正田極郎のエッセイ

正田極郎(ごくろう)です。日々の中で感じたことや考えたことを書いています。毎日21時ご…

正田極郎のエッセイ

正田極郎(ごくろう)です。日々の中で感じたことや考えたことを書いています。毎日21時ごろ更新。よろしくお願いします。

記事一覧

眠れぬ夜の戯言。

なにか、張り詰めていたものがプツンと切れてしまったかのように自堕落である。 酒処に行くのも、何かを書くのも、寝ることさえ億劫だ。情熱を持ち続けるというのはどこか…

全部のウイスキーを呑む日まで

世界には数多くのウイスキーが存在するが、その全てにおいて通暁する人は存在しない。 ウイスキーの起源には諸説存在するが、古代エジプト説やら15世紀末の修道士ジョン・…

雨の日の車内

雨が昔から好きだ。雨が降り始めれば街はそれに支配されて、独特の雰囲気を持つ。めんどくさそうにしている人が大半だが、オレはウキウキルンルンしてしまう方だ。 まず、…

人生が変わった本?

だいぶ前に弟から本を借りた。その本がとても面白かったので、読み終えてから「人生が変わった」と伝えた。 しかしこれは嘘である。 嘘をついたのでは無い。「人生が変わ…

嗚呼、素晴らしき休日。

最近、家にいるのが楽しい。 季節的な要因ももちろんあるのだが、家の色々を「いぢくる」のがとても楽しいと感じる。 できれば外出したくない。 今日は仕事が休みだったが…

【今回のジェノサイドについて         】(夢日記)

15854人。今回、怪獣化してしまった僕が殺した人数です。現時点での発表ですが、さらにもっと増えるかもしれません。 始まりは温泉でした。大浴場に並んだパチンコ台がメン…

これからは理系が来る?

「これからは理系が大事だ」と言われた。 文系ではダメだ、理系の人間にならなければこの先はやっていけないということみたいだが、かなり懐疑的である。 理系の人間が何か…

自分が不幸になりたい人。

不幸になりたい人が時折存在する。驚くかもしれないが本当にいるのである。人とは常に幸福を望み、そのために努力をする物だと物心ついた時から思っていたオレにとっては衝…

人を気にして生きよう。

ある、街のための集まりに参加するにあたって、それに参加している人に普通な具合に「集まりには顔出しといたほうがいいよ。結構いない人のことも言ったりするから」と言わ…

人生のバイブル

何か、壁にぶち当たった時、落ち込んだ時、大切なことを思い出す時、読む本が何冊かある。 そういったいわば「バイブル」なるものは誰にでもあるはずだ。 何度も読み返し、…

オレより早く死ぬかもしれない。

ふと、娘が死ぬということを思い出した。 明日も元気でいると漠然と信じているが、明日生きているという保証はどこにもない。生きとし生けるものいずれ死すものなのだ。 な…

ダメだ、木に登りたい。

ある集まりで公園に行った。指導者が来るということで、いつもと少し違う雰囲気だ。 オレは応援で駆けつけたので一歩引いてその様子を眺めていた。 少し長い時間立っていた…

時間がねえ!

約3時間の可処分時間。 時間がない。本当に時間がない。家のことを終わらせやっととれる時間は大体3時間ほど。その中で文章を書き、本を読み、絵を描いている。 まじで時…

甘いものが食べたい。

最近、「人並み」など到底及びもしないだろうが、自分なりに「頭を使う」機会が増えた。 仕事ではなく個人的な趣味なのだが、初めてのことばかりなので楽しく工夫している…

自己紹介文、めっちゃ大事。

最近まで、自己紹介文を【毎日不定休】の一文にしていた。 オレはめっっっちゃ気に入っているのだが、端的に意味不明である。 毎日営業はわかりやすい。休みがないという…

笑いを堪えている文章を書きたい。

ある哲学者が、ある文章に対して「文章が笑っていない」と言った。 その言葉に出会ったのは高校の時だったと思うが、意識してみるとなるほど、文章とは笑うものである。 …

眠れぬ夜の戯言。

なにか、張り詰めていたものがプツンと切れてしまったかのように自堕落である。 酒処に行くのも、何かを書くのも、寝ることさえ億劫だ。情熱を持ち続けるというのはどこか頭のおかしいものである。 ふと、方丈記のことを思う。あんなこと、考えない方が人は幸せなのかもしれない。いい家に住むことの無駄さだの気苦労だの、そんなに考えなくてもなあ、と思う。大好きではあるのだけれど。 時折「こんな時代」という言葉を聞くが、オレはこの時代に生まれることができた本当に良かったと思う。好きな本は読める

全部のウイスキーを呑む日まで

世界には数多くのウイスキーが存在するが、その全てにおいて通暁する人は存在しない。 ウイスキーの起源には諸説存在するが、古代エジプト説やら15世紀末の修道士ジョン・コーのアクアヴィテやら、それら全てを呑めたのは、もはや神以外には存在しない。 ウイスキーとは、穀物を、蒸留して、樽熟成させたもの、それが定義である。 ならばオレは、最高のウイスキーに出会うことはできない。 なぜならば、それを知るためには全てのウイスキーを呑まなくてはならないからだ。 アイルランドの片田舎の密造酒が

雨の日の車内

雨が昔から好きだ。雨が降り始めれば街はそれに支配されて、独特の雰囲気を持つ。めんどくさそうにしている人が大半だが、オレはウキウキルンルンしてしまう方だ。 まず、雨は音がいい。当たるところによって様々な音がする。多数の風鈴が揺れて様々な音程の可愛らしい音をチロチロと立てるのに似ている。 雨が窓ガラスに当たれば滴る水で景色がぼやける。水中から世界をのぞく魚はこんな視界なのだろうかと想像する。 黒い雲の下にいると何故か安心する。 濡れても面白い。昔から雨に濡れるのが好きで、よく

人生が変わった本?

だいぶ前に弟から本を借りた。その本がとても面白かったので、読み終えてから「人生が変わった」と伝えた。 しかしこれは嘘である。 嘘をついたのでは無い。「人生が変わらない本」など存在しなかったのある。どんなにつまらない本でも、つまらないということを知るのだから、その後の人生でその本に再会したときのリアクションは変わるはずだ。ほら、人生変わっちゃってんじゃん。 安易に「人生が変わった」などというべきではなかった。ただただ安直であった。人生は救霊予定説のようなものではなく、無限の

嗚呼、素晴らしき休日。

最近、家にいるのが楽しい。 季節的な要因ももちろんあるのだが、家の色々を「いぢくる」のがとても楽しいと感じる。 できれば外出したくない。 今日は仕事が休みだったが、ぐうたらせず朝起きて畑をいじっていた。 とうとうにっくき「スギナ」の撲滅を宣言した。 毎日抜いては、畑の養分にするために干していた。スギナを親の仇のように引っこ抜きまくった結果、畑からは姿を消したが、敵がいなったらなったで張り合いがない。 そういえば、昨日畑にいたキマワリを娘と飼い始めた。 なかなかカッコいい

【今回のジェノサイドについて         】(夢日記)

15854人。今回、怪獣化してしまった僕が殺した人数です。現時点での発表ですが、さらにもっと増えるかもしれません。 始まりは温泉でした。大浴場に並んだパチンコ台がメンテナンス中であることに腹を立て、ホームセンターへ向かったところ、黒いフードの男3人に襲われ有り金を全てを取られてしまいました。 そのことに妻は本気で怒ってくれました。そしてなんとかして取り返そうと言ってくれました。体育館の上部にかかる渡り廊下で例の男たちと出会い、金を返すように言いました。しかし男たちは拒否しまし

これからは理系が来る?

「これからは理系が大事だ」と言われた。 文系ではダメだ、理系の人間にならなければこの先はやっていけないということみたいだが、かなり懐疑的である。 理系の人間が何かしらを発明し暮らしが豊かになったり便利になったりすることはあるだろうけど、それだけなのだろうか。詩の美しさや謎の発見は文系から来る場合がほとんどではないか。 いやそもそも、文系と理系を分ける理由などあるのだろうか。 知りたいという人間の「業」とも呼べる欲求に、文系も理系も関係ないのではないか。 理系になるため「だけ

自分が不幸になりたい人。

不幸になりたい人が時折存在する。驚くかもしれないが本当にいるのである。人とは常に幸福を望み、そのために努力をする物だと物心ついた時から思っていたオレにとっては衝撃であった。 自身を悪い方へ、悪い方へ持っていく人の心象とはどんな物なのか。 最近になってそれは、人のせいにできるというところにあるのではないかと思うようになった。 自身の幸福の追求には労力が伴う。端的に疲れるのである。 だが、自分を不幸に持っていけばそれは人のせいにできる。それは楽であり疲れないし、自分より不幸な人

人を気にして生きよう。

ある、街のための集まりに参加するにあたって、それに参加している人に普通な具合に「集まりには顔出しといたほうがいいよ。結構いない人のことも言ったりするから」と言われた。 俺は驚いた。そういうこと気にしながら生きているのかと。 人の気持ちは究極的には知ることができない。どれだけ自分が尽くそうが、どれだけホントのことを知ろうとしても、結局本当のことなど絶対にわかりえない。 だからといって人のことを全く考えないわけではないが、自分がどう思われるかと言うことを考えながら生きるのは辛

人生のバイブル

何か、壁にぶち当たった時、落ち込んだ時、大切なことを思い出す時、読む本が何冊かある。 そういったいわば「バイブル」なるものは誰にでもあるはずだ。 何度も読み返し、人生を共に歩んできたその本はさまざまなことを教えてくれる。 オレのバイブルの一つに「モリケンのマンガの描き方教室」がある。 この本は図書館の処分本コーナーで20円で売られていた本だ。 出版は1995年で、今から30年近く前の本だが、今にも通じる素晴らしいことが書いてある。 漫画の基本はもちろんのことだが、前書きの

オレより早く死ぬかもしれない。

ふと、娘が死ぬということを思い出した。 明日も元気でいると漠然と信じているが、明日生きているという保証はどこにもない。生きとし生けるものいずれ死すものなのだ。 なにも暗い話ではない。未来はわからないというだけのことである。それがわかれば「今」をどうするか考えればよい。 仕事帰りで疲れている時に「追いかけっこしよう」というのをちゃんと聞いておけばよかったと後悔したくない。時間など気にせずにたくさん遊んでやればよかったと、もし今日死ぬのなら思うことだろう。 昔は子供がよく死んだ

ダメだ、木に登りたい。

ある集まりで公園に行った。指導者が来るということで、いつもと少し違う雰囲気だ。 オレは応援で駆けつけたので一歩引いてその様子を眺めていた。 少し長い時間立っていたので「あるもの」に肘をかけた。 木だ。 公園の周りをぐるっと囲むように植えられたそれなりに大きい木。指導を受ける様子を見ようとしたが、そこからある感情が頭を支配した。 「木に登りたい」 たまたま肘をかけた木はとても良い形をしていた。最初の一歩目は約1.5メートルほどの高さで、そこから三又になっているので手をかけ

時間がねえ!

約3時間の可処分時間。 時間がない。本当に時間がない。家のことを終わらせやっととれる時間は大体3時間ほど。その中で文章を書き、本を読み、絵を描いている。 まじで時間が足りねぇ。どれか1つに集中すれば良いのだろうけど、どれもやりたいこと、毎日続けたいことなのでしょうがない。 もうここまで来たら寝る時間を削るしかない。 だが、日中は仕事もしているので、そちらへ影響が出るのは良くない。どうしたものか。 漫画やアニメなどで、ある特別な空間の1年は、現実世界の1秒みたいなものがあ

甘いものが食べたい。

最近、「人並み」など到底及びもしないだろうが、自分なりに「頭を使う」機会が増えた。 仕事ではなく個人的な趣味なのだが、初めてのことばかりなので楽しく工夫している。 そんな生活になってからか、無性に甘いものが食べたくなる。 甘いものは頭にキクと聞いたことがある。頭を使うには甘いものを食べるのがいいと。 どっちなんだ・・・? オレはそう疑ってしまう。 単純に甘いものが食べたい「波」のようなものが来ているのか、それとも本当に頭を使っているから甘いものが食べたいのか。 頭が勘違

自己紹介文、めっちゃ大事。

最近まで、自己紹介文を【毎日不定休】の一文にしていた。 オレはめっっっちゃ気に入っているのだが、端的に意味不明である。 毎日営業はわかりやすい。休みがないということである。 だが、「不定休」とはいつ休みになるかわからないのだから、毎日休む可能性を孕んでいる。 だから「毎日不定休」ってありなんじゃね?と考えて、すごく気に入って、紹介文にその一文だけを設定した。 書きたいときにだけ書く、いつ書かないかなんて知らん!という気持ちだった。 だが毎日更新を決めてから4ヶ月、ちゃんと

笑いを堪えている文章を書きたい。

ある哲学者が、ある文章に対して「文章が笑っていない」と言った。 その言葉に出会ったのは高校の時だったと思うが、意識してみるとなるほど、文章とは笑うものである。 端的に笑っている文章は面白い。時間を忘れてグイグイ読んでしまう。文章との一体感を味わえるのである。 オレが目指しているのは「笑いを堪えている文章」だ。 笑いを堪えている人は見ていて面白い。 お笑いのネタ中に相方の挙動に対して不意に笑いを堪えている様はそれだけで釣られて笑ってしまう。 あれがすごく好きだ。 だからオ