見出し画像

タイムズスクエアを劇的に変えた1人の女性。

ニューヨークのタイムズスクエア。
カフェに人があふれ、その横を自転車が快適に走る。

悪名高い交通空間が、こんなに変わった。
人と車が混在するカオスから、洗練された歩行者天国へ。驚くことにお金はほとんどかかっていない。道路に色を塗ったり、車道の一部を歩道に変えたり。まずは、それを1ヶ月だけやってみた。うまくいった。ならそのままで行こう。

手がけたのは、市の交通局長ジャネット・サディクカーン。数年前TEDの素晴らしいプレゼンを見て、ずっと気になっていた。

スカウトしたのは、ブルームバーグ前NY市長。コンサルタント副社長から交通局長への華麗な転身。日本じゃ考えられない人事異動である。しかし赴任7年で、NYの交通事情を劇的に変貌させた。

市長は基本的に「人間」を信じないと、彼女は言う。その代わりに「データ」と「お金」を信じる。これは冷酷という意味ではなく、より客観的な判断を下すというブルームバーグ、そしてユダヤ人独特の政治信条。

彼女は、将来交通を徹底的に解析して市長を説得。いつでも撤去できる仮設材を用いたことで、市民も納得。

日本のリアル書店には売っていない。アマゾンで注文したら輸入便で何と3週間(笑)300Pを超える洋書なので読むのに半年はかかるのではないか(笑)

と思って読み始めたら、猛烈に面白い。
殺人的な道路をざくざくとリストラしていくプロセスが、何とも男前で一種のドキュメンタリーとして十分読める良書。

Less honking and more honky-tonking.
Those who fight for streets are superheroes!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?