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君の名は?(ファンシーケーキのこと)

みなさん、こちらのケーキはご存知でしょうか?

ふわふわの生地で生クリームを包んだシンプルなケーキ。
実はコレ、隠れた「名古屋めし」の一つなのをご存知でしょうか?

先日ツイッターでアンケートしてみたところ、名古屋圏での認知はなんと80%(28÷35=0.8)を超える結果となりました!

しかしこのケーキ、実は一つ困った問題が。

そう、それは「名前がいっぱいありすぎる!」ということ。

名古屋エリアで最も認知度が高いのは「ファンシー」という名前。しかしそれ以外にも「パリジャン」「ステラ」「アントルメ」「ポワロン」「チロリヤン」「ピレーネ」「マロン」などなど……とにかくいろんなお店がいろんな名前で販売されているのです。

名前は違えども、形や味の基本は同じ。ふわっふわのスポンジ生地に軽い口当たりの生クリーム。口の中で溶けちゃうようなその食感につい2つ目、3つ目と手が伸びてしまいます。

そんな名古屋圏民が愛してやまないこの「ファンシーケーキ(仮)」について、実は先日、東海テレビのニュースOneでも取り上げられていました(私もちらっとコメントさせていただいております)

そして判明したのが、このケーキの「ルーツ」は同じということ。

・ボンボヌールが「ファンシー」の名前で販売
・ボンボヌールの工場長をしていた「パリジャン(蟹江)」の初代店主さんが仲間や独立していく弟子に作り方を教える。
・仲間や弟子が、それぞれのお店でそれぞれの名を冠して発売

という流れだそうです。ボンボヌールは当時スーパーやコンビニにも「ファンシー」を卸していたので、もしかしたら商標の兼ね合いもあったのかもしれません。

その中で一つ特徴なのが、名前に「お店の名前」を冠しているものが多いということ。実際、ファンシーケーキ(仮)を扱っているお店はどの店でも一番人気。シンプルなだけに技術力を問われる、まさにお店の「看板」なケーキなのです。

さらに、作り方を教える際に初代店主さんは「出来るだけお値打ちに販売するように」と言っていたとか。誰でも気軽に買えるようにとの思いの言葉は今でも受け継がれ、どのお店でもだいたい100円台で販売されています。先日購入したチロリヤンは一個130円でした。

珈琲と一緒に頂くとまたこれがおいしいんですよね。

残念ながら、製造元出会ったボンボヌールが倒産してしまい、現在は大元である「ファンシー」は販売されておりません。しかし、各地のお店で販売されているファンシーケーキ(仮)は地元で本当に広く親しまれています。

で、ふと思ったのが、今こそファンシーケーキを復活して、スーパーやコンビニで販売したら大ブームが来るんじゃないか!?と。

「スポンジ生地+生クリーム」の組み合わせの大人気商品と言えば、プレミアムロールケーキがありますが、ファンシーケーキ(仮)は袋のまま、手を汚さずにぱくっといけちゃう魅力があります。

そしてこの割った断面!

絶対SNS映えするやつです!(笑)

コンビニ・スーパーの皆様、ぜひぜひご検討ください!
(某○Kがなくなったのがこういう時に本当に残念です……)

ファンシーケーキ(仮)を扱っているお店はこちらの記事によくまとまっています。これからのお花見シーズン、お散歩しながらファンシーケーキが最高ですよ~♪



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