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他人に売るとか見せるとか(5/26)

今日たまたま会社で
中学2年生の息子さんたちを持つ同僚二人と話をしていて
息子さんたちが学校でちょうどやっている理科の化学反応式のことになった。

「この前、化学記号が好きすぎてそれをカルタにして売った子がいるって何かで見た」
「すごいですね」
「カルタ、良さそう」 などと、それで話がはずむ。

「売るか・・・。売ろうと思うか思わないか、、ですね・・・。」と言いながら

息子の後ろ姿を思い出す。
大学生になった今でも家で多くの時間を机に向かって、絵を描いている後ろ姿。
高校生になってめちゃめちゃ忙しくなったものの、集中して絵を描いている娘の姿も。
更に未だに机に向かっている自分も。

そもそも私に「売ろう」という力があって何かしらやっていれば
彼らはそれ見て、作ったものをどうするか というその先のことも考えたりする子になっていたかも。

そもそも、自分が好きで、他者の目を気にせずやっていることが、
他人に見せたり売ったりで、お金になるとははなから思っていなくて、
その可能性なんていうのも考えたこともなくて
自分が好きでただやっていることは、他人にとっては価値がはないものと思い込んでいる子どもたち。

だから「売れそう」と「商品化したら買うよ」と言ってもらえても、
どうやってそれをスモールビジネスにしていいか分からない。

同僚のMさんが「子どもも学校に行っていて、いない 平日の休みって何していますか?」と言う。自分は趣味がないので と。
「いや、、踊っていたりとか」と言うとすごい笑ってくれるので、いつも「踊っている」ネタをはさむ。
「別に、さあ今から踊ろう とかで時間とってじゃなくて隙間時間にです」
私が朝の更衣室で踊っているのをきっと察しながら、知らないふりをしてくれているMさん。
「今練習している、、いや、、別に何もないのに”練習している” とか言っている時点でやばいですけど(^-^;、その練習している曲の動画を、例えば、家族がお風呂入っていて、次待っている時間とかに流し続けて、その隙間時間に踊っている感じです」
全く意味はなくて、目的はなくて、他人の役にも立たず、100%自分がしたいがためにだけ。

同僚との会話でそんなことを思いながら、
例えば音楽
「好きだけど,めちゃめちゃ下手」 なことを私はそんな恥じなくてよかったんだと思った。

音楽をなんで「披露」しないと って思い込んでいたんだろう。
他人に見せるとかしなくても全然良かったのよ。
バントをしたら、ライブをしないとって思っていた。
コピーバンドでいいのに、その先は「作んなきゃ」ってなって自滅する。

今みたいに毎日車の中で一人で歌っていられたらよくて
誰に見せるでもなく、一人で踊って、音に体の動きが気持ちよくはまればよくて
「披露」も「売る」もない。
今となってはね。


でも、これは経験から。

他人に見せるとか売るとかしてみて

それで得たものは大きい。

またまた今日の同僚との話。
お兄ちゃんはもう大学生で社会が近いと思うんだけど、なりたいものとかあるんですか?
または、職業、例えば公務員とか、、こうなってほしい、、とか親側からはあるんですか?と聞かれる。

「ないなぁ、、、。ないわあ。」

言わなかったんだけど、
職業は何でもいいんだけど

旅をしてほしい っていうのはひとつ。
外に出て行ってほしい。いろんな人に会ってほしい。いろんな光景を見てきてほしい。

そして、今日もうひとつ加わる。

あなたたちが苦もなく、時間をいくら使おうがかまわなくて
そうやって日々やっていることを、やり続けていることを
他人に見せてみれば?

好きなことがあるだけできっと一人でも生きていけるけれど
そこに他者が入ることで、もっともっと面白くなるんだよな。

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