26歳新人記者

大阪の出版社で雑誌の編集をしています。3年目。

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最近の記事

「失われた時を求めて」を読み始める

今、「失われた時を求めて」を読み進めている。現在、第3巻の250ページ目。 全て読み終えた後に1個の記事にまとめようと思っていたのだが、全巻読み終えたころには、3巻目などほとんど忘れているだろうと思い、小刻みに書くことにした。多分この小説を読み返すことはこの先ない(あっても1度だろう)から、各巻の感想を具体的に残せるのも、読んだ直後しかないと思った。 1巻では、私(プルースト)が小さい頃に過ごした田舎「コンブレー」の思い出が中心。「紅茶の中のマドレーヌを嚙んだ時、当時の思い

    • 取材がうまくいかず、悔しい

      僕は毎号、カラー4ページの連載を担当している。気になるお店に突撃して、店長さんの話を聞き、文章と写真で紹介するというものだ。 先週、その取材に行った。印刷所が運営するおしゃれな店。特殊な紙と印刷技法を使った文房具を売っていた。 取材の前は、質問事項を10個ほど考えておく。取材の時に順序よく、慌てずに進めるためだ。 しかし当然、質問事項通りに進まないこともある。意外とあっさり返されてしまい、それ以上広げようがなくなるのだ。今回は久しぶりにその状況になった。 原因が2つあ

      • 8年ぶりにラケット購入

        先月、27歳になったということで、自分への誕生日プレゼントとしてテニスラケットを買いました。 僕は月に3回くらい、高校のテニス部の友人たちとテニスをしています。硬式です。 今まで使っていたのは、スリクソンのrevo3.0。このラケットに何の不満もありませんでしたが、ある時から不意にニューラケットが欲しくなったのです。 ここ最近、テニスが下手になっている気がして、モヤモヤ状態が続いていました。サーブもリターンもラリーも、何もかもがうまくいかない。大会とかに出るわけじゃなく、

        • ノートに手書きで鮮度をキープ

          今日は日帰りで九州に出張に行ってきました。 とある工場を取材。雑誌のスポンサーで、表紙に広告を出してくれたので、そのお礼の挨拶も兼ねて、工場をPRする記事を書くのです。 取材は結構大変でした。話し手は4人いるのに、記者は僕1人。撮影しながらメモを取るのが難しく、「あ、今良いこと(見出しになるような)言いそう!」と思うとカメラを下げてメモをとり、「あ、ちょっと今冗長タイムだな(見出しにならなさそう)」と思うと、写真を撮る、この繰り返しでした。 この記事はカラー用なので、写真

        「失われた時を求めて」を読み始める

          27歳ってなんか恥ずい

          今月で27歳になり、ある心境の変化があった。 書類とかに「27歳」って書くのが恥ずかしい……!! 25から26になった時は、こんなに風に思わなかった。 27も、26と大して変わらないだろうと思っていた。 しかし27になってみると、一気に歳を取ったと感じるのだ。自分が26歳に戻ることは一生ないのか……そう思うと怖い。そして28になると、この感じはさらに加速するだろう。馬鹿にしているように聞こえるかもしれないが、今29とか30の人は、よく平常心で、何事もないように生きていられ

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          編集長にCDを借りる

          僕が働いている出版社の従業員は10人。編集者(記者)が4人、デザイナーが1人、営業が1人、経理など事務係が3人。小人数なので、編集長との距離が近い。大手の出版社の場合、編集長が記事を書くことはほとんどないが、うちでは平社員と同じか、それ以上に記事を書いている。  校了日(原稿の締め切り日)には「今月もおつかれ」という意味も込めて、記事のページ数のチェックをしながら編集長とデザイナーと営業と僕の4人で、雑談する。  7月号の校了日である6/18、全ページのノンブル合わせが終わっ

          編集長にCDを借りる

          阿部和重「アメリカの夜」

          作家志望の芸人YouTuber斉藤紳士さんが、群像新人文学賞の好きな作品トップ5という動画をあげていて、そこでこのアメリカの夜が紹介されていた。 「何かになりたい青年」の本であること、タイトルが「アメリカの夜」であったこと、この2つに惹かれた。阿部和重のことは知らなかったが、トリュフォーのアメリカの夜をタイトルにするということは、まぁ映画が好きな人なんだろう。じゃ、気が合いそうだ! ということになった。 書き出しのブルース・リーの話が必要かは微妙だが、なぜ映画好きが本を読む

          阿部和重「アメリカの夜」

          今日で26歳も終わりです

          明日で27歳になるが、もうずっと前から27歳になっていた気がするので、むしろ「あ、自分まだ26だったんだ」という。 26歳は色々…… なかった。去年の今頃は彼女と付き合っていて、ちょうど誕生日の日は大阪のホテルで、誕生日プレゼントに財布をもらった。その3ヶ月後に別れた。それから同世代の女性とはほとんど話していない。 仕事に集中した年だったと思う。25の時よりも「いい誌面を作ろう」という気持ちが強くなり、一言で言うと「こだわる」ようになった。 あと、友人の結婚式を境に、フ

          今日で26歳も終わりです

          このままズルズルいきそうな感覚

          最近仕事に励んでいる分、私生活で何かをやろうという気がない。すみません、ここでちょっとだけ発散します。 何かというのは具体的に、文章を書くことである。noteを書いたり、日記を書いたり、noteの創作大賞なんかに応募したりすることだ。 本は読んでいるが、逃げの読書である。書きたくないから代わりに読むのだ。最近本を読んでいる間すら休まらない。なぜって、本を読んだって仕方ないから。 読書、掃除、爪切り、料理、散歩、ラジオ、野球中継、映画。これは書きたくない時についやってしまう

          このままズルズルいきそうな感覚

          趣味と仕事が同じ奴

          これまで5日に一度は投稿してきたのに、この1ヶ月は投稿が遅れ気味だ。一日に一度は「書かなくちゃなあ」という瞬間があるのだけど、書き出すまでが長すぎる。 おそらく最近は仕事に没頭しているからだ。この1ヶ月は結構多めの記事を抱えながらも、校了日までに余裕を持って書けている気がする。かといって文章がコピペとかではなく、それなりに自分の書きたいように書けている。時計を見る回数も少なくなった。先週の金曜など、今11時くらいだっけ?と思ったら16時過ぎだった。昼休みをしたことを忘れてい

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          村上春樹の新作「夏帆」読みました

          週に1、2回、仕事帰りに地元の図書館に寄る。18時45分に着くのだが、閉館が19時なので、最長15分しかいられない。図書館に行くと大体文芸誌を読む。気になる作家の新作が出てないかチェックする。 新潮6月号を開けると村上春樹の短編が出ていた。タイトルが「夏帆」というのは意外だった。僕が好きな村上春樹のタイトルは「中国行きのスロウ・ボート」「ダンス・ダンス・ダンス」「遠い太鼓」などなど。どれも古い音楽、映画から取ったものだ。 「夏帆」という、女性の名前のタイトルは、らしくない。

          村上春樹の新作「夏帆」読みました

          時間の無駄セットリスト

          1.野球中継を観る 去年、阪神が面白かった+友達がみんな野球好き、ということで、今年から野球中継を観るのがすっかり生活の一部になってる。仕事から帰ると7時ちょうど。野球を見ながら晩御飯をダラダラ食べる。1時間くらいかかり、そこからも9回裏まで観てしまう。今、毎日2時間観るのが習慣になれば、おっさんになっても見続けることになるだろう。 2.YouTube 毎日ジャルジャルと板橋ハウスを見ている。ジャルジャルはアイランド+タワーで、一日30分は観ている。そのほか、野球のファイン

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          久しぶりの一泊取材

          昨日今日と、愛知の出張だった。日帰りの出張は2月末にあったが、一泊の取材は半年ぶり。会社を4社周り、取材してきた。 取材はタイアップ記事のため。スポンサーがお金を出してくれた代わりに、宣伝になるような記事を書く。ブログのように思いついたことを書けば良いのではなく、ちゃんとスポンサーのPR になっているかを1文章ずつ考えながら書いていく。 自由度がないように聞こえるが、実際、これくらいの方が書きやすい。白紙の紙に「はい、あなたの好きな映画、本、音楽について書いてください」と言

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          文章が進むジャズ

          僕は文章を書く時、音楽を聴くことが多いです。リズムに合わせてキーボードを打っていれば、わりと気持ちの乗った文章が書けていることがあります。よく頼るのがジャズです。クラシックもいいですが、文章が堅くなるような気がして、僕はあまり聴きません。以下に僕がよく聴くジャズを紹介します。皆さんもそういう音楽があれば教えてください。 1. ブロッサム・ディアリー「Give Him the Ooh-La-La」(1958) いきなりボーカルですが、何を聴こうかと迷った時、真っ先に出るのが

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          守りのGW

          僕の会社のゴールデン・ウィークは3日から6日までの4日間、カレンダー通り。 3日、初日は高校の友人と淡路島でバーベキュー。渋滞のため、普段なら片道1時間半のところが、4時間。 4日、夕方まで家の掃除。本棚の並びを整理した。 5日の今日。初のゴルフ。ショートコースだけど。結果、18ホールで103。真っ直ぐ飛ばず挫けそうになる。 さてさてさて、この三日間、本はほとんど読んでいないし、文章は一文も書いていない。バーベキューの日は時間がなかったが、昨日などはたっぷりあった。部

          友だちの恋人

          最近ロメールの映画を観ている。 最初に観たのは「緑の光線」。これで心を掴まれた。 緑の光線、海辺のポーリーヌ、飛行士の妻、美しき結婚、満月の夜の順に観て、今回のが6作目。飛行士の妻が一番好きだったが、この「友だちの恋人」を観たことで順位が変わりそうだ。 主役に共感できること。印象的な映画、小説はいつもそうだ。 「友だちの恋人」の主役、ブロンシュの性格はとてもよかった。友だちが話している時の話に入れない感じ、遊んでいる途中で「家に帰りたい」という気持ち、結局落ち着くのは肉体

          友だちの恋人