「読書感想文」運動脳
スウェーデン ストックホルム出身、精神科医、アンデシュ・ハンセン著。
新聞の広告欄に何度も載っていて、本屋でも見かけて、ずっと気になっていた本。でも、手に取るのを躊躇っていた本。
なぜなら、「読んだら運動せざるを得なくなる私」が想像できるもの。運動が嫌いなわけではないけれど、運動不足なのは自覚している上に、素直な読者なのだ。読む本を引きづりながら生活をしている。新年の目標は、「肉」とたて、筋肉もつける気だ。とうとう読むタイミングなのかもしれないと、手に取ったのだ。
健康本によくある、運動すると血の巡りが良くなって頭が冴えるよ、というレベルではない。本書は、科学的に証明されている研究をもとに、運動が脳に及ぼすメカニズムをわかりやすく説明してくれる。
うつ病やパニック障害、ADHDに対する運動の効果など、精神科医ならではの観点で、投薬よりも脳にはなにより運動が必要であること、脳内で起こっていることなど、かなり説得力がある。
ほらもう、私なんて、もぞもぞと立ち上がって、足首をくるくる回したりながら、どんどん読み進めてしまう。
運動が創造性に計り知れない影響をおよぼすことを、多くの作家、ミュージシャン、俳優、アーティスト、科学者、起業家たちは知っている。運動を習慣にすることで、脳内の「視床」のドーパミンの量が調整され、おもいつく「確率」が上がり、アイデアが量産され、なおかつ情報を適切にふるい分ける。
ね、やっぱり。かるくスクワットみたいなことをしながら、ますます読み進めてしまう。
おっと、娘たちよ。立って勉強した方がいいらしい。勉強机やら、こたつやらで地道に勉学にはげむ子どもたちに、「立って勉強するとさ…」とか言い始める。
ほらね、想像できたもの、こうやって家族に熱弁しはじめる私も。
読み終えて。
今朝は、市役所に車を停めて、用事をすませたあと、近くの文化センターにも用事があったので、歩くことにしました。
ほら、ね、もうしっかり運動脳になってる。
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