です。 定義では4段階に分けています。 スピーチ:多くの人・片方向で話す。司会:多くの人・双方向が発生する。ファシリテート:数人。話す比率をコントロールする。インタビュー:1対1。相手の話を引き出す。 為末さんは、人それぞれ得意なコミュニケーションの範囲がある(仮説)と指摘しています。 ◆自分の「得意不得意」を把握する

          vol.141「自分の得意不得意と『なぜそうなのか』を知っておくこと。」

          vol.140「基本的には強みを伸ばすこと:「創造」「細密」が苦手、「模倣」「省略」が得意な話。」

          個人の単位で「強みを伸ばすか弱みを補うか」どちらか一つ選べと言われたら、「強みを伸ばす」だと考えています。100対0、とまでは言わないまでも 8:2か、9:1ぐらいで「強みを伸ばす」ことにコストを費やす。 過去のメモを読み返しながら、書き出してみました。 ◆就いた仕事で能力を発揮するとき。前に、友人とこんな話になりました。 友人は、世にまだ無いものを創出する仕事をしている。 新しいプラスの値を探し出す、増やすのに向いている。 ビジネス創出の能力が高い。 クリエイティブな

          vol.140「基本的には強みを伸ばすこと:「創造」「細密」が苦手、「模倣」「省略」が得意な話。」

          vol.139「快適な場に居座らない:目の前の相手は自分。」

          仕事、会社と家以外に第三の場所を持つといいよという意味で、サードプレイスという言い方が しばらく前に流行ったことがあると思います。 前回、サードプレイスは複数持っておいて、定期的に移動したほうがいい。なぜなら居心地が良くなり、つい長居して牢名主みたいになるリスクがあるから、という話をしました。 続きで、もうすこし分解してみます。 ◆「一つところで極める」は限りなくハードルが高い。いわゆる「サードプレイス」に、何かの勉強だったり、ボランティアをして参加する。そのうち、周囲か

          vol.139「快適な場に居座らない:目の前の相手は自分。」

          vol.138「シンギュラリティが実現したとして、私たちは恩恵を受けられるのか問題」

          人工知能はどこまで進化するのか。人間はどう備えておけばいいのか。「すこしだけアンテナを張っておくテーマ」のひとつです。 前回のあらまし: ・AIが最も得意なのは 記憶と計算と高速処理だ。苦手なのは、質問すること。失敗すること。感情的になること。 ・だから人間はその領域の能力を鍛えるのがいい。向こう10年や20年は使える能力だ(仮説)。 ・それを実現したのが「ドラえもん」。ドラえもんの提供価値は「問題解決」ではなく「感情処理」だ。 続きで、これらの仮説を考えるベースとなった

          vol.138「シンギュラリティが実現したとして、私たちは恩恵を受けられるのか問題」

          vol.137「『質問』の持つ性質、続き:質問の内容は『なんでもいい』」

          誰にでも特技・とりえはあるもの。私の場合「相手の話を整理する能力」「フィードバック(または質問)する能力」だと思っています。 前回は、大人数の場で挙手して質問する場面。(1)自分が喋りたいことではなく「相手が聞いてほしいこと」を質問する。奇をてらわなくていい。自分語りはしなくていい。本題を、短く話す。(2)そのためには、あらかじめ書き出しておく。ほかの人と重複してもいいよう、入れ替え戦をしながら当てられるのを待つといいですよ、という話をしました。 ◆質問の、内容そのものは

          vol.137「『質問』の持つ性質、続き:質問の内容は『なんでもいい』」

          vol.136「『質問』の持つ性質、続き:『相手が聞いてほしいこと』を聞く。」

          誰にでも特技・とりえはあるもの。私の場合「相手の話を整理する能力」「フィードバック(または質問)する能力」です。 それが活きたと思っているのが就活支援活動で、そこでは企業と就活生で「質問する番(選択権)」が移動する。また質問は、効率性重視・目的志向で行われる。だけども場面が変わると、質問の目的も変わる、「質問と答えのやり取りをすること自体が目的になる。なぜなら信頼獲得にはかならず「冗長性」が必要だから、という話をしました。 「質問」は、大勢の場でする場合と、1対1(少人数

          vol.136「『質問』の持つ性質、続き:『相手が聞いてほしいこと』を聞く。」

          vol.135「就活の学生さんにかならず話していたこと。『質問』の目的は状況によって変わる。」

          誰にでも特技・とりえはあるもの。私の場合「相手の話を整理する能力」「フィードバック(または質問)する能力」です。 役立てた場面のひとつが「就活支援」活動。自社のリクルーターとして、または出身校で、就活のお手伝いをしていた時期があります。他社を選んだ学生さんから「無事に配属されました」と御礼の連絡をもらったりしました。「利害関係が消失して気を遣う必要のない会社の人」へのフィードバックはフラットだと仮定すると、一定レベルのサービスを提供できていたものと自己評価(棚卸し)していま

          vol.135「就活の学生さんにかならず話していたこと。『質問』の目的は状況によって変わる。」

          vol.134「七夕伝説に見る『人間の考えることは似る』現象:自分の見立てを持とう」

          七夕ですね。梅雨が明けないうちから猛暑、どうなってしまうのかと心配な一週間でした。 ◆神さまは、罰を与える。彦星と織姫(牽牛と織女)の物語。どんなお話だったか思い出すため、ChatGPTに質問してみました。 なるほど。日本では男女とも神様、中国では男は人間なんですね。 追加質問してみました。 読んでいただくとわかるように、「こちらの言ったことに合わせてもっともらしく」「再引用して回答を返す」点には注意が必要です。※前述の1ターン目よりも詳しくなっており、単に繰り返してい

          vol.134「七夕伝説に見る『人間の考えることは似る』現象:自分の見立てを持とう」