集団活動が苦手なDちゃんについて|保育ソーシャルワークの伴走支援とは
いよいよ新年度が始まりましたね。幼稚園や保育園では、また一つお兄さんお姉さんになり、ドキドキしながらもうれしそうな子どもたちの様子が見受けられます。
さて、昨年度のことですが、保育ソーシャルワークで、集団活動が苦手な2歳児Dちゃんの対応について保育士のE先生と話しました。
今回は保育ソーシャルワーカーとE先生とのやりとりの一部を公開します。
集団活動に参加できない・しない園児の悩みは、よくあります。
こういう場合、みんなと一緒にさせたい課題と本人の状況や活動への取り組み意欲等も吟味する必要がありますし、そのあとの展開もある程度予測しておくといいと思います。
予測通りにならないことばかりかもしれませんが、この積み重ねをしていくと先生方の手持ちのアイデアが増えますし、他の子にも応用できます。
その追及の先にみえてくるのが“ユニバーサルデザイン保育”なんじゃないかなと思うのです。
地道ですが、「合理的配慮ってなにかな」の追求とこの過程の共有がとても大事です。
保育ソーシャルワーカーの役割は、
☑本児がどんなときに集団参加できないか
☑他児はどんなときにつられてしまうか
☑こんなときどんな対応をするか
☑本児の発達や家庭環境 などなど
たくさんアセスメントして、先生達の考えを引き出していきます。
先生方に1か月間考えていただいたり、試行錯誤していただり、保育ソーシャルワーカーが保育中の本児を客観的に観察することもあります。
どうしたら解決するか…という答えを早く知りたいと思ってる先生方は多いと思います。この気持ち、とても分かります!
しかし、この答えはすぐにでません。
植物に例えると、植物に与える水の量は基本や湿度、季節、で変わります。
パンもそう、湿度や酵母の具合で水の量が変わります。
「だから答えは一つじゃないし、いつも変わる。それを追求しよう、しかも楽しみながら。」という視点が保育や療育には大切です。
保育ソーシャルワーカーは、
・教えるのではなく、先生達のアイデア出しをフォローしつつ、方向の確認や必要な時は修正を行う
・気になることを一緒に考えたり、やってみたこと(考えたこと)を聞いて励ましたり褒めたりしていく
まさしく伴走支援になります。
≪参考≫
合理的配慮やインクルーシブ教育に興味がある方は、あわせてこちらもご覧ください!
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保育ソーシャルワーク・学校ソーシャルワーク導入相談受付中
保育ソーシャルワーク・学校ソーシャルワーク導入のお問い合わせが増えております。それぞれの園や学校の想いを丁寧に聴きとりしています。お受けできる数も限られていますので、気になっている園の関係者の方々はお早めにお問い合わせください。
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ソーシャルワーク福岡:info@sw-f.jp
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2023年3月29日西日本新聞朝刊の一面に弊社の保育ソーシャルワークの取り組みが掲載されました。ぜひ、ご覧ください!
『保育の現場にも「ソーシャルワーカー」 発達の悩み、貧困…就学前から支援』
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2023年10月18日マイナビ保育士が運営する情報サイト「ほいくらし」に保育ソーシャルワークの取り組みが掲載されました。
『保育士や保護者の「なんか気になる」を解決!子どもも大人も幸せになる保育ソーシャルワークとは?|株式会社ソーシャルワーク福岡』