モンク

日本酒を偏愛する通訳案内士。 SAKE DIPLOMAを取得し、外国人に日本酒をプレゼ…

モンク

日本酒を偏愛する通訳案内士。 SAKE DIPLOMAを取得し、外国人に日本酒をプレゼン。noteでは、日本酒、ビール、音楽、ギター、英語について書きます。noteで人と繋がることを楽しみにしています。

最近の記事

凄いぞ、土木偉人かるた。

最近親しくしていただいた方から「土木偉人かるた」をいただいた。日本の土木技術に貢献してきた48人を選出した教育ツールである。範囲は多岐にわたる。空海、織田信長から後藤新平、廣井勇といった日本の先駆者から、ベルヌーイ、テルツアッギー、ハワードといった外国人技術者まで、幅広い偉人たちをピックアップし、「かるた」とした。 さすがに48人の選出となると、土木の世界に長居する僕でも、初めて名を聞く偉人が結構いる。例えば、琵琶湖疎水を作った田辺朔郎、歌舞伎町の命名者の石川栄耀は、正直初

    • なぜ僕はドトールを選んでしまうのだろうか。

      ドトールの凄い所は、珈琲よりも喫煙ブースからのタバコの匂いを完全カットしているところだと思う。ずっと不思議だったが、からくりがわかった。ブースのドアが開いた瞬間、天井から大量のエアが噴出する。謂わば入口で空気の壁を作り、煙を外部に漏れなくする仕組み。 ジャーマンドックのソーセージは湯煎が基本。しかし羽田空港第一ターミナル地下のドトールは鉄板で焼いたソーセージをを入れてくれる数少ない直営店。ここは行かねば。 ミラノサンドはメニュー開発では、3人の料理人が逃げ出した。創業者の

      • 焼肉トラジの「焼肉大学」

        かの焼肉トラジには、「焼肉大学」という社員教育カリキュラムが存在する。そこで焼肉の歴史、材料、酒、調味料等を体系的に学ぶことができる。そのテキストを要約したのが本書。 殺生のできない仏教国家の朝鮮が北から蒙古民族に侵略されたことによって、焼肉という食文化が根付いたという。冒頭の数ページから、あまりにも面白くて止まらなくなった。 ロースとカルビ、ユッケといった基本食材のルーツやおいしく食べる方法はもとより、発酵キムチと浅漬けキムチの違いから産まれた日韓貿易摩擦、牛の4つの反

        • ケルン大聖堂という規格外の世界遺産。

          ケルン大聖堂。初めて見たが、想像以上のスケールだ。4世紀に初代が建築され、戦争の混乱を経て、現在は3代目だという。しかし・・・これほどの大きな建造物を建てたことに驚く。全貌を眺めようとすると、首がバキバキ痛くなる。写真を撮ろうにも、大きすぎて1枚に収めることができない。 そして細部を見ると、聖母像やステンドグラスが非常に精巧にデザインされていて、この上なく美しい。中に入ったが、来場者の誰もが口をつむぐかのような、その荘厳な空気に圧倒される。 キリスト教の素地がないため、重

        凄いぞ、土木偉人かるた。

          日本人よ、Linkedinをやってみようよ。

          Linkedinにハマっている。FBとは異なり、ビジネスに完全特化したSNSなのだけど、とても面白い。登録は実名で、会社名、自分のビジネスキャリア、スキルを記載し、世界のあらゆるジャンルの人達と交流を深めていく。もちろん、リクルート的色彩も強く、海外の学生達はLinkedinに登録して、企業とのマッチングを求める作法が、世界基準となっている。 僕が絡む土木や建築、環境と言った分野において個々のコミュニティが存在し、そこに登録すると、世界中の専門家の知見や新しい技術、潮流なん

          日本人よ、Linkedinをやってみようよ。

          日本のお菓子こそが日本の誇る技術を体現している。

          来週のドイツ視察に先立って、訪問先への日本土産を買い揃えた。当初同伴する部下から、「マルセイバターサンドか白い恋人でも〜」という提案はあったが、即却下w そんなデフォルトをドイツに持ち込んでも、何も面白くない。あらありがとう、で終わるのが関の山だ。仕事も大事だが、日本文化をアピールするのも重要なタスクでもある。 身近に日本の誇る技術を体現するものがあるではないか。そう、日本のお菓子である。前述のようなザ日本土産といったものではない。チープなスナック菓子。ここに日本の真髄が

          日本のお菓子こそが日本の誇る技術を体現している。

          TIME誌によるTaylorSwift解釈。

          今年のPerson of The Year はテイラー・スウィフト。やったね。で読んでみた。圧巻・濃密の13ページだ。テイラーの存在は、もはや音楽の枠組みを飛び越え、1つのアイコンとなっている。TIMEは、彼女はもはや、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、ジョニ・ミッチェルといったレベルの音楽家と同等の存在感だ!と賞賛する。 海外の大学では、テイラーを社会現象と捉え、文学のみならず、経済学、社会学といった学術研究の対象としている。そこに名門ハーバード大学が含まれることか

          TIME誌によるTaylorSwift解釈。

          ススキノには、山わさびをこれでもか、と食べさせてくれる名店がある。

          「サーモンと山わさびの店ジョニー」 名前が奇天烈で素晴らしい。店名の如く、鮭と山わさびをこれでもか!と食べさせてくれる料理屋さん。ススキノの風俗街ライラック通を毅然と突き抜けて到着。店の前の看板「ジョニる?」がキャッチー。わかりにくい裏通りにあるのだけど、裏通に名店有りである。 何はともあれ、この料理の写真を見てほしい。鮭の生・炙り・漬けに大量の山わさびが降りかかっている。度肝を抜かれ思わず声が出た。鮭が旨いことこの上ない。そして、極上の山わさびとのペアリング。パンチが効

          ススキノには、山わさびをこれでもか、と食べさせてくれる名店がある。

          綾瀬のディープなモツ焼き店「大松」が美味しかったという話。

          東京、綾瀬の「大松」。ずっと来たかった下町酒場。18時前に到着したというのに、もはや行列。立ち並ぶお客さんのほとんどが地元の方達。ジャージ率が約30%という、まさしく地元民のための憩いの場。若いヤンキーな女の子は、彼氏とおそろいのグレースウェットである。リラックス加減にも程がある。 この店を知ったのは数年前。BS「居酒屋放浪記」にて。吉田類氏がモツ焼きと焼酎ハイボールを楽しんでいた光景が妙に印象的だった。ここは必ず行くべしと思い、この大松に訪れるべく、綾瀬に安宿を取り、地元

          綾瀬のディープなモツ焼き店「大松」が美味しかったという話。

          トラベルギターの楽しみは、やはり旅先にある。

          仕事で出張に行く時がある。その際僕は体のサイズに少し不似合いなリュックを背負う。その大きなリュックを見つめ、随行してくれる方々から「大変な荷物ですね~お持ちしますよ。」と言われる。絶対持たせない。持たせるわけにはいかない。 もう心が痛むのである。何しろ仕事道具がほとんど入っていない。8割はギターとアンプとタブレットと本。仕事をしているのか本を読んでるのかギターを弾いてるのか、正直よくわからなくなるw で、このギターは楽々、僕のリュックに入る。そのために買ったんだもの。ブロ

          トラベルギターの楽しみは、やはり旅先にある。

          悪魔のビールを飲もうじゃないか。

          デュベルというベルギービール。 訳すと「悪魔のビール」 この長期熟成の上面発酵ビールにはまって数年が経つ。果実を彷彿させる香り。しかし飲むと一転、香りとは全く別の顔を覗かせる。ここで、ご注意。日本の量産ビールのように楽しんではいけない。ごくごく流し込まず、舌と喉をゆ~っくり通過させる。賛否はあるだろうが、上面発酵愛好者にはマストに近い作法だ。それにより、この麦酒特有の芳醇で複雑な味を堪能できる。 そして最後の1㎝を残す。ここで飲み手は悩む。デュベルが用意した踏み絵である。

          悪魔のビールを飲もうじゃないか。

          50年ぶりのキュビズム展は、素晴らしいの一言。

          国立西洋美術館の「キュビズム展」。 キュビズムって言葉、馴染みが薄いかもしれないが、例えば、ピカソのヘンテコな絵がある。目がおでこの位置にあったり、鼻が変な方向を向いていたり。簡単に言うと、あれがキュビズム。堅苦しく説明すると、人物や静物の形を幾何学的な形体に見立て、いったん解体する。そして解体したピースを画面上で再構成する。そうなると様々な視点からの画像が二次元で復元された絵画が完成する。 10年ほど前に西洋絵画を好きになった。きっかけは、ピカソの「アビニョンの娘たち」を

          50年ぶりのキュビズム展は、素晴らしいの一言。

          タイムズスクエアを劇的に変えた1人の女性。

          ニューヨークのタイムズスクエア。 カフェに人があふれ、その横を自転車が快適に走る。 悪名高い交通空間が、こんなに変わった。 人と車が混在するカオスから、洗練された歩行者天国へ。驚くことにお金はほとんどかかっていない。道路に色を塗ったり、車道の一部を歩道に変えたり。まずは、それを1ヶ月だけやってみた。うまくいった。ならそのままで行こう。 手がけたのは、市の交通局長ジャネット・サディクカーン。数年前TEDの素晴らしいプレゼンを見て、ずっと気になっていた。 スカウトしたのは、

          タイムズスクエアを劇的に変えた1人の女性。

          浅草で名酒場を放浪してみた。

          浅草で居酒屋放浪。 まずは赤垣。老舗も老舗。その歴史は100年を超える。ここはなんと言っても魚介。マストのシメサバ&マグロのブツを肴に、女将さんの生誕地、秋田の高清水を飲む。雰囲気も料理も最高。吉田類が愛する理由がよくわかった。 二軒目、浅草サンボア。当然飲むのはハイボール。氷が入っていない。酒瓶自体を冷やす。冷凍技術がなかった名残だと言う。材料はただの角ハイである。しかしだよ、これがメチャ美味いのだ。ハイボールが苦手な後輩が、あまりの美味さに言葉を失っていた。音楽無し、

          浅草で名酒場を放浪してみた。

          礼文島、ホッケのちゃんちゃん焼きを食べずに死ねるか。

          北海道の方に浮かぶ美しい島。礼文島。 ここでしか食べられない一品がある。 ホッケのちゃんちゃん焼き。シャケのそれは有名かもしれないけどね。多分ここでしか食べれない超レアなローカルフード。 自分で炭火で生から焼いて食べる。最後は皮を焼いて煎餅にして食べる。二枚目の写真はその途中。本当にパリパリの煎餅になる、驚愕。だから骨も皮もすべて胃袋に。 旨いなんてもんじゃない。これを知らず死ねるか!という代物。ちゃんちゃん焼きと言えば、鮭。そう思ってきたけど、翻します。断然ホッケである

          礼文島、ホッケのちゃんちゃん焼きを食べずに死ねるか。

          カフェで食べるようなお洒落なカレーを作りたい。

          カフェで食べるカレーみたいな奴を作りたい。 こくまろとかバーモントの家庭感満載な奴ではなく、「あら洒落てるじゃない」「食後にエスプレッソだわ」と思わず口に出てしまう奴。そして、何か手間がかかってる風に見えて実は超簡単で失敗のないカレー。見た目で人に見栄を張れるカレー。 カレー粉とホールトマト。鳥モモ肉と玉ねぎ。チューブニンニクと固形コンソメ。これでできちゃう。水を使わない。玉ねぎも頑張って飴色にしなくてもオッケー。そして2食分ボリュームなので、単身にありがちな毎日カレー地獄

          カフェで食べるようなお洒落なカレーを作りたい。