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会話下手にこそやってほしい、雑談を促す“散歩“のススメ

こんにちは。とあるベンチャー企業でひとり人事をしている朱夏です。

最近、また全国的に自粛ムードが強くなってきていますね。

弊社は緊急事態宣言の明けた6月以降も原則リモートワークとなりまして、私も出社は週1〜2くらいになりました。
リモートワークで楽になった部分がある一方で、リモート常態化により我が家ではとある問題が浮上しました。

夫婦一緒の時間が増えてギクシャクすることが増えたんです

勤め先や職業が違えば仕事リズムは当然異なるのに、家族としての空間は共有しているからなんとも境界線が引きにくい……!
そんなわけで、5月くらいはしょっちゅう嫌な空気が流れていました汗

ただ、それも一過性でなんとかなりまして、ネット記事や会社の人たちの話で見聞きする奥様(あるいは旦那様)の愚痴や心の叫びと比較すると、我が家はそこそこ上手くいっているような気もしています。

はて、この違いはなんだろう???
と振り返った時に、今日のテーマが浮かんできたわけです。

もともとリモート云々言われる前から我が家にあった散歩の習慣。
これを改めて振り返るとともに、みなさんにおススメしたいというのが
本記事の趣旨です(・ω・)

ちなみに、散歩は運動不足も解消してくれますが、本記事ではちゃんとした有酸素運動としての散歩については書いていません。気になる人はそういう専門的な記事を探してみてください^^

散歩は雑談の促進剤

リモートワークでなくても家族や夫婦のギクシャクは起こるもの。
その要因の大半はちゃんとお互いに思っているところを伝えていないことだと思います。
散歩は、そんなギクシャクを解消してくれる、とても優秀ツールなのです。

やり方はとても簡単。
ざっくりと目的地を決めて、そこまで歩いて帰ってくる。これだけです。
体力や慣れにもよりますが、往復30分だと軽め、長くても1時間くらいが良いかと思います(それ以上だと疲れちゃって喋る余裕がなくなる)。

我が家の場合は、まず家を中心として東西南北どっちに向かうかを決めます。
そして、その方向にあるスーパーや本屋など、ちょうどいいランドマークを設定してそこに向かって歩くというやり方をしています。

雑談が捗る3つの理由

喋るだけならリビングのテーブルや飲み屋で、どこでだって出来るのですが、散歩はその性質から会話が捗りやすいです。その理由は大きく3つ。

1.顔を正面から見なくていい

人は正面から話しかけられると緊張してしまいます。
その点、散歩は必然的にお互いが前を向いて話すことになるので、変なプレッシャーを感じることがありません。

私は(人事なのに!)、人と目を合わせて話すことが苦手です(・н・;)
そのため、真正面から向き合って会話をしていてもよく目を逸らしたりして相手に不思議がられたり訝られたりすることもあり、そういった会話とは違うことが気になってしまって余計に緊張してしまい、思っていることがうまく伝えられなくなってしまうことがよくありました。

一方で、散歩は「どこを見て喋ってもいい」という状態を自然と作ってくれるんですね。それが安心感を生んで、会話をしやすくしてくれています。

よくカウンセリングなどでも、真正面に向かい合って座らず、横に座ったりL字に座る手法が使われています。
「並んで歩く」という構図は、リラックスして会話をするためのポジショニングとして理にかなっているということです!

2.良い意味で、会話に集中しなくていい

散歩は話すことだけでなく、歩くことにも注意を払っています。
そのため、良い意味で会話への集中が削がれることになり、会話への気軽さが生まれます。

散歩で実現したいのは、重要な決定をするための議論ではなく、お互いの思うところをラフに共有する対話なので、ある種雑談に近いものです。

よく、「会社で雑談しよう!といってZoomやら繋いだけど上手くいかない」という話を聞きます。
「雑談しよう」って言って始める会話はもはや雑談ではないということです。

これは家庭の中での会話も同じで、「なんか、普段思っていることをお互いに話そうよ」っていって始める会話は、どこか身構えてしまって「全然上手く話せない…」となるわけです。

相手の主張の論理性とか辻褄とか合理性とか、そう言ったものは脇に置いて、ただただ思ったことを口にしていくには、話す内容に集中しすぎないことが必要だと思います。
その点で、散歩の「歩く」という行為はとても重要な要素なのです。

3.変わっていく風景が会話のネタになる

散歩しようと歩き始めたはいいけど、いきなり思っているところを話そうとしてもちょっと緊張してしまいます。
また、会話の中でちょっとした行き違いが起きて少し気まずくなることも、場合によっては起きます。

そんな時、変わっていく周囲の風景が会話のネタになったり会話の切り替えを促してくれることがあります。

「こんなところに居酒屋があるね!今度行ってみようよ」
「この道、昼と夜で全然雰囲気が違うね」

私たちも散歩しながらよくこういった会話をしています。
同じことはリビングの食卓では実現しにくいですし、テレビがその役割をしてくれるのかもしれませんが、ノイズになって逆に会話を阻害する恐れのほうが大きいです。

歩いていて見えた景色を上手く雑談のスパイスにすることも、雑談が捗るコツと言えます。

大切なのは「身構えない」「思いつくままに喋る」

色々と書いてきましたが、特に大事なのはこの2つだと思います。

これについて話そうなんて考えず、とりあえず歩き出す。
「こっちの裏道通ってみない?」
「こんなところに公園があったんだね」
「そういえば、公園と言えばさ……」
といった何気ない会話を楽しむことが、何よりの秘訣です。

話した内容よりも、一緒に歩きながら同じ時間を過ごすことを意識してみるといいかと思います。
お互いにこのスタンスを意識していれば、ただの散歩も大切な“家族時間“にすることができます。

****

少年少女だった頃は、何とは無しにバイパス道路の果てを目指して飽きるまで歩いてみたり、通ったことない裏道だけ通って家にたどり着けるか試してみたりしませんでしたか?(私はしょっちゅうやっていました^^;)

大人になるとなかなかやらなくなってしまう散歩ですが、同じことを大人になってからやっても新鮮な発見があって楽しいですし、そう言った時間を共有することが、関係性を深める上でとても大切なのではないかと思います。

自粛でなんとも言えない閉塞感が漂っている気がする人
夫婦関係が何だかギクシャクしている人

散歩が一つのきっかけになれば幸いです。
ぜひ試してみてください!

それでは今日はこの辺で( ˘ω˘)


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