私を構成する5つの漫画
厳密に言うと、私を腐女子にした5つの漫画です。
私のフェチを晒すようで、すみません。
はじめに
私の実家には漫画の部屋がありまして、漫画好きの母が集めていた漫画がぎっしり詰まっていました。
手塚治虫、永井豪、竹宮惠子、萩尾望都、大島弓子、山岸凉子、ちばてつや、石ノ森章太郎、池田理代子…
私は90年代生まれなのですが、小学3年生から、70年代ごろの漫画を読んで育ちました。
リボンの騎士、火の鳥、ブラックジャック、ファラオの墓、風と木の詩、ハレンチ学園、デビルマン、ベルサイユの薔薇、綿の国星、トーマの心臓、日出処の天子、009、あしたのジョー
その影響は凄まじく、
●体の線が美しく、儚いイメージの少年
●シリアスなストーリー
●詩的な言葉使い
●少年たちの深い心の結びつき
が好物になってしまいました。
①バナナフィッシュ
どれかひとつだけ漫画を選ぶなら、絶対この作品です。
この漫画は、小3年くらいに読んで意味が分からず挫折。その後も何度手に取ってもハードボイルドな世界観が難しくて読めなかったのです。大学の時にようやく読破。
ベトナム戦争後の歴史的背景と、アメリカ社会の問題が色濃く反映されており、少女漫画でありながら、マフィアとの抗争・暴力・薬物・性的虐待などが、淡々と描かれています。
それでも最後まで読めたのは、アッシュが強く、美しかったからです(笑)
殺伐とした世界の中で、傷ついたアッシュの魂を、日本人の英二の言葉が、癒していくのが、胸を掻きむしりたくなるくらい萌えます。
ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」という短編を引用して、アッシュが「死」について英二に語るシーン。
「キリマンジャロ」に出てくる、引き返せないほどの高地まで登って死んだ豹のエピソードに思いを馳せる姿は、豹と自分を重ねているように見えます。
そんなアッシュの言葉を聞いて英二は、
「人間は運命をかえることができる 豹にない知恵をもって…そしてきみは豹じゃない。そうだろ?」
と穏やかに返すんです。
じんわりくる好きなシーンです。
②ポーの一族
この漫画、全てのコマが美しすぎて絵画と思いながら読んでいます。
バンパイアの一族の物語です。
1番好きなシーン。
エドガーが一族全員を失い、人間のアラン少年を連れて行こうとする場面。
時間に置き去りにされた少年の、もの寂しげな描写が息できないほど美しいんです。
色んな年代に現れては、子どもたちや大人たちの記憶にのみ存在するんですね。
時系列はバラバラなので、想像しながら読むのか楽しいです。
③今日からマのつく自由業!
私がはじめてBLとして意識した作品です。
(当時NHKの朝のアニメで放送されていました。内容はいたって真面目で、平凡な高校生が異世界で平和な国を作ろうとするストーリーです)
ハマったきっかけは、何気なくテレビをつけた時、ヴォルフラムという、金髪の美少年を見て一目惚れしたからです。(ハイ🙃)
母親を侮辱されて怒ったユーリ(主人公)がヴォルフラムの左頬を叩くシーン。まさか、これがこの世界の求婚の作法と知らずに…(なんでや🫲)
ツッコミどころはあるものの、私の性癖の何かにひっかかったんでしょう。その日から取り憑かれたようにアニメを繰り返し見て、月刊ASUKAという漫画雑誌を毎月買い、アニメージュ、アニメディアを買い、今日からマ王!情報を集め続けました。このグッズを買うために、まんだらけ、アニメイトにはじめて行ったのも中1の、この頃です。
NHKとしては珍しくアニメ3期まで放送され、私と同じように何かに目覚めてしまった人がいたんだなぁと思います。
アニメ→小説→漫画の順で読んだので、抵抗なく浸れました。
④ハンター×ハンター
これは、有名ですね。
旧アニメを見てハマりました。
キルアとゴンの友情が、熱いですね。
命を掛けられるくらいの信頼感と、一緒にいて楽しいと伝わってくる関係が最高です。
キルアの見た目も生い立ちのシリアスさも
私の何かに刺さります。
⑤ NO.6
この作品は、小説が好きです。
あさのあつこさんの小説ですが、バナナフィッシュに影響を受けて書いたとインタビューでおっしゃっていました。
ネズミという、強くて美しい少年が出てくるのですが、バナナフィッシュのアッシュに近いイメージはあります。
No.6は近未来SFアクションです。
完璧にコントロールされた壁の内側の世界で育った紫苑少年と、壁の外で迫害されて育ったネズミ少年のストーリー。
過酷な状況で、お互いをかけがえなく思い合う描写がたまらないんですよね……。
当時、一年に一冊しか出ない本を、発売当日に買って、本当に一字一字を噛み締めて読みました。
そのせいで、小説の(自分の中の)イメージが強すぎて、その後発売された漫画もアニメも受け入れられませんでした……🥲(原作に思いが強すぎるとよくある事かも)
以上……私を構成する5つの漫画でした。
さいごに
記事を書いてみて、美しい少年が本当に好きなのがよく分かりました。
そして、中学生ごろにハマった作品は自分を構成する要素として強く刻まれているのだと再確認致しました。
恐るべし、思春期。
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