これからの生き方|一つの場所に全てを求めないから違いを受け入れられる
1987年生まれの著者によれば、本書は
「同世代に向けた本」
ということですが・・・でも、僕と同じ40代の人たちも絶対に読んだ方が良いと思います!
僕自身はキャリアに対して次のような【悩み】を持っています。
同じような悩みを持っている人は多いんじゃないでしょうか?
「人生100年」とか「70歳定年制」という言葉を聞いて
「あれ?当初の予定より人生が伸びたぞ?さて、どう生きていこう?」
という悩み
先輩たちは「人生を逃げ切る」ことに意識が向いている。
だから、キャリアを考える上ではメンターとしてちょっとモノ足りないな、
という悩み
後輩たちは、彼ら自身の人生を満喫している様子がキラキラまぶしすぎる。
それに彼らの世代って、フリーランスって働き方も当たり前。
だから、なんかキャリアの相談はしにくいな、
という悩み
実際は、年齢関係なく、1つでも僕と同じような悩みを持っている人はこの本を読んだ方が良いと思います!というのが本音です。
■一つの場所に全てを求めない、ということの大切さ
この本を読んでの「1番の気づき」というか、役に立ったと感じた部分は「分散して満たす」という考え方です。
これまでの僕は、仕事内容とか人間関係、給与など、仕事に対して100%満足することを職場に求めていました。
でも、「一つの場所で全てを無理に求めようとしないこと」が大切ってことを学びました。
例えば、「本業で満たされない価値観を副業で満たす」という方法もその一つ。
ちなみに、著者はラジオで
「職場」と「家庭」そして「3rdプレイス」のそれぞれに分散して満たす
ということも話されていました。(ラジオのリンクは下に貼っておきます)
どっちにしても、こんな考え、僕ら世代では思いつかないですよね。
柔軟な考えを持った世代だからこその発想と思います。
■「これからの生き方」は若い人から学ぶべき
もしかすると、これを読んでいる人の中には
『40を超えたおっさんが若者から「生き方」を学ぶとかダセー』
なんて思う人もいるのかしら???
でも、「これからの生き方」こそ、若い人から学べることがたくさんあると思うんです。
「人生論」みたいな本は世の中にたくさんあります。
でも、その多くは、まあまあ歳をとった人生の先輩方が、ご自身の過去を振り返って書かれた本です。
言い換えると、それって「過去の生き方」。
「過去」だから意味がない、とかそんなことは思わないですよ。
過去から学ぶ教訓もたくさんあるし、僕自身はそんな本もたくさん読んで勉強しています。
でも「"これから"の生き方」を考えるヒントは、いまを一生懸命に生きている世代からの方がたくさん学べるはず。
さらに、僕らより若い世代のほうが勢いがあるし、僕らの歩く速度を加速してくれる、って感じるんです。
さっき書いた「3rdプレイス」なんて考えも、まさにそれ。
早速、「3rdプレイス」として「コミュニティ」を見つけて参加した僕の人生は、著者の北野唯我さんによって加速されたって言えるはずです。
それにこの本、他にも学ぶことがいっぱいあるんですよ!
■「感性とは、違いに気づく力」
すごく分かりやすく言い表していると思いませんか?
周りにこんなことを言う人います!?僕の周りにはいません。。。
ちなみに、3rdプレイスって、著者が言う『「感性」を磨く』場所としても最適なのかな?と思いました。
副業でもコミュニティでも、普段の職場とか家庭で接するのとは違う人たちと接触することなりますよね。
きっと、世代とか価値観も違う人たちでしょう。
そういう人たちとの「違いを理解する」ことでも感性が磨けるのだと思います。
■部下やチームメンバにも読ませたい本
自分自身の学びになる本であることは間違いないです。
さらに、僕にとっては「自分のチームメンバ全員に読ませたい」と思った初めての本です。
◆◆◆
この本の前半は漫画で書かれています。
そこでは、それぞれ違うキャラクターの9人の人生の一部を切り取って
「みんな価値観は違う」
「お互い知らない側面を持っている」
ということを分かりやすく説明しています。
この中で、
あなたの意見がどれほど正しくても、立場によっては「そうは言ってもなぁ」ということがある。それに気づかないと今後のキャリアは厳しくなる。でも、相手の立場に立たないと気づけない。
ということを教えられます。
とはいえ、「相手の立場に立つ」なんてこと、なかなかできないですよね?
この本が素晴らしいのは、9人の人生を漫画を通して疑似体験できるってことです。
要するに、相手の立場に立って『「そうは言ってもなぁ」ということがある』ってことに、" 簡単に " 気づかせてもらえるのです。
前半を漫画にした理由って、これを狙ったのかな?なんてことを考えさせられました。
■まとめ
繰り返しになりますが、この本を読むと、若い人はもちろん40代でも「これからの生き方」を考えるヒントを学べます。
そして、これからの生き方として、
分散して満たす
感性を磨く
自分の価値観やスキルなどを定期的に棚卸しする
ことが必要と教えてくれます。
著者は、若くして人生を達観したり、過去の栄光にすがっている人を見るのが辛いそうです。
そんな人間にならないよう、この本を読んで「これからの生き方」をしっかり考える人が増えたら良いなと思います。
僕はこの本を読んだいま「定年まで残り30年」さらに「寿命を全うするまで残り60年もある」ということにワクワクし始めました。
さあ、これからどんな生き方をしようかな。
追伸:
この書評を読んで、ちょっとでも「面白そうだな」と思った方はぜひ実際に手にとって読んでください。
思わず涙する、って場面もありますよ!
ちなみに、文中に書いたラジオはこちらです。
https://voicy.jp/channel/740/93797
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