正田極郎のエッセイ

正田極郎(ごくろう)です。日々の中で感じたことや考えたことを書いています。毎日21時ご…

正田極郎のエッセイ

正田極郎(ごくろう)です。日々の中で感じたことや考えたことを書いています。毎日21時ごろ更新。よろしくお願いします。

記事一覧

in熊本

熊本は降り立つ。

研修のため熊本へ降り立つ。 現在午前2時だが、ある居酒屋で熊本の女性と知り合い、おすすめのバーを教えてもらい、2人で呑んでいた。 その相手は子供3人を育て上げた素敵…

痛い日記。

1.痛い話。 仕事で少し硬いものを切るためにカッターを使っていたら、滑って右股関節の下あたりに直撃した。服は切れていなかった(ように見えた)が、激痛が走る。 よく体…

充実日記

1.朝起き、断捨離を始める。 上京して初めて買ったかなりいいヘッドホン。 もう壊れて耳に当てられないし、そもそも最近はイヤホンジャックを刺す場所がない。いつもこの…

近所のおばあちゃんからネギの苗をもらう。

今日は久々の1日休みだ!一日中、畑仕事ができるぞ!と気合が入っていたので朝から畑にいた。 腰掛けて野菜たちを見てるだけで楽しい。雑草を抜くのにも根源的な喜びを感じ…

疲れ果てて

昨日は訓練校での課題がかなりハードだった。畳をひたすら15ミリづつ切っていく。それも包丁でだ。機械で切るのが当たり前の現代に汗だくになり、手も痛い。それでも畳を切…

23年間の幕を降ろした。

23年間続いてきた飲食店が今日、最後の営業日だった。その最後の営業日にひょんなことから来店することになった。 23年という年月が永いのか普通なのか短いのかオレにはわ…

自分で育てた野菜で作る料理

毎日、仕事から帰ると畑に向かう。 家の敷地内に作った12平方メートルほどの小さな畑だ。1畝だったのを2畝に増やした。ほうれん草の種を撒いたが発芽しなかったので、石…

オレの趣味

母親に「荷物を持っていけ」と言われて、実家から数個の段ボールを持った来た。 その中にはオレの趣味が詰まっていた。 「昆虫標本」である。 捕えてきた虫をキレイに標本…

今まで気にしてなかったのに。

最近ガーデニングの勉強を始めたからか、人んちの庭が気になるようになった。 今まで気にしたことなどなかったのに、不思議なものである。仕事で向かったお宅の庭がどうい…

嬉しいことが起こり始める。

体調がめちゃくちゃ悪くなって夕方まで寝込んでいた。だがガッツリ寝ため、ケロッと治ってしまった。庭を歩いてみる。 ジャガイモの葉が少し枯れていた。親戚の人が抜きど…

カラオケが苦手。

歌うことが本当に好きで、いつでも手に取れるところにギターが置いてあるし、運転中だっていつも歌っている。 だ、が、カラオケというものが、オレはかなり苦手である。 …

訓練校最強は?

いま、畳の訓練校に通っている。 畳科の他に、木造建築科、左官科、塗装科、板金科が存在する。これらの科が合同で受ける社会科と体育も月に一回ある。 ふと、思った。 「…

眠れぬ夜の戯言。

なにか、張り詰めていたものがプツンと切れてしまったかのように自堕落である。 酒処に行くのも、何かを書くのも、寝ることさえ億劫だ。情熱を持ち続けるというのはどこか…

全部のウイスキーを呑む日まで

世界には数多くのウイスキーが存在するが、その全てにおいて通暁する人は存在しない。 ウイスキーの起源には諸説存在するが、古代エジプト説やら15世紀末の修道士ジョン・…

雨の日の車内

雨が昔から好きだ。雨が降り始めれば街はそれに支配されて、独特の雰囲気を持つ。めんどくさそうにしている人が大半だが、オレはウキウキルンルンしてしまう方だ。 まず、…

熊本は降り立つ。

研修のため熊本へ降り立つ。 現在午前2時だが、ある居酒屋で熊本の女性と知り合い、おすすめのバーを教えてもらい、2人で呑んでいた。 その相手は子供3人を育て上げた素敵な40代くらいの女性である。PTA副会長もやっていて、人生の先輩として子育てのことや色々なことを教えてくれた。 この辺りの界隈だとどこでも名前が通じるくらいの人らしい。 明日から研修本番である。その研修が終わった後に行く候補のお店を3つほど教えてもらった。 どれも垂涎モノである。 旅には旅人の知り得ない目的があ

痛い日記。

1.痛い話。 仕事で少し硬いものを切るためにカッターを使っていたら、滑って右股関節の下あたりに直撃した。服は切れていなかった(ように見えた)が、激痛が走る。 よく体験談などで、「切られたところが熱くなった」と言うが本当だった。ぶわーっと右足が熱湯をかけられたように熱くなった。 しかし、やらなければいけない仕事があり、激痛を飲んで遂行した。痛くならない呼吸法を身につけている正田くんには簡単なことさ! 休み時間になっても、あまりにも痛いので患部を見ようとしたらパンツに血がベッタ

充実日記

1.朝起き、断捨離を始める。 上京して初めて買ったかなりいいヘッドホン。 もう壊れて耳に当てられないし、そもそも最近はイヤホンジャックを刺す場所がない。いつもこのヘッドホンで音楽を聴いたし、自分の曲も何千と聴いた。何曲も一緒に作ってきたヘッドホンとさようならをした。 2.畑に行くと枝豆の花が咲いていた。 ナスとかトマトみたいにこの花から豆ができるのかな? よくわからないけど、初めてなんだから仕方がない(農業高校で育てたけど全く覚えていない)。 3.図書館に行って本を返

近所のおばあちゃんからネギの苗をもらう。

今日は久々の1日休みだ!一日中、畑仕事ができるぞ!と気合が入っていたので朝から畑にいた。 腰掛けて野菜たちを見てるだけで楽しい。雑草を抜くのにも根源的な喜びを感じるのである。 ジャガイモを掘り起こした畑の石を取っていたら、近所のおばあちゃん(88歳)が声をかけてきた。 彩の増えた畑を喜んでくれたり、畑のことを教えてくれたりするおばあちゃんだ。 「そこに何か植えんのかい?」とジャガイモのところをさした。 「ネギ植えたいんですが、もう苗は売って無いですよねえ」 「売っでねえなあ

疲れ果てて

昨日は訓練校での課題がかなりハードだった。畳をひたすら15ミリづつ切っていく。それも包丁でだ。機械で切るのが当たり前の現代に汗だくになり、手も痛い。それでも畳を切り続けた。 家に着くと、クタクタで風呂に入る気力もないほどだった。 それでもなんとか入ったら、疲れがどっときて何かをやるどころではなくなっていた。 いつもならnoteで文章を書いたり、本を読んだり、絵を描いたりするが、それらをすっ飛ばし、スマホの画面を一回も立ち上げることなく寝てしまった。 だが、「ああ、やっちまった

23年間の幕を降ろした。

23年間続いてきた飲食店が今日、最後の営業日だった。その最後の営業日にひょんなことから来店することになった。 23年という年月が永いのか普通なのか短いのかオレにはわからない。形あるものはいつか無くなるものだと漠然と考えているだけだ。 だが、お客さんからのありがとうやごちそうさまの言葉と拍手に涙している店員の顔を見ると、ただ事では無いなあと思う。様々な思い出も、紆余曲折もあったのだろう。79歳のおばあちゃんは、こんな日を迎えられてやってきてよかったと涙ぐんだ。 オレはこの先

自分で育てた野菜で作る料理

毎日、仕事から帰ると畑に向かう。 家の敷地内に作った12平方メートルほどの小さな畑だ。1畝だったのを2畝に増やした。ほうれん草の種を撒いたが発芽しなかったので、石灰を撒いたりした。 野菜がよく育つ強い土を作るための土壌改良や野菜それぞれの特性や追肥の仕方などを勉強している。 生ゴミ堆肥を作って畑に混ぜたりした。 失敗、失敗、失敗を繰り返して今日とうとう一つの野菜が収穫できた。 ジャガイモがこんなにも収穫できた。 たしか8等分にしたジャガイモを適当に植えただけだったと思う。

オレの趣味

母親に「荷物を持っていけ」と言われて、実家から数個の段ボールを持った来た。 その中にはオレの趣味が詰まっていた。 「昆虫標本」である。 捕えてきた虫をキレイに標本にする。とても楽しい作業だ。 基本的には形を決め、筋肉を固めて固定する。 うまくやると、こういうふうに綺麗に固まる。 これを標本箱に入れれば完成だ。 小学生の自由研究でこれができたのなら、と後悔している。 子供の夏休みに一緒に昆虫標本を作るのが密かな夢だったりする。

今まで気にしてなかったのに。

最近ガーデニングの勉強を始めたからか、人んちの庭が気になるようになった。 今まで気にしたことなどなかったのに、不思議なものである。仕事で向かったお宅の庭がどういうレイアウトでどういうものを植えているのかなど気にして見るようになった。 同時に、会社の造園なんかも気になるようになった。 何かを気にして勉強したりしている期間って、なんかアンテナみたいなものがはっていて、今まで気にならなかったものが気になったりする。 雑草の本を読んだ時驚いたのが全てに名前がついていることだ。どんな

嬉しいことが起こり始める。

体調がめちゃくちゃ悪くなって夕方まで寝込んでいた。だがガッツリ寝ため、ケロッと治ってしまった。庭を歩いてみる。 ジャガイモの葉が少し枯れていた。親戚の人が抜きどきは葉っぱが枯れてからと言っていたのを思い出し、試しに1株抜いてみた。 なんということだ。ジャガイモができているではないか。枯れた土地に試しに植えてみただけなのに。感無量である。 8当分にした「元」から小さいものが2つと、普通のがひとつ採れた。 根っこには小さなアリがとんでもない数いてめっちゃ噛まれた。めっちゃ痛

カラオケが苦手。

歌うことが本当に好きで、いつでも手に取れるところにギターが置いてあるし、運転中だっていつも歌っている。 だ、が、カラオケというものが、オレはかなり苦手である。 まず、歌う曲を選ぶのに時間がかかる。歌いたい曲というもの選ぶものではなく、その時々によって決まるものだという感覚が強いからだ。 なのに、絞り出して歌おうと決めた曲はほぼ入っていない。 あと、人の曲を歌うことに抵抗がある。 カラオケや伝統そのものを否定などもちろんしていない。むしろ素晴らしいものだと思う。 だが、オレに

訓練校最強は?

いま、畳の訓練校に通っている。 畳科の他に、木造建築科、左官科、塗装科、板金科が存在する。これらの科が合同で受ける社会科と体育も月に一回ある。 ふと、思った。 「一番強い科ってどこだろう。」 もし、科ごとに戦うことになったらどこが一番強いのだろう。いわゆる学校の教室ごとに科が分けられており、その教室にあるものだけで戦うのならどの科が優勝するだろう。 塗装科と社会科は弱そうである。ペンキを飛ばしても目潰しくらいにしかならない。 社会科に至っては紙と鉛筆である。どの科にも勝

眠れぬ夜の戯言。

なにか、張り詰めていたものがプツンと切れてしまったかのように自堕落である。 酒処に行くのも、何かを書くのも、寝ることさえ億劫だ。情熱を持ち続けるというのはどこか頭のおかしいものである。 ふと、方丈記のことを思う。あんなこと、考えない方が人は幸せなのかもしれない。いい家に住むことの無駄さだの気苦労だの、そんなに考えなくてもなあ、と思う。大好きではあるのだけれど。 時折「こんな時代」という言葉を聞くが、オレはこの時代に生まれることができた本当に良かったと思う。好きな本は読める

全部のウイスキーを呑む日まで

世界には数多くのウイスキーが存在するが、その全てにおいて通暁する人は存在しない。 ウイスキーの起源には諸説存在するが、古代エジプト説やら15世紀末の修道士ジョン・コーのアクアヴィテやら、それら全てを呑めたのは、もはや神以外には存在しない。 ウイスキーとは、穀物を、蒸留して、樽熟成させたもの、それが定義である。 ならばオレは、最高のウイスキーに出会うことはできない。 なぜならば、それを知るためには全てのウイスキーを呑まなくてはならないからだ。 アイルランドの片田舎の密造酒が

雨の日の車内

雨が昔から好きだ。雨が降り始めれば街はそれに支配されて、独特の雰囲気を持つ。めんどくさそうにしている人が大半だが、オレはウキウキルンルンしてしまう方だ。 まず、雨は音がいい。当たるところによって様々な音がする。多数の風鈴が揺れて様々な音程の可愛らしい音をチロチロと立てるのに似ている。 雨が窓ガラスに当たれば滴る水で景色がぼやける。水中から世界をのぞく魚はこんな視界なのだろうかと想像する。 黒い雲の下にいると何故か安心する。 濡れても面白い。昔から雨に濡れるのが好きで、よく