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駆け抜けて、2023

 2023年が終わろうとしている。早くない?ついこの間クリスマスだったじゃん。別になにもしなかったけど。

 それはさておき、今日までに何度か「またなにか文章化したいな」というものが実はあって、noteの編集ページを何度も開いた。だけどなんとなく気乗りせずここまで来てしまった。そもそも毎日更新するつもりではなかったので、運営方針としてはこれでいいのだけれど。

 簡単に振り返ってみると、今年はいろんな気付きを得た一年だった。自分の特性について知ったことが一番大きい。昔から悩まされていたことに答えが出たからスッキリしたとも言うが、当然これがゴールではないことも理解している。
 なので来年は、そんな気付きを活かしてもう少しいろんなものに足を伸ばしてみたいなと思う。思うだけで終わってしまうかもしれないけど、言うだけタダだから。

 以上を踏まえて、大した数や内容ではないけれど、せっかくなので変わったことや好きになったことの振り返りとかをしてみようと思う。
 


 


 


 

◆自分の特性について知った

 2023年の中で一番の気付き。

 自分はADHDだ。グレーゾーンと診断されたが、自分的には定義上しっかりとそうだと認識している。加えて、ASD特性もある。
 そもそも発達障害というのは、どれか一つの特性があるというよりいずれかを併発していることの方が多いんだとか。

 具体的に自分にはどういった特性があるかというと、

  • 頭の中が常にうるさい(渋谷のスクランブル交差点みたいな騒がしさ)

  • 上記のため、ひとつ気になりだすと連想ゲームがすぐ始まるので長時間の集中を継続できない・直前まで何をしていたのかすぐ忘れる

  • じっとしていられない(着席し続けることはできるが、手足が常にソワソワしている等)

  • 感覚過敏(特定の音やにおいに強烈な不快感がある)

  • 強いこだわり(本筋とは関係ないことについて深く考え出すので論点がずれやすい)

  • 興味関心の狭さ(一定のジャンル以外に興味を示さない分、執着しやすい)

  • 半端に記憶力がいい(何かの数字や誰も覚えてなさそうな些細な出来事とか)

  • 対人関係(気を許した人に執着しやすい・チームプレーが極端に苦手)

  • 睡眠まわり(決まった時間に眠くなりやすい・頭の中の騒がしさで全然寝付けない)

 ……など。正直書き出したらキリがない。改めてこうして言語化してみると「あぁ〜」となる。言語化がどれだけ大事なことなのかを思い知らされる。

 現在フルパートで仕事をしているが、転職を考えている。そろそろ5年目とかになるかな?という時期だ。職は転々としているが一ヶ所に留まるのは3年以上とけっこう長い方だと思っている。一度だけうつ+適応障害のコンボで一ヶ月も続かなかった時もあったが、特性上自分の苦手なものばかりが業務内容としてあったので、本当に合っていなかったんだと思う。
 そういう体験や、現在勤めている会社でさらに気づいたことを踏まえて、より良く働きやすい環境下でやれないかと思い、この特性について向き合うことを決めた。

 本音を言えば「一生在宅がいいなぁ!!!!(大声)」である。
 今の職場環境は本当に気が散りやすい。作業中のさまざまな音が耳と頭を震わせるし、電話の音で体がこわばる(トラウマがあるため、本当に電話が怖い。内線でも本当に勘弁して欲しい)。かと言って、自分の持つスキルが転職先でちゃんと通用するかは別の話。という建前。本音は上記の太字の通りで、できることなら人と関わりたくねぇなぁ〜、話したくねぇなぁ〜〜、どうでもいい会議ばっかで時間使うのだりぃな〜〜〜を圧縮言語にするとああなる。社不がよ。

 デザイン知識はあれど、まともなポートフォリオがない・作品がないし、絵もTRPGで描いた立ち絵程度で、これが作品です!と言えるようなものもない。作ればいいだろと思うかもだけど、今はそういう話をしていないです。
 多少なりwebの知識もあるが、離れて随分経つので振り出しに戻っている。「できること」はあれど、「職にする」には全てが中途半端な器用貧乏の状態な現状で、正直なところ今の会社にいる方がまだいいのでは?と思うほどだ。一人暮らしなので、金銭面的な意味でも。

 自分の特性がわかれば得手不得手が明白になって、どんな業種が向いているのかなど理解できるようになるかもしれない。そう思って心療内科に通い始めてから一年以上経つが(昔も通っていたが先生が合わずにすぐにやめた)、実際のところ変わったところはない。
 現在服薬を続けている(インチュニブ→コンサータ→現在ストラテラ)。そのおかげで、渋谷のスクランブル交差点の脳内がかなり交通整備されて思考の余裕ができた。
 だけど、ただそれだけ。
 結局のところ、自分が変わるつもりがなければ何も始まらないんだよなあというところで、年を跨ごうとしている。当たり前のことだし何回考えてるかわからない気付きだけど、来年からは幼い頃から実はずっとついていたこの特性と付き合いつつ、より自分から変わっていけるようになりたいと願うばかりだ。努力はします。
 まずは勉強するところから始めよう……なにか資格取りたいなあ。
 


 

◆本が読めるようになった

 本当に嬉しいはなし。

 最初の項でストラテラ(80mg)を服薬しているという話をしたが、おおむねこのおかげであることに最近気がついた。脳内の人混みに対して、薬の効果が交通整備をしてくれているからだと思われる。

 読書そのものは好きだ。国内外問わず言葉に触れることはだれかの心に触れたり、在り方を知れるのは楽しい。
 自分はかなり感受性が豊かな方なので、物語を通じて怒ったり泣いたりする。興味のない話だったらすぐに投げてしまうが、自分が良いと思ったものについては、とことん感情移入して楽しむ傾向にある。特にゲームをやっている時はそれはもう……すごい(すごい)

 昔は本を読んでいたが、実のところ冊数はこなせていない。小学校の頃にあった読書の課題をこなすのに非常に苦労した記憶がある。ラノベも苦手で、当時の流行りのものはからっきしだった。ハルヒとか。同時に、困った問題が常に付き纏っていた。
 飽き性に加え、小説などの長文を読んでいるうちに目が滑ってしまい、前後の文章とのつながりがわからなくなって引き返しているうちに疲れてしまうということ。そのせいで一冊読み切るのもごく稀。読書をしなくなったのも必然とも言える。

 それが最近になってふと「なんか本が読みたいな……」と思うようになった。ので、図書館に行って本を借りることにした。TRPGをきっかけにして、自分が詩や短歌、都々逸が好きだと知ったのでジャンルについては悩まなかった。
 借りてきたのは、金子みすゞの詩集「このみちをゆこうよ」。彼女の詩は小学校の頃から好きで、好んで読んでいたのをよく覚えていたし、借りていたのもこの詩集だった。当時はどうしてこんなに惹かれるのか理解をしていなかったが、大人になってから改めて読んで、彼女の言葉が紡いでくれる慈しみとさみしさが好きだったんだと気付いた。感慨深くなって少しだけ涙腺が緩んでしまったのは別の話。
 それから、詩集や短歌をまとめた本や、短編集などを借りるようになった。文字を追いかけることに抵抗がなくなったこともわかったから。世界が広がったような気がして嬉しかった。
 そろそろ分厚めの本にもトライしてみようと思う。目標は月一冊何かを読む。ハードルは低いくらいで今はちょうどいい。

 


 

◆好きなことと真面目に向き合う時間が増えた

 先ほどから話題に上がっているTRPG。自分の趣味のひとつであり、日常と切っても切り離せないものになっているといっても過言ではない遊びだ。
 このおかげで人脈が広がったし、仲良くしていただける人が増えたは本当に嬉しいことだし、今でもその関係が続いているのは喜ばしい。TRPG以外でも別のジャンルでの遊びに付き合ってもらう機会もあって、より充実した日々を送っている。

 ……のだが。
 一時期にかなり予定を詰め込んでしまった影響で、今はそれが下火になってきている。端的にいうと疲れてきてしまった。おそらく、自分と似た時期にはじめた人は大体同じような状態になっていると思う。自分含めて周囲もそんな感じになってきているので……。
 やっていることが「仕事か?」の領域になってきているのに気付いたところでハッと目が覚めた。今はセーブをかけて、マイペースに楽しく遊んでいます。このくらいが今はちょうどいいです、年齢的にも(…)

 そんな趣味と継続してやはり欠かせなかったのはゲーム。
 隙間時間が次第に出来たことで、なかなか手をつけれなかったゲームを触れるようになったのは、本当に嬉しかった。今まで販売日を過ぎても手がつけれないほどだったので、やはり予定というのは余裕を持つことが大事だなと痛感し、反省した。本当に……。
 元々フットワークが軽い方のため、遠出もできるようになった。自分はゲーム以外にも音楽が好きで、とりわけメタルを好んで聴く。今年はLOUD PARKが復活開催したためいてもたってもいられず遠征をしたし、夏頃にも知人と遊びに遠出をした。音ゲーをやるのでゲーセンにも行く。10年以上ぶりにbeatmaniaIIDXをやりに足繁く通うようになった。早く六段返して。他機種に触れ合える時間も出来たので、今のメインジャンルと言ってもいいかもしれない。
 絵を描くのにも心のゆとりが出来た。でもゲームを優先してしまうからよくない。冬休みに入ったら何か描こう。描かなさそうだけど(積みゲーの方を見ている)

 このように、日々の予定にゆとりが生まれたおかげで、元々あった趣味と改めて本気で向き合えるようになった。こんなに嬉しいことはないし、これは単純に逃避先を増やすという意味でも自分の中のストレス対処法としても有用になったのは間違いない。
 とはいえ、楽しいことは全力で楽しむのはいいけど、何事もほどほどに。という教訓を改めて胸に刻むのだった。みんな体に気をつけて趣味にのめり込もう。これは自戒です。

 


 

 ここまでで4000字を超えていてびっくりしてしまったけど、頭からようやく書きたかったことを追い出せてスッキリしたので、このあたりでやめておこうと思う。
 でも2023年はこれが全てかもしれない。2024年も、いろんなことに気づける良い年になりますように。

 この記事を読んでくれた人たちも、良い年末年始をお過ごしください。

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