学校ソーシャルワークとは(スクールソーシャルワーカーのお仕事)
ソーシャルワーク福岡が実施する4つの事業(保育ソーシャルワーク・学校ソーシャルワーク・産業ソーシャルワーク⦅社内保健室⦆・家庭内ソーシャルワーク⦅産前産後事業・夫婦カウンセリング⦆)について説明していきます!
今回は、学校ソーシャルワーク(スクールソーシャルワーカーのお仕事)の紹介です。
さて、言葉の通り、学校でソーシャルワークをする人のことを「スクールソーシャルワーカー」っていうんですが、聞いたことありますか?
今回、弊社代表豊福のある日の動きをもとに、スクールソーシャルワーカーの仕事を紹介します。
※個人や家族が特定されないように修正・加筆をしています
ある日のスクールソーシャルワーカーのお仕事
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9:30 勤務開始
9:40 本日のスケジュール確認
面談や訪問予定の確認をし、各々の現在の状況を教員に確認します。
10:00 会議に参加
学校で起こっている困っている事や心配な事の情報を共有する会議が
あり、そこで方向性の見通しと今後の動きを考えます。
11:00 久しぶりに登校したCさんと面談。
「なぜ学校にこないの?」という話ではなく、「今はどんな事に興味
があるの?」というような話から本人の気持ちの温度を探ります。
11:30 担任より面談依頼があっているR君との面談。
彼はアイビスペイントで絵を描くのが好きだから、まずはその話をし
てみました。
13:00 子どもの福祉を担う行政の担当者が来校
Nさんのお母さんが来月から長期入院予定、その間の子どもの暮らす
場所について話し合いました。
15:00 不登校のT君の母と面談
「おばあちゃんの認知症が進み、T君のお母さんが介護疲れして、も
う大変!」と話してくれました。おばあちゃんのケアマネージャー
と連絡を取って家庭を支える方針の確認まで実施しました。
16:00 なにをするにも気分がのらないFさん。
眠れない日々が続き、思春期外来があるメンタルクリニックを受診。
母も病気がちで通院付き添いが難しいので、今回はソーシャルワーカ
ーが受診に付き添いました。本人に了承をとり、診察内容を家
庭や学校にお伝えし、それを活かしてもらえるようなつなぎ支援を行
いました。
18:30 勤務終了
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何となくイメージはできたでしょうか?
この他に、家庭訪問や子ども達に向けたグループワーク、教員向けの研修等も入ってきます。
スクールソーシャルワーカーとは
つまり、スクールソーシャルワーカーとは「学習の保障と、子どもの成長や発達、自立にとって必要なことはなにか」を子どもの立場に立ち、気持ちを代弁しながら守り進めていく人です。
スクールソーシャルワーカーは、一見、問題解決をする人、代行する人と捉えてしまいがちですが、そうではなく、児童生徒とその家庭の力を信じ、児童生徒の可能性を引き出し、自らの力によって解決できるような条件作りに参加するというスタンスです。
「学校ソーシャルワーク」を「子どもソーシャルワーク」と呼ばないのは、その営みが「公教育制度における:in schoo」ないし「学校支援の為:for school」と「学校と共に:with school」であるためです。(引用:学校ソーシャルワーク演習 門田光司・鈴木庸裕編著)
一人ひとりの子どもに寄り添い、支援を展開し、そして教員を支える存在であるスクールソーシャルワーカーの存在感は増しています。また、スクールソーシャルワーカーは、子どもとダイレクトにつながることが出来る貴重な存在です。
私立学校の伴走者に
現在公立の学校でのスクールソーシャルワーカーの配置は進んできておりますが、様々な困難を抱えた子どもたちは私立学校にも多くいます。
株式会社ソーシャルワーク福岡は、それぞれの学校独自の強みや特色を理解し、必要な支援を提案、展開していく「私立学校に特化したスクールソーシャルワーク」をご提供し、私立学校の伴走者として選ばれる存在になっていきたいと研鑽しております。
今後、合理的配慮についての相談等、校内で検討すべき課題が増えてくることも考えられます。校内会議のアドバイザーとしてのスクールソーシャルワーカー(SSW)、スクールカウンセラー(SC)の参加についてもご相談ください。
お問い合わせ先
お問い合わせやご相談は、下記までお気軽にご連絡ください。
【参考記事】
私立学校におけるインクルーシブ教育の在り方と展望~国連勧告から読み解く~〔特別な教育的ニーズをもった子ども達への教育支援〕|株式会社ソーシャルワーク福岡 (note.com)