正田極郎のエッセイ

正田極郎(ごくろう)と申します。日々の中で感じたことや考えたことを書いています。毎日2…

正田極郎のエッセイ

正田極郎(ごくろう)と申します。日々の中で感じたことや考えたことを書いています。毎日21時ごろ(目標に)更新。よろしくお願いします。

最近の記事

「ご注文はQRコードからお願いします」

居酒屋で、「ご注文はQRコードからお願いします」と言われた。 そう言われる度に腹を立てるのだけれどそれはオレが子供だからだろうか。 そう言われるたびにいつも思うのが、なんでオレがスマホ持ってるって思ってんだよ、ということである。スマホがなかったらどうなんだろう。充電が切れていたときもである。 第一、家で充電してきたものを使って注文させるってどういう神経してんだよ。目の前にいるのに、その人に「ビールください」というのでなく、スマホでわざわざ注文することの手間の方が面倒だ、とか

    • ハロウィン

      こういう、サイコキラータイプのキャラクターって、いるし憧れるよね。

      • むかつくアイツをグチャグチャに殺すイメージが頭を支配するような日々が懐かしながら訪れた。 それがいい事だとは思わないが、しょうがない事だとは思う。 そんな心持ちをひとまず「必要悪」という言葉で片付けてみるものの、深い納得は得られず、依然、頭は支配されっぱなしである。 この感覚にうまく折り合いをつけられるのが「大人」というものであり、折り合いをつけられないオレは「子供」なのだと試しに自分につきつけてみるが、「それはそれでいいじゃねぇか」という返答が返ってくる。 まあ、たしか

        • 100歳になっても悩みは消えない

          朝。 出発しようと車の鍵を回してもエンジンが始動しない。 キュキュキュ、キュ、キュ、、キュ、、、、、キュ と弱々しく人生の儚さを嘆いているかのようだった。 とりあえず保険屋に電話をしたら、ロードサービスが来ることになった。 1時間後、ロードサービスがきて、赤と黒のぶっとい線をバッテリーに繋ぎ、鍵を回すとエンジンが始動した。そのままイエローハットに向かった。 「バッテリーがダメですね〜」 バッテリーを変えてもらうことになり、待合室のようなところで座って待つことにした。 その

        「ご注文はQRコードからお願いします」

          変なものを作っている。

          夜に一人シコシコ変なものを作っている。 あああああああ楽しいいいいい!

          変なものを作っている。

          ご近所さんに「生肉」をもらうということ

          「あんだ、これ食いィ」 近所のおばあちゃんがラップにくるまった生肉をズアっとオレに手渡してきた。 「生肉!?」と一瞬思ったが、「ありがとうございます!」と絞り出した。 お菓子や調理済みのもの、野菜ならもらったことがあるが、生肉ははじめてである。 これ、どうしよう。 とりあえず煮込むことにした。 たこ糸で縛り、自家製ネギの青いところと生姜を入れた。うまいチャーシューになればいいのだが。 何事も挑戦である。

          ご近所さんに「生肉」をもらうということ

          そういう人なのだ

          (もう少し、普通に言えばいいのに・・・) 仕事中にそう思ったりしても、仕事から離れて話してみると、案外いい人だなあと思うことがある。 そして気が楽になったと思えばまた少し、思うことがあったりする。その繰り返しだ。 「その人はそういう人なのだ」 こんなふうに割り切ることができれば、かなり楽になる。現場から離れれば思うことはできるが、常にそう受け入れられるほどオレは賢くも強くもない。 そういう人なのだ。そう思えるというのは愛なのだろう。愛ということは、その人の問題ではなく、自

          そういう人なのだ

          「畑」という表現

          平日の火曜日、振替休日で休みだったので畑作業をしていた。 いつもならいない時間の庭先で山積みになった雑草を畝間に敷き詰めていたら、おばあさんが自転車で横付けしてきた。キキーッ!という甲高いブレーキ音もあいまって、ドリフトをキメたかのようだった。 「この葉っぱはなんていうんですか?」 緑肥兼土壌改良のためのソルゴーである。ひとしきり説明をし、立ち去ろうとしたとき、 「いつも、この畑見てます。楽しみにしているんですよ」と言い、「ソルゴー、ソルゴー、ソルゴー」と呪文のように呟きな

          「畑」という表現

          「今日は雨が降るので」

          「今日は雨が降るので、午前中納品です。」 そんなん聞くたびに、その人は未来から来たのかと思ってしまう。 究極的に未来のことはわかりっこない。ということもあるけれど、最近気になっているのは、今日の天気を知るために、空ではなくスマホを見る行為である。 「空見りゃいいじゃん」 そういうと「???」と言った具合に見られてしまう。 オレはおかしなことを言っているのだろうか。 例えば、目の前いる人について、その人のことを知ろうとその人のSNSを調べる、というくらい変なことのように思える

          「今日は雨が降るので」

          スパゲッティの日に

          職業訓練校から帰ってくると、妻はいなかった。実家に帰ってしまったのだ。 雨で靴の中はグチョグチョで、靴下を脱ぐと足の指はふやけていた。その日は疲れ過ぎてたのでそのまま寝てしまった。 「死ぬほど、スパゲッティを作るぞ」 翌朝、オレの心はなぜか燃えていた。まず、開店と同時に買い出しに行き、必要な材料や使うかもしれない材料を買い込み、家で料理(スパゲッティ)を始めた。 フライパンなみなみに湯を沸かし、塩を入れ、そこから7、8回ほどスパゲッティを作った。 ローマ風カルボナーラ ペ

          スパゲッティの日に

          エッセイの書き方

          最近、「妖怪ウォッチ」に絶賛ハマり中で、昼夜問わずやっている。ストーリーをクリアし、隠しダンジョンやら妖怪集めやらをやっている。 「あれ、文章ってどう書くんだっけ?」 noteそっちのけでゲームに興じていたため、最近文章を書いていなかった。久々に書こうと筆をもつと全く書けない。 書きたいことはあるんだけど、どう書いていいか忘れてしまった。 これはまずいかもしれない。 スポーツなんかでよくいう、「1日サボったら取り戻すのに3日はかかる」がこれか! 頭は覚えているが、体が忘れ

          葉っぱのフレディ(山椒)

          最近もらった山椒が葉っぱのフレディ状態だった。 4匹ほどのキアゲハの幼虫にほぼ全ての葉が食べられている状態だった。だからもらった。 残り一枚、という言葉に人が反応してしまうのはきっと寂しからだろう。 みんな一人は嫌なのだ。 根っこもぎゅうぎゅうに詰まっている。 直植えにしてあげよう。もうフレディで悲しまないために。 ちなみに山椒の葉を食べた幼虫のクサイと評判の触角(あのニュルンって出るオレンジのやつ)は甘くていい匂いがした。

          葉っぱのフレディ(山椒)

          妖怪ウォッチ

          最近はもう、空いている時間といえば、畑か妖怪ウォッチだもんで、携帯はおろか酒すらも飲まなくなってしまった。 妖怪ウォッチがどんなゲームかといえば、ほぼポケモンである。 妖怪を仲間にして、戦わせて、レベル上げて、進化もする。 バトルは妖怪が勝手に戦ってくれるので、これと言った入力は必殺技くらいだ。街の困っている人に声をかけて、クエスト(おつかい)をこなし、経験値とアイテムをもらう。そんなことをかれこれ22時間はやっている。ストーリーはあまり進めず、寄り道ばかりしている。おかげ

          今更、「妖怪ウォッチ」にハマる。

          ひゃくれつ肉球! で、お馴染みの「妖怪ウォッチ」に今更ながらハマってしまった。 11年前、発売すると知ったオレは、それはそれは楽しみにしていたのだが、なんやかんやあって買えなかった。発売前から「これは絶対に面白いし、流行る」と確信していたが、蓋を開けてみたら想像を遥かに超える流行りようだった。社会現象となった。 なんでも妖怪のせいにしてしまう子供に手を焼く親のインタビューなどを見た記憶がある。 あれから11年。 水木しげるの妖怪から興味を持ち、アニメ妖怪ウォッチにハマった

          今更、「妖怪ウォッチ」にハマる。

          バーごっこ

          娘ふたりが、なかなかに体調を崩したもんだから色々と大変だったが、風邪特有の駄々こねによって、すんとした、1人の時間ができた。 「こんなときは、呑もう」 シングルモルトのために作ったバーカウンターは、使い時を逃し、妻の物置へと化していた。まずはそれを片付け、中古屋で4000円もした昭和レトロ漂う電気スタンドを間接照明にし、ビル・エヴァンスのジャズを流して、リーデルのヴェノムグラスに、スプリングバンクの15年を注いだ。 「ああ、、」 モルトの香水はダテではなかった。

          怒りの徘徊

          オレは今、怒りで満ちている。 街を歩く。 新築の現場では、夜の8:30だと言うのにせっせこせっせこと働いている人がいる。オレは怒りに満ちている。 街を歩く。 無性に誰かと飲みたい気分だ。 街を歩く。 雨が降っている。 我が家に一本だけある傘をさしている。 オレは怒りに満ちている。 街を歩く。 鈴虫やいろんな直翅目が綺麗な音色を奏でている。 オレは怒りに満ちている。 街を歩く。 悲しい歌を口ずさみたい夜。 オレは怒りに満ちている。 街を歩く、街を歩く。