見出し画像

受験期をともにした3曲

私は中学受験、高校受験、大学受験と人生で3回の受験を経験してきた。それぞれの受験期において、音楽は私の心の支えであった。

気分が乗らないときには音楽を聴きながら勉強したりもしたし、学校・塾・予備校の行き帰りに聴いて励まされてきた曲は今でもその頃を思い出すほど、私の受験期と音楽は密接に結びついている。

そこで、#スキな3曲を熱く語る、今回は受験期をともにした3曲を紹介しようと思う。また、最後には3曲に絞りきれず溢れてきた曲たちも含め、まとめたプレイリストを掲載した。受験に関係ありそうな(応援ソング的な)曲も、なさそうな曲も、思い出の1ページだ。よかったら私の受験期を覗いていってほしい。


1曲め:足音〜Be Strong /Mr.Children

私が受験期に聴いていた曲たちの大体は、その時々に自分がハマっていた曲でプレイリストが作られていたりするのだが、受験期になるとどうしても聴きたくなるアーティストがいた。

それがMr.Childrenこと、ミスチルだ。

なぜかはわからない。
だけどなぜかいつも受験のたびにミスチルに戻ってきた。

高校受験終了と同時くらいに25周年ライブが始まり、ぜひ行きたい!と全てのチャンスをものにしようと申し込みまくったが、父と揃って全ハズレした。しかしその後、大学受験の時には、高2の時に父と『重力と呼吸』のライブに行けた想い出があったこともあり、『重力と呼吸』の曲たちが受験期プレイリストの仲間入りを果たしたりもした。

そんなミスチルの曲の中では、受験時に受験と関係なさそうなのに美しい旋律に心奪われて、いきなり『花の匂い』『and I love you』などを好き好んで聴いたりもした。


しかし、1番心救われたのはこの曲、『足音』で間違いないだろう。

この曲とは『信長協奏曲』の主題歌として出会ったけれど、最高の応援ソングだと思う。

まず、旋律的にはシ♭。
明るさがうかがえる音構成だ。
テンポも速すぎることも遅すぎることもなく、ギターの音がよく映える1曲だ。

夢見てた未来は それほど離れちゃいない
また一歩 次の一歩 足音を踏み鳴らせ!
時には灯りのない 寂しい夜が来たって 
この足音を聞いてる 誰かがきっといる
どんな人にだって心折れそうな日はある
「もうダメだ」って思えてきても大丈夫
もっと強くなっていける


この曲の1番の魅力はやはり、歌詞だろう。
上記の歌詞を見てほしい。なんて素晴らしい言葉たちだ。

まさに受験生の私にとって、”夢見てる未来”は”第1志望校に現役で合格している未来”だった。結局、大学受験時代には第1志望に受かることはなかったけれど、腐らずに”心理学を学ぶ”という目標に切り替えて今の大学に現役で入学できたのは、きっとこの曲が”夢見てた未来はそれほど離れちゃいない”と励ましてくれたおかげだ。

ちなみに第1志望に入学できた高校受験時代にもこの曲を聴きながら夜中に勉強していたし、『終わりなき旅』『名もなき詩』『GIFT』などと合わせて聴いていた。その高校では高校受験の塾も一緒で、その後ミスチル繋がりで仲良くなった友達もいた。

私にとってまさにお守りのような曲だ。




2曲め:異端なスター /Official髭男dism

この曲は主に大学受験だ。

やってもやっても(主に数学の)成績が上がらなくて模試返却のたびに絶望に浸っていた時にこの曲で励まされた。

旋律的には、黒鍵フル使用で少し(当時の私と一緒で)腐っていそうな、落ち込んでいるような、少し暗めの雰囲気がする。

歌詞もこの世のコンプレックスを詰め込んだかのような歌詞で、まさに”絶望”な曲なのだけれど、だからこそ、

”みんな悩んでるんだから、大丈夫。”
”あなたはあなたのままでいいんだ”

と言われているかのようで、それに励まされたから私は(中には成績が上がらずに嫌になって、センター直前の11月に、1週間ちょっと塾にも来ず勉強もやっていなかったという子もいた中で)腐っても投げ出さずに最後まで走り切ることができたのだと思う。

ヒゲダンもこの曲も今でも相変わらず大好きだ。
他にもヒゲダンについて語った記事があるので、よかったら。


3曲め:タッタ /ゆず

こちらは、高2の時に親友と1回、母と1回、ゆずの『BIG YELL』ライブツアーに参加したのがきっかけとなった1曲。

アルバムを購入して予習して、初めて家族とではなく、友達とライブに行った、大切な思い出だ。
”受験終わったらまたゆずのライブ一緒に行こう”と約束して、お揃いの(ライブグッズの)タオルを買った。また、タオルの柄が変わるから、とライブの1ヶ月後にもグッズ参戦し、タオルを買った思い出がある。結局、このご時世で受験後の約束は果たせていないけれど、また絶対行きたい。

ライブ自体も良曲ばかりでライブ演出も豪華ですごく楽しかったし、このアルバムもゆずの最骨頂ではないか?というくらい、良曲揃いのアルバムだ。


中でも受験時代お世話になったのは、この『タッタ』、かなあ。


この曲はサビまでがド♯、サビからはシ♭。
サビまではアップテンポで明るく仕立て上がっているが、綺麗な音だ。
サビからはもう完全にゆずらしい、タンバリンが聴こえてきそうな(いやもう聴こえてる)明るいポップな音だ。

完全無欠のヒーロー
そんな奴いなくたって
ひょっとしたらひょんなことで
誰かを救えるかも

歌詞的には、最初の2文で”完璧じゃなくてもいいんだな”と思える。

たった一度きりの人生
勝った負けただけじゃねえぞ
死ぬほど転んで見つかる
大切な宝物もある
待った!急がなくていいよ
ちょっと寄り道もしようぜ
何度でも幕は開けるよ
スタートライン さあ位置についたら
よーいドン

今思えば、その時の状況とは真逆なことばっかりの歌詞だ。
死ぬだの転んでだの、縁起悪いし笑、どう頑張っても急いでしまうし、寄り道してる暇も余裕もないし、幕は1回しか開かないし、もうよーいドンしてるし笑

でも、自分がもうそれだけ焦っているからこそ、あえて逆なことを呑気に言って全力で応援してくれるくらいがちょうどよかったりしたのだろう。

欲しかった言葉?をありがとう、ゆず。

またライブ行きます。




受験期の曲を振り返ると懐かしいし、自己理解に繋がるなあ。

受験期の曲だけでも3曲で足りないのだから、他のテーマももっと足りない。

ということで、3曲ではないけど、紹介したかった3曲たちを集めて記事にする予定なので、そこで受験編2を紹介します。

よかったらどうぞ。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?