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インドネシアへの想い・夫編

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なぜ、バリ島なのか? そのきっかけとなったインドネシアの首都ジャカルタ赴任時代を夫が綴っています。 「ハートは柔軟性のある筋肉です」
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記事一覧

インドネシアへの想い⑥夫編

インドネシアへの想い⑥夫編

〜人生最大のビッグウェーブ 後編〜ようやくホテルでトイレマークを見つけた私は歓喜と安堵に包まれた・・・訳ではありません。ここで気を緩めると、とても危険であることを私は知っていたからです。

例えば、通勤電車の中。突然、便意をもよおしたとします。次の駅で途中下車してトイレに駆け込みます。そのとき、トイレを見つけたことによる安心感がより一層、便意に拍車をかけるのです。安心したままトイレに入ってみ

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インドネシアへの想い⑤ 夫編

インドネシアへの想い⑤ 夫編

〜人生最大のビッグウェーブ 前編〜ジャカルタで暮らす日本人の誰しもが受ける洗礼が、食あたりと渋滞の苦しみです。

とにかく水道水が清潔ではないため、私はうがいさえもミネラルウォーターを使っていました。大衆レストランでは、ジュースの氷が水道水の可能性が高いので要注意です。
また、ジャカルタの渋滞は有名で、目的地が見えていても全く動けません。空港へ車を飛ばしても、搭乗時間に間に合わないこともしばしばで

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インドネシアへの想い④夫編

インドネシアへの想い④夫編

今回は、私が勤務していたジャカルタ事務所のスタッフについて書こうと思います。

私が駐在をスタートした2003年当時は、インドネシア人スタッフが5名、現地採用の日本人スタッフが1名、私を含めてわずか7名の事務所でした。

現地採用の日本人であるK池さんは、私より歳上の48歳で、ジャカルタ在住10年のベテラン。インドネシア語はもちろん英語もネイティブ並みで、とにかく頼りになる社員でした。

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インドネシアへの想い③夫編

インドネシアへの想い③夫編

海外駐在するビジネスマンとして、最初にやらなければならないことは、何か?
私にとって、それはゴルフの練習でした。
なぜなら、ジャカルタに駐在するビジネスマンが人間関係を構築するには、休日のゴルフが最も確実な方法だからです。

しかし、私の場合もともとゴルフが大嫌いで、日本では一度もやったことがありませんでした。
そのため、お客様主催のゴルフコンペに参加するためには、打ちっぱなしの練習が必須でした。

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インドネシアへの想い①夫編

インドネシアへの想い①夫編

はい、それではここで夫である私の紹介をさせていただきます。

私は、物流会社に勤務しており、真面目に働く普通のサラリーマンです。
現在の妻と結婚して7年、あっ、過去に妻はいませんでしたが・・・。
会社にいる時間と家にいる時間のバランスに日々葛藤し、妻のご機嫌を伺う気弱な夫でございます。

2003年にインドネシアのジャカルタに海外駐在を命ぜられ、2010年に再び日本に戻ってきました。
このインドネ

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インドネシアへの想い②夫編

インドネシアへの想い②夫編

インドネシアで暮らし始めると、だいたいの日本人は、インドネシア人の時間感覚に戸惑いを覚えます。

とにかく時間にルーズなのです。
まあ、よく言えば、時間におおらかとも言えるかもしれません。

レストランでのウェイターと私の会話を紹介しましょう。
私が注文したスープ・ブントゥット(インドネシア料理:牛のテールスープ)がなかなか出てこなかったときのことです。

(Jakarta Shangri

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