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「子どもの育ちを待つ」の本質|庭師さんが教えてくれたこと

桜のつぼみがふくらみ、いよいよ本格的な春が近づいてまいりましたね。

保育ソーシャルワークで訪問しているある保育園は、冬になると庭師をよんで草木の手入れをしてもらいます。
その時には園児も一緒に植物の育ちのことについて教えてもらう時間をとっています。

その時間が終わり、お昼休憩の時に保育士のKさんが話していたことがとても印象的だったので、ここに記したいと思います。

Kさんは、庭師さんに「この花、毎年植えるんですけど、冬になると枯れちゃうから土ごとガサーッと別の畑に持っていってるんです。どうしたら枯れないんでしょうか?」と相談したそう。

すると、庭師さんは、
「そこが捉え違えていますよ。枯れてるんじゃなく、根を張ってるんです!」と。

この花は、冬の間は静かに動きがないように見えて、しっかり土の中に根を張っている。そして温かくなってくると芽吹き、一斉に花を咲かせるそうです。

Kさんはこのように話してくれました。
「この話を聞いて、子ども達の育ちと同じだな~って思ったんです。」

大人が、押したり引っ張ったりしたくなるけど、しっかりと根を張ってる時期の子どもたちの土を無理に掘り返したりせず、待つことが大事だな~って思いました。」

「この感性を持つ先生のがいらっしゃる保育園で保育される子どももご家族も幸せだな~」と、ニコニコしながら私は先生の語りをコーヒーを飲みながら聞きました。

日々慌ただしくある保育現場の中の、ささやかではありますが、穏やかで満ち足りた時間を保育士の先生方と共有し、何気ない会話のなかで、その先生のもっていらっしゃる宝物を言葉にしてお返しします。
そうすると先生方も自分の宝物に気づき、笑顔で子ども達の所にもどっていかれます。
このように先生方をエンパワーしていくという関わりで、子どもの育ちを応援できる「保育ソーシャルワーカー」っていい仕事だなと感じた一コマでした。

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新年度に向けて、保育ソーシャルワーク学校ソーシャルワーク導入のお問い合わせが増えております。それぞれの園や学校の想いを丁寧に聴きとりしています。お受けできる数も限られていますので、気になっている園の関係者の方々はお早めにお問い合わせください。

お問い合わせ先

ソーシャルワーク福岡:info@sw-f.jp

保育ソーシャルワーク取材記事まとめ

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2023年3月29日西日本新聞朝刊の一面に弊社の保育ソーシャルワークの取り組みが掲載されました。ぜひ、ご覧ください!
『保育の現場にも「ソーシャルワーカー」 発達の悩み、貧困…就学前から支援』

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2023年10月18日マイナビ保育士が運営する情報サイト「ほいくらし」に保育ソーシャルワークの取り組みが掲載されました。

『保育士や保護者の「なんか気になる」を解決!子どもも大人も幸せになる保育ソーシャルワークとは?|株式会社ソーシャルワーク福岡』



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