「理解がある彼くん」と「メンヘラ彼女」で早稲田大学の思い出を比較したら違い過ぎた
↑の記事が思いのほかたくさんの人に読んでもらっていて、春から早稲田大学に入る人に余計な不安を与えているのではないかと心配になりました。
私の彼氏は「早稲田大学最高!」な人です。
同じ大学でも、十人十色の大学生活があることを伝えたいと思い、この記事を書いています。この対談を通して、大学生活を楽しめる人とそうでない人の違いはどこなのか、見ていきたいと思います。
人物紹介
理解のある彼くん:通称、彼くん。早稲田大学法学部卒。イケメン。軽音楽サークルに入っていた。麻雀ばかりやっていたけど、ギリギリ4年で卒業。
メンヘラ彼女:通称、私。早稲田大学文学部卒業。出版サークルなど2つのサークルに入ったが、次第に行かなくなっていった。依存系のメンヘラで、よく聞く音楽は大森靖子とクリープハイプ。
早稲田の思い出比較スタート
ーーGPA
彼くん:マジで1未満。あと2単位落としたら卒業できなかった。
私:2.5くらいかな。真面目にやった割にそんなに良くない(笑)厳しめの授業をとってたから……と言い訳させてください。
ーー早稲田大学に入って一番よかったこと
彼くん:地方出身だったから、東京の広さを知ったことかな。「同じクラスでマイナー音楽を聞いているのは俺だけ」って状態だったけど、大学に入って同じ音楽を聞いている人とたくさん出会えた。高校の時に感じてた孤独感が薄れた。
私:司書と学芸員の資格が取れたこと(彼くんから「別に、早稲田じゃなくてもできるよね」という煽りが入る)
ーー受けてよかった授業
彼くん:えっっマジで?ごめん本当にないかも。麻雀友達と全部同じ授業を受けてた。講義終了後に打ちに行きやすいし、テスト勉強も一緒にできるし
私:創作短歌。小さな講義室で、無理矢理にでも自分の短歌を発表しないといけないのが、ピリッと緊張感があったけど、創作することへの恥ずかしさとか苦手意識がなくなった。
ーー100キロハイクの思い出
彼くん:楽しかったよ!多部未華子の映画(「夜のピクニック」)が好きだから。あっでも別に、学生時代の淡い思い出とかを作りたいわけではなくて、ただ単に歩いてみたかっただけだよ?伊能忠敬とか、「歩く系の偉人の気持ちってこういうかんじなんだな」って分かって楽しかったよ。
私:参加している人がただただ気持ち悪いと思ってた。ヒッチハイクと同じじゃない?やらなくっていい苦労を自分から進んでやって「辛いです〜それでもがんばります〜」みたいな顔をすんなよって思う。
早稲田大学で毎年実施されている100キロハイク(近年はコロナで中止)。早稲田から本庄までの100キロを約2日にかけてひたすら歩くというイベント。早稲田精神昂揚会というサークルが企画しており、自由参加。
恩田陸の小説にも80km夜通し歩くという歩行祭が登場するが、こちらは著者の母校である茨城県立水戸第一高等学校がモデル。
ーー友達作りの悩み
彼くん:特になかった。飛び込む勇気があったんだと思う。麻雀を打てれば、自然と友達になっていった。
私:悩んだ。2外のクラスのノリに合わなくて、ずっと男子と一緒にいた。で、また嫌われるループ(笑)
ーー嫌いなタイプの人種
彼くん:確かに苦手なタイプの人はいたけど、そういう人とも感度を下げて付き合っていかないとコミュニティには入れないしね。それに18〜19歳だから、よく分かってなかったと思う。今考えると「近寄りたくないな〜」って思うタイプの人と付き合えてたのも若さのおかげだよね。
私:真面目すぎて話が通じない人も、飲みサーにいるホモソーシャルゴリラも、本当に合わなかった。彼くんみたいな音楽サークルは音楽をやるっていう軸があるけど、出版サークルは刊行物作り以外の時間は飲みサーだったのがいけなかったと思う。あと、出版物を作成していく過程で、幹事長とか編集長とかの権力の勾配があって、それと男尊女卑の風潮の相性が悪かったと思う。
ーー早稲田祭
彼くん:一応ブースも借りてたし出てたよ。
私:大学4年生のとき一回だけ行った。一緒に回る友達がいなかったから行く機会がなかった。
ーーバイト
彼くん:最高だった!人のコネで入ったバイトだけやったほうがいい(※早稲田大学内では、紹介制で企業の事務などの割りの良いバイトが回ってくることがある)
大体、10-15時で受付のバイトをして、18時-24時に本屋のバイトをしてたんだけど、間の時間がいつも暇だったから本を読んでて、おかげで本が好きになった。大学生活で一番感謝してるのが、その3時間の存在かも。
私:大学1年生のときに某個別指導塾に入って、めっちゃブラックで、ちょっと働くのがトラウマになった。半年で辞めた後、コネで受付のバイトを始めた。すごく楽しかった。そこで彼くんに出会えたし。うふふ。
ーー今でも友達とは続いているか
彼くん:うん結構続いているよ。なんでだろうね。共通の趣味で繋がってるから、会って話すだけじゃなくて、ライブに行ったりスタジオで演奏したり。時々会うとやっぱりいいなーって思う。
私:多少は。でも就活の時期に結構ギスギスして、今でも就職先の違いとか給料の違いとかで気まずくなるから、会社の同期と話してるほうが楽。なんなら彼くんといるのが楽すぎて、友達と会う必要がないと思ってる。
ーー好きだったワセメシ
彼くん:東北餃子房。ギョウザ1、ライス1を頼むと300円くらいでお腹いっぱい食べられる笑
私:ベール。当時の恋人に連れてってもらった。
ーー空きコマの過ごし方
彼くん:部室にいたな〜
私:36号館のカフェテリアにいた。サークルの人がわいわいしているのを横目にうるせーなと思いながら寝ていた
ーーゼミ
彼くん:めっちゃ楽だった!発表もないし、卒論もないし。面白い先生だった。
私:楽しかった。少人数だったし先生がみっちり指導してくれた。みんなガチ勢だったな
ーーサークル選び
彼くん:はじめて行った大きい音楽サークルの新歓で、強引に別のサークルの新歓に連れていかれた。それが4年間お世話になるサークルとの出会いになったから、強引に連れて行ってくれた人を感謝してる(笑)
私:マイルストーンを読んだり、ツイッターで探したり。
ーー後悔していること
彼くん:ない!!!もっとこうしておけばよかったな〜っていうことも……ない(笑)
私:今でも3年生の時に筑波大学に転入試験を受けておけばよかったと思ってる。こんなに内部進学生が幅を利かせていて、調子のいい人が調子のいいまま生きていける学問の環境があるはずない。(彼くんから「ねえ、早稲田って学問の環境じゃないからね?(笑)」というツッコミが入る)
世間知らずのお嬢さんだったから、びっくりすることがたくさんあった。多分私は人間関係に潔癖なところがあって、お酒を飲んだり下ネタを言ったりして仲良くなるコミュニケーションが合わなかったんだと思う。
大学2年生のとき、留学をしてからやっと周りの目みたいなものを気にしなくなって良くなった。留学から戻ってきて、インターンをはじめて、そこでいろんなことを学んだ。今から大学生活をやり直せるなら、さっさとインターンやインカレサークルに参加して、大学の外でいろんな楽しみを見つければよかったなあって思う。
比較を終えて 早稲田大学に進学する人へ
ちなみに、「早稲田大学はいろんな学生がいるんだな」というケーススタディを学ぶ教科書として、トミヤマユキコと清田隆之のこの一冊をオススメします
これは大学生向けのハウツー本ですが、著者の二人は早稲田大学出身のため、「限られた大学の人にしか役に立たない」というAmazonの批判レビューも散見できます。
だったら、春から早稲田の人にはピッタシではないでしょうか?
やっぱり、早稲田って独特だなあって思います。
だって、高学歴で、入ったらすごいねって言われる大学のはずなのに、なぜかアホな飲み会ばかり。それが早稲田大学だ。ああ早稲田。
可愛いあの子はラウンジでバイトしているし。やっぱりネジが一個外れた変な場所だな早稲田。
https://twotwoall.com/?p=688
(ワセコレモデルが働く「会員制ガールズバー」が実在した!)
まとめ:コンプレックスについて書き殴る
対談にすらなりませんでした。ただの比較で終わりました。
ここまで読んでくださった方も、なんでこの二人が一緒にいるんだろうかという疑問が湧いたのではないでしょうか?
困ったことに、彼くんのような大学生活を送る人種に苦手意識を抱いています。
それでも、私は彼くんのことが大好きなんです。
そしてさらに困ったことに、彼くんは遊んでいるように見えるかもしれないけど、私よりも博識で教養があります。
なぜだ……私はこんなに拗らせた大学生活を送っているんだろう……そうインタビュー中に何度もうなりをあげたら、彼くんが一言。
「別に高校の時、友達がいたわけじゃないでしょ?」
ぎくり。その通り。
私は早稲田になにか幻想を抱いていたのではないか。
もとを辿ってみると、そこには根深いスクールカーストへのコンプレックスがあったことに気づきました。
ネットの海に堂々と出せるほど、まだコンプレックスに向き合いきれていないので、すみませんが有料にさせていただきます。
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