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「哲学の先生と人生の話をしよう」で気になったフレーズ①
國分功一郎著「哲学の先生と人生の話をしよう」は読者からの悩みに哲学者の視点から相談に乗っていくオムニバス形式の本だ。
著者が読者からの相談に答えていく中で、僕が個人的に感銘を受けたり、考えたりした事柄を書き綴っていこうと思う。
この本自体は、哲学者からの視点での人生相談の回答でありながらも、全然堅苦しくなくて読みやすい。
僕みたいに、人生に悩んでいる人はこの本を読んで欲しい。
哲学に触れるはじめの一歩にもなるはず。このnoteも、本の内容から派生して僕自身が考えたことを書いているので、是非読んでくれると嬉しいです。
気になったフレーズ
p.25
勉強しておけば大丈夫なんだという”信仰”を持っている点がまずい
ドンピシャで刺さった。
これを中学生、遅くても高校生までに知りたかったのよ。
「勉強さえしておけばいい、後は思考停止」
このスタンスはもはや信仰なのよ。
僕はこれが信仰だということにさえ気づかず信仰していた。
「自分が何のために勉強しているのか?」という意識は持っておくべきだったと感じている。
「勉強が好きだから」とか「探求するのが好き」など、
純粋に学問を究めるための勉強でもいいと思う。
将来の夢を叶えるための資格を取る勉強ももちろん良いと思う。
ただ「勉強さえしておけば周りから何も言われないから」というスタンスが一番良くない。その実、何も考えてないから。
周りには、「自分では何も考えていない」ということが可視化されない分、余計に”ヤバい”と思う。可視化されないものは、誰も指摘してくれない。
このnoteを読んでくれたあなたが高校生以下なんだとしたら、自分が勉強する意味をもう一度考え直してほしい。
大学院生でこの現実に直面するのは結構キツイぞ!
p.42
「心の穴」からは確かにさみしさや欠点が出てくる。しかし、あなたの魅力もそこから生まれてくる。
物事って表裏一体で、「負の面もあれば、正の面もある」の好例だと思う。
物事の負の面ばかりを見つめて気にするんじゃなくて、正の面にも目を向けてみてもいいんじゃないかなと思えた一節。
p.86
世間が面白くない時は勉強に限る。失業の救濟はどうするか知らないが個人の救濟は勉強だ。
すごく同意。世間が面白くないのではなくて、自分自身が世間を面白くする見方を身につけてないだけ。
じゃあどうやってその見方を身につけるの?
その答えが「勉強」なんだと思う。
僕は行動経済学の本とか読むのが好きなのだが、それは人間の行動の意味が腑に落ちるからだ。
行動経済学は、「なんで人間はこんな不合理な行動をとってしまうんだろう?」という問いに答えてくれる。すると、日常での他人の行動に納得感が生まれる。そして、より人間の行動に興味を持つことができる。
また、高須クリニックで有名な高須克弥院長の息子、高須幹弥先生のYoutubeでは「メンタルを強くするには勉強するといい」と言っていた。
特に脳科学や精神医学、歴史を学ぶのがおすすめで、人間の性質を学べるからだそう。
メンタルの弱さとは不安から来るものであって、その得体の知れなさに恐怖してるんだと思う。だから、勉強してその不安を取り除き、堂々と立ち向かえるようになればメンタルも強くなっていくという理屈。
まあ、理屈通りに行かないことも多いんだけどね(笑)
長くなってしまったので、4回に分けます!
②に続く!
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