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講演会「園に保育ソーシャルワークを導入するとどうなるの?」を開催しました!

保育ソーシャルワーク講演会「園に保育ソーシャルワークを導入するとどうなるの?~チーム支援を築くための理論と実践効果~」を無事に終了することができました。


当日は、保育園・幼稚園関係者以外にも、子育て支援課の職員さん、障がい分野やスクールソーシャルワーカーとして働いている方、議員さんなど、福岡県の各地域の方々に(長崎県からも!)たくさんお越しいただきました。また、50名ほどの社会福祉士を目指している学生さんの参加や西日本新聞の取材も入りました。

今回のnoteでは講演会の内容を簡単に掲載します。


大西良先生の講義「保育ソーシャルワークが必要とされる社会的背景」


現在、複雑な生活課題を抱える要支援家庭への対応が急務となっている。現代日本の貧困問題として、相対的貧困(表面化しにくい貧困)がある。

▽相対的貧困の具体例:
・友だちから食事に誘われたけど、お金がないので行くのをやめた
・修学旅行に行きたいけど、お小遣いを持っていくことができない
・塾や習い事に通いたいけど、費用が工面できないためあきらめる

相対的貧困は、4つの“ない”(はく奪)に繋がる。
・お金がない(経済的貧困)
・チャンスがない(機会の貧困)
・つながりがない(関係性の貧困)
・自信がない、低い自己肯定感(心の貧困)

これにより、様々な問題を引き起こし、連鎖していく。
(健康,栄養・児童虐待・親子,友人関係・不登校・学力,学歴・希望,将来の夢・非行,犯罪)
このような子どもや子育て世帯を取り巻く状況に対して、保護者や保育士が抱え込むものではない。子育てという営みを地域のつながりの中で行っていくことが重要である。地域で子育てしていく中での潤滑油として保育ソーシャルワークが必要。

水城保育園 岩渕園長先生の実践紹介「保育現場で行われるソーシャルワーカー導入と実績」 


・保育者には広い専門性が求められている
→1人の人間の育ちを丸ごと支えるために、あらゆる支援(責任も)を保育者が担う

・しかし、子どもに何か問題があったとき…
→人的リソース・知的リソースを最大限活用も不全感。こぼれ落ちていく困窮家庭(子ども)…… 園はオーバーヒート状態……
⇒ソーシャルワーカーを導入しよう!
・豊富な知識と経験で、園の状態を分析・再建
・地域資源との連携を支援

・保育現場での介入ポイント
▶課題解決の主人公は、現場の先生!
ソーシャルワーカーは課題を発見・方向性を協議し、解決に向かう先生に勇気を与える。
▶アセスメントの中立性
園長の代弁者ではない、園の味方だからこそ時に改善を(柔らかく)求める

・ソーシャルワーカーと創る新たな地域連携体制
太宰府の強みは、人的資源は限られているが、一度つながると強い!
課題解決体制の完成は、「SWがつなげなくても、つながっている地域」

参加者さまのご感想

講演会の前半はこのような内容の発表がありました。ここで、参加者さまの感想を一部ご紹介します。

●相対的貧困という考え方が、世の中に広まっていないのでは。こどもと家庭をサポートする動きが広がりつつあることを実感しました。保育園だけが孤立しないシステムが必要です。

●とても勉強になりました。 大西先生の地域社会の現状からの保育ソーシャルワーカーの配置の意義を聞くことができ、今の立場で自分が出来ることを改めて考える時間となりました。

●「困りごとは就学してから発生しているわけではない」とおっしゃっていました。ソーシャルワークの仕事を、現代社会では価値づけ、位置づけすることが大切だと思っています。

●お二人の先生、豊福さんも、とても聴きやすい話され方と興味の持てるお話で、内容はもちろんですが、空間そのものの居心地がすごく良かったです。 みなさんの人格が出てるんだと思います。 素敵な取り組みのお話を聴かせていただいて、ありがとうございました。

●今回保育ソーシャルワーカーとして働きたいと考えているときに講演会開催をみて参加させていただきました。 保育士さんに求めらている保護者支援も日常の中では限界がある中で ソーシャルワーカーが専属で入ることの意義を改めて感じることができてよかったです。 貴重なお時間をありがとうございました。

当日配付したスライド資料について郵送希望の方はご連絡ください。
資料2部(弊社保育ソーシャルワークサポート価格記載あり)と、弊社パンフレット2部を送料・税込み600円でお送りいたします。
ご希望の方は、題名に「資料送付希望」と明記の上、①氏名 ②送付先住所を下記メールにてお知らせください。後日、弊社よりご連絡いたします。

【お問い合わせ先】ソーシャルワーク福岡:info@sw-f.jp

次の記事では、熱気に溢れていた講演会の後半部分(座談会)の様子をお伝えします!

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