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TIME誌によるTaylorSwift解釈。

今年のPerson of The Year はテイラー・スウィフト。やったね。で読んでみた。圧巻・濃密の13ページだ。テイラーの存在は、もはや音楽の枠組みを飛び越え、1つのアイコンとなっている。TIMEは、彼女はもはや、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、ジョニ・ミッチェルといったレベルの音楽家と同等の存在感だ!と賞賛する。

海外の大学では、テイラーを社会現象と捉え、文学のみならず、経済学、社会学といった学術研究の対象としている。そこに名門ハーバード大学が含まれることからも、その影響力がうかがえる。後述するが、彼女の経済効果というのは、なかなか面白い題材だと思う。

Swiftiesという熱烈ファンの中には、仕事をやめ、彼女のワールドツアーを追っかける者もいる。少しでもいい席をゲットしようと、数ヶ月前から会場付近にテントを張るファンもいる。1960年代のビートルズの熱狂に近い現象なのかもしれない。

彼女のライブの際のファン一人当たりの消費金額は1300ドルという。とにかく関連グッズを買いまくるという。仮に世界規模アリーナの収容人員を5万人とした場合、その1ライブ当たりの消費額は6500万ドルとなる。日本円で9億円を超える。

コンサート開催地にそのような巨大な金額が落ちるとなると、凄まじい経済効果だ。かの連邦準備銀行も、彼女が世界に及ぼす経済効果の大きさを認めている。タイ、ハンガリー、チリが国を挙げて、彼女の世界ツアーを要望しているのも、うなずける話であろう。

彼女のライブは約3時間で、40曲以上歌う。衣装は16回変えるという。その舞台装置も豪華この上ない。彼女はライブの半年前からトレーニングを行う。ウェイトも勿論だが、ライブを想定して、トレッドミルで数時間走りながら、休みなく歌い続ける練習を続ける。

ダンスは、ラ・ラ・ランドを手がけたマンディ・ムーアと3ヶ月徹底的にレッスンを行う。勿論お酒など飲まない、彼女曰く、「I don’t want to know that world.」。 極めてストイックな日々だ。そして彼女は、ライブを「人間としてのアイデンティティの一部」だと断言する。格好良すぎるではないか。

彼女のルーツはナッシュビル由来のカントリーだが、「1989」というポップアルバムで、劇的なフルモデルチェンジを遂げた。過去の作品と比較しても、別人?と思わせるほどの変貌だ。この中に「shake it off」という超有名曲があるのだが、僕は毎朝この曲を聞いて起きる。何度聞いても飽きの来ない、不思議な名曲だ。意味は「気にすんな!水に流しちまえ!」といったもので、ポジティブな気持ちになれる。

CNNでは、何故テイラーがPerson of The Yearなのだ!という意見もあろうが、彼女の今年の活躍を見ると、むしろ彼女しかいないのではないか。サム・アルトマン、メッシといった候補者もいるけど、ウクライナ・イスラエルといった暗い世相の中、光を当ててくれる彼女の音楽は、苦しむ人々には一筋の光となったのだ。

CNNで報道していたが、彼女のライブの最中にプロポーズをする多くの恋人達がいる。まさに彼女のライブは、幸せの象徴そのものだ。では皆様、来年もshake it offして楽しく生きようぜ!でも、来年2月の日本公演、チケット取れなかったんだよな~。誰かくれないかな~w

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