木曜日の朝に。 37朝
「おはようございます。」
アラームを止めて、「卵焼き…」と起きようとしたけれど、そっかいいんだと思い直す。
一人暮らしの長女の部屋に来ているんだった。
昨日、二人で車に備蓄(水やスポーツドリンクを箱買いで)や避難セットを積んで、三階の部屋へ戻ってきた。
扉という扉が開き、中の物が雪崩のように飛び出て、手荒な空き巣でも入ったかのようなありさま。壁紙に小さな亀裂が入り、細かな塵が所々落ちていたけれど、幸いにも壊れた物はなく、落ちて散らばった物たちを元へ戻しながら、ついでに整理をした。
もしもこの部屋にいたとしたら…
一人でこのありさまを見たとしたら…
「こんなにゆれたんだね、怖っ」
たくさんの「備え」を、御守りのように置いておく。厄除けの御守りも、ちゃんと。
夜は、近くのお好み焼き屋さんへ。
長女の彼氏も来てくれて、一緒に食べた。
お好み焼きやもんじゃを彼と長女が焼いて、私は生ビール(「うんまいっ!」)と堪能しながら、つついていた。
彼は、地震の日、能登のおじいちゃんの家に行っていて、着くや否や被災したという。
車に逃げて、家族も無事で、メイン道路が寸断されてしまったために、下道で丸半日かけて帰ってきた話をしてくれた。
「怖かったっす」
今ここで、ニコニコともんじゃ焼きを焼いて、こうして会えているのは奇跡なんだな。
いろんな奇跡が、こうして私たちを日常に留めてくれている。じんわり心から温まる時間だった。
「これからも○○(長女)をよろしくね」
「こちらこそ、です」
昨日のことを思い出しながら、まだ真っ暗な部屋の、布団(寝袋二枚)の中にいる私。
今日は、特急に乗って、次女たちの下校時間までには帰るつもり。久しぶりの電車にワクワクしてしまう。
リュックを背負って。
私の荷物はいつも少ない。
今回は長女の部屋に一泊なので、下着と着替えとメイクポーチを、いつものリュックに突っ込んで。鍵とスマホはポッケに。
三ヶ月の語学留学へイギリスに行ったときも、小さなスーツケースをコロコロ引き回して「それだけ?」とよく驚かれた。
友達と旅行へ行っても、しかり、である。
ちなみに、いつものリュックに入っているものは、財布と筆記用具と本、それにマスクと消毒と手ぬぐい* とティッシュくらい。
なにもリュックじゃなくていいんだけど、両手が空くのが楽で、出先で荷物が出たときは入れられる余裕があるので重宝してしまい。
ノートパソコンを入れるくらいのスペースには、A4の書類も入って、会議にも対応できるので、とうとう保護者会にもリュックで行っていて「学生かっ」とツッコまれる次第だ。
実は、正月の初売りで、密かにお洒落バックを探していたのだけれど、ショルダーバックをショルダーしてみても、ハンドバッグをハンドして(?)みても、娘たちに
「んー。。。」 と難色を示された。
「もうリュックのイメージがありすぎて…」
らしくて、リュックに代わるお洒落バックは今だ見つからずじまいだ。
手ぬぐい*。
私は手ぬぐいを愛用している。ハンカチ代わりにいつも。濡れてもすぐに乾くし、夏に首にかけておいても暑苦しくなく汗の吸収は抜群。応急に、怪我の止血や、保冷剤を縛って固定したり、割いて紐状にしたりもできたりもして、心強い。
さてさて、そんな今朝。
フレンズの曲は、なんか懐かしいリズムとメロディーで、昭和の人間には耳馴染みが良くて好き♪
𝐇𝐚𝐯𝐞 𝐚 𝐧𝐢𝐜𝐞 𝐝𝐚𝐲🎧
今日も、ごゆるりと。
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