見出し画像

質問&感想②【今、シリアで暮らす人たちの声】

皆さまこんにちは!
運営スタッフの仲原菜月です。

8月22日(土)に開催された「今、シリアで暮らす人たちの声」
のアンケートにお寄せいただいた質問へのハルドゥーンさんからの回答や、
参加者の方々からのご感想を紹介させていただきます。

画像2

(イベントレポートはこちらから↑)

① 質問と回答


Q. シリアとレバノンは隣国でも仲は良いのですか?

A. サイクスピコ協定の前のシリアとレバノンは同じ国でした。今でも親戚や家族関係が残っています。両国の不安定な関係は地域の政治情勢や政治家のせいだと思います。国民間の友情関係、貿易関係などはうまくいっています。
シリアでは一番人気のある歌手はレバノン人です。レバノンでは一番人気のあるドラマはシリアドラマです。

[回答:ハルドゥーンさん]


Q. シリアの人々が民族や宗教を超えて一つの国としてまとまっているアイデンティティはどこにあるのでしょうか?

A. とても良い質問だと思います。その課題は対話で検討するべきだと思います。意見や信仰が違っても互いの存在を尊重するべきです。文化的、宗教的、民族的なモザイクのある母国や中東にとって、平和の道への第一歩として必要なのは相互理解や尊敬を深める教育だと思います。

[回答:ハルドゥーンさん]


② 印象に残った内容

・豊かな実りがあり、高い食糧の自給率。そして美味しそうなシリア料理や保存食が印象的でした。
しかし、一方で、経済制裁によって食糧確保に苦しんでいる方々が多くいるのが酷すぎると思いました。

・シリアに入れるのかな?と思っていましたが、ダマスカスなど安定してる地域が多いことに驚きました。遺跡など全て破壊されてしまった印象があったのですが、意外と大丈夫な地域もあると聞きちょっと安心しました。

・元々、シリアの教育の質が良く、大学も戦争を理由に止まっていなかった。
 しかし戦争のために男性が兵役に従事し、高学歴の女性の割合が多くなっていること。
 
・(シリアの人が)ベイルートでの事故を心配しているように、皆さん他を思いやる心と希望を持ち合わせています。今の状況が少しずつでも改善され、復興が進む事を望みます。

・今のアサド政権を支持している人も多いということが意外でした。

・ユニセフの鞄が使われていないこと
 ※Tシャツなどの支援物資だと分かるロゴが入っていると、支援を受けていることが周りに伝わり恥だと感じるため、使われないこともあるそうです。(補足:運営)

2020年8月 更新.004


③ さらに聞きたい事柄

・ISとの関係も含めて、反政府勢力の立場や一般市民の感情と支援の状況を知りたいと思います。
 → 8月28日(金)開催の「③シリア情勢を知る初級編」にて政治について取り扱います!ご関心のある方はぜひご参加ください。

2020年8月 更新.005


・教育面での復興。がれきの中で育った子供は心に傷を持ったまま成長すると聞いたことがあるので。
 → 9月19日(土)の回にて「⑩難民と教育」に焦点を当てた内容を予定しております!そちらのイベント内で回答させていただきたいと思います。

・今後日本がどのようにシリアの復興に関わっていけるかということを、もっと知りたいと思いました。

・シリアは民俗のるつぼという話があり、多くの国々と国境を接する中でどのようにシリア国が生まれたのか、歴史的背景を知りたいと思いました。

・商店と民家、宗教施設、遺跡などそれぞれの復興の見通し。

・雇用状況や給与、技術協力など復興作業の実情。

・傷病者になったとき手当が出るのか、亡くなったときに遺族年金があるのかなど。

*******************************************************************************

アンケートにご協力いただき、誠にありがとうございます。

動画での視聴を希望される方は、下記からチケットを購入していただきますと「見逃し配信」をご視聴いただくことができます。ぜひご検討くださいませ。

シリスタ Peatix見逃し配信


運営スタッフ 仲原菜月


2020年8月 更新.002

2020年8月 更新.001

2020年8月 更新.042